クランハウス大改造 2
一階は食堂、キッチン、風呂場、トイレ、あと応接室や作業場等があった。やっぱり部屋多いなー。一つ一つ部屋も大きいし。
「これ、クランハウスの領域超えてるよな…」
二階は大きめの部屋があってまだ内装は全く何もなかったがここでクランメンバーが揃って集まる事が出来そうだ。二階で唯一のベランダ付き部屋だった。それから上は全部の部屋に小さなベランダが付いていたが…多分三階からが個室になるのだろう。
これ何個部屋があるんだろう?こんなに部屋使う事なんてあるのかな?
『まぁ、何かしら用途はあるでしょう。金庫にしたり武器庫にすれば良いでしょうし』
なるほど、物置か。まぁ、使い道はどうとでもなるか。
よーし、次は念願の個室がある三階〜四階だな。
個室は結構凄かった。
トイレが付いていてまだ、ベッドしか置かれていないがだいぶ大きく作られている。
「ベッドは後から俺が交換するとして…」
俺は自分の部屋をどうするか一人で思案していた。
それからしばらくして二階のベランダへ向かう。一回一階で紅茶を人数分入れてベランダに向かう。クッキーはストレージの中に余っているのでそれを出す。
「凄い広かったね!個室もいい感じだった!」
「だな。まぁ普通クランハウスって寝泊まりする所じゃなくてクランのメンバーが集まる場所らしいからここまで大きくなくて良いらしいからな」
「そうなんですか?でも私達はここで寝泊まりするのですからこれ位は普通でしょう」
「いやー普通じゃないと思うよ。僕は芝生で寝てたけどとっても気持ち良かったよ」
「足りないのはとりあえず家具類だな。買いに行くか」
「「「賛成!」」」
という事で王都の家具が売っている店に行く。
流石王都、そういった店も少なくなかった。みんなで必要な物を購入し、全部俺のストレージの中に放り込んでいく。
「やはり、便利ですね」
「そうだな。持ち運びが楽だしな。ちなみに俺のストレージは無制限だから便利だけど、しっかりと中の物を管理しておかないと入れた物を忘れるという事になる」
「それは旦那様が間抜けなだけだよ」
「僕もそう思うよ」
楓がミルにストレージについて話している横から二人からちゃちゃが入る。
その後皆の必要な物を全て買っていくのだったが、終始俺達は目立っていたのであった。四人共美形なのが原因だ。まだ俺とミルが婚約した事が知れ渡っていない事でそこまで騒ぎになっていないが、もし、すでに婚約が発表されたのなら酷い事になっていただろう。
「よし、一通りの家具は買えたか?」
「僕は問題ないよ」
「私も大丈夫だよ!」
「足りなければまた、買いに来れば良いだけの話ですしね」
と言う事で一通り買い物が終わるとすでにお昼を回っていたので適当に昼食を済ましてからクランハウスに戻る。
お姫様に庶民の料理はどうかと思ったが、本人は美味しそうに食べていたので別に食べられない程の物ではないのだろう。
『そういうのは一部のプライドの高い貴族が言ってるだけの話ですから』
あー、ファッションか。食わず嫌いもあるのかな?
家に帰ってからは大忙しだった。二階の大広間に個室の家具をそれぞれ置いていく。アルと日向は筋力ステータス的に一人で持ち運び出来るのでそこに出して後は自分で持って行って貰う事にしよう…としたのだが、アルはともかく日向にそれをするのは女の子としての尊厳を奪いかねないので、俺が部屋迄行って一つ一つ家具を設置していくのだった。
アルは30分位で終わっていたので、個室以外の家具類を先に置いてもらう。
いやー年頃の女の子の部屋って時間掛かるね。一人につき1時間位掛かったからね。俺の個室なんて5分で終わったのに。
『マスターの部屋なんてほとんど家具がないじゃないですか』
無駄に部屋をごちゃごちゃさせたくないからな。ちなみにマリーは日向の部屋で寝泊まりする事になっている。マリーがそうしたいと言い出したからそうする様に言った。マリーをアルとミルに紹介したのだが二人共そこまで驚かなかった。
俺の奇行にはすでに二人とも慣れつつあったのだ。
一通り個室の家具を置き終えたらアルと二人で他の部屋の家具を置きにいく。女の子二人は手伝いたそうにしていたが日向はともかくミルはまだ無理なのでマリーと3人で日向の部屋でティータイムをしてもらっている。
「優しいね、カエデは」
「こういうのは俺達男の仕事だろ?」
「まぁね、でも伝説龍と分かっていてこんなにこき遣わされるなんて初めてだよ」
「このクランに入ったからには種族は関係ないからな。仲間は対等にしないとな」
「はは!カエデらしいね。僕はその方がありがたいけどね。無駄に崇められたり怯えられたりするのは気持ちのいいものではないからね」
ドラゴン故の悩み事だろうな。そこらへんは俺には分からないな。
「そういえば僕達以外の個室の家具ってどうするの?」
「一応最低限の家具は買っておいたから、後は人が入り次第好きにいじってもらおうと思っている」
「じゃあ今からあの大量にある部屋に一つ一つ家具を置いていかないといけないんだね」
「あぁ」
気の遠くなる様な話である。
ちなみに部屋は俺が四階の一番真ん中の一番大きい部屋。これは皆から強制された。クランマスターは一番立派じゃないといけないんだそうだ。日向は三階のミニ図書館の部屋の横、ミルはその隣。アルは四階の一番右端の部屋である。
俺はてっきり皆固まるのかと思っていたが結構バラバラだった。女の子勢の理由としては、これから来るであろう大人の営みの時に部屋が横だと声が聞こえて恥ずかしいかと思い部屋を敢えて離したのだ。アルもその事に気付き敢えて部屋を俺と離したのだ。これに気付いていないのは俺一人である。
あと最初にみんなで行ったベランダ付きの大きな部屋はクラン専用の会議室にした。その為大きい机を買って椅子も豪華にした。クランとしての箔がつけば良いかと思って…
『そういえばマスター。メイドはどうするのですか?』
それはこれからみんなが会議室に集合してからのお楽しみだ。
さて、俺の提案が上手くいけばこの屋敷は最高のメイドを迎える事になるな。
『嫌な予感がします…』
そして30分後見事ナビちゃんの嫌な予感が的中するのであった。




