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27 とある日曜日 現実


RFOからログアウトした僕は自分の部屋のベッドの上で目を覚ます。


装着しているVR機器を外して充電コードに繋ぐと近くの机の上に置く。そして入れ替わりでスマホを持ち、通知を確認する。


「……あっ、(あおい)からメッセージが来てる。……四時にいろいろ持って夢月(むつき)と雪の家に行くからよろしく。……何がよろしくなの?」


スマホに表示されている現在時刻を確認する。


「15:59分。……もう来るじゃん!」


僕がそんなことを呟いた瞬間、ピンポーンと玄関のチャイムがなり碧の声が聞こえてきた。


『雪ー。開けてー。起きてるー?』

「今行くから少し待って!」


大声で碧に向けて答えると、二階の自分の部屋から急いで階段を駆け降り玄関のドアを開ける。


「やっほー。どうせ暇だと思ったから夢月と遊びに来たよ」

「お、お邪魔します」


ドアを開けるとお洒落な私服で大きな買い物袋を持った二人がすぐに入ってきた。


「荷物これまでで一番多いね。それで今回は何を持ってきたの?」

「私はこの付近一体の飲食店から美味しそうな料理を選んでお持ち帰りしてきた」

「わ、私はいろいろなお菓子と飲み物」

「おっも。どんだけ買ったんだよ」


僕は二人から大きな買い物袋を受け取ると、二人が手洗いする間にリビングまで運ぶ。そして買い物袋の中身を全て机の上に並べたところで二人がリビングに来た。


「さて、今回は何する?ゲーム?それとも映画鑑賞?その他?」

「僕はさっきまでゲームやってたから映画鑑賞かその他がいいかな」

「な、なら私は映画鑑賞がいいかな」

「オッケー。確か前にたくさん持ってきたのがそのまま置いてあるからいろんなジャンルの映画見れるよ!何見る?」


碧がテレビの近くの棚からDVDが山ほど入っている箱を取り出して物色を始める。


「つまらないやつじゃなければなんでもいいよ」

「わ、私もだいたいは見れるから何でもいいよ」

「よし!それなら少し前にかなり怖いと話題になったホラー映画にしようか!」


碧は一つのDVDを手に持つと、テキパキと設定をいじって準備を終わらせる。


「あとは部屋の雰囲気も作らないとね」


碧がカーテンを閉めて部屋の電気を消す。


「準備できたし早速映画鑑賞を楽しもうといこうじゃないか!」


碧は机の上の大量の料理の中からピザを取って頬張りながらソファーに座る。僕と夢月も適当に料理と飲み物を手に取って三人仲良くソファーに並んで座る。


「ずっと思ってたけどこんなに食べ切れるの?」

「余裕で食べ切れるよ!夕食も兼ねてるしね」

「お菓子は今日じゃなくてもいいから料理だけなら全然大丈夫だと思うよ」

「そっか。そういえば碧と夢月はよく食べるからそこまで気にしなくても大丈夫だったね」

「雪も結構食べれるでしょ。それと人を食いしん坊キャラみたいに言わないでもらっていいかな?」

「……太らない体質の雪が羨ましい」


三人で他愛もないことを話しながら映画が再生される。最初からなかなかの雰囲気があってかなり力が入れられていることがわかる。


(これは期待できるね。面白そう。)


ケチャップとマヨネーズを交互に付けたポテトを口に運びながらそんなことを考える。


三人で自分の好きなものを飲み食いしながら好きなことをする。休日にたびたび突然行われる僕の好きな時間が始まった。


――――――

約二時間後


「うん。面白かったね」

「そうだね」

「ふ、二人ともなんでそんなに余裕そうなの?」


途中から僕の腕をクッション代わりにして隠れながら見ていた夢月がそんなことを言う。


「ホラー系大丈夫だからとしか言えないかな」

「そうだね」


碧がテレビを適当に放送していたバラエティ番組に変え、机の上に残った料理を食べ始める。


「夢月も食べれば?映画見てる時、中盤から全然食べてなかったでしょ?」

「うん。そうする。雪は食べないの?」

「僕はもういいかな」

「あ、そうだ雪」

「何?」

「私と夢月、今日泊まっていくから」

「聞いてないんだけど」

「今言ったからね」

「家まで歩いて十歩なんだから帰ればいいじゃん。明日学校だし」


碧の家は僕の家の向かい側にあり、夢月の家は碧の隣にある。そのため昔からよく一緒に遊んでいて、高校生となった今もこうして仲良く遊んでいる。


「私と夢月は明日の準備を終わらせてから来たから、明日早起きして家に戻って制服に着替えるだけでいいから学校は大丈夫」

「日曜日はまだまだこれからだよ」

「……わかった。それじゃあ二人分の布団持ってくるから。寝るのはここでいいでしょ?」

「いいよ」

「雪はどこで寝るの?」

「ソファーでいい。それとお風呂沸かしてくるから食べたら入って。服は洗濯機に入れといて」

「うん。了解!」


碧が元気よく返事して夢月も頷いた。


僕は楽しそうに飲食をしている二人を見てから、突如行われることとなったお泊まり会の準備を始めた。


次も現実

この続きと学校での雪の一日を書いたらゲームに戻ります。


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