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迷宮探索 16


第二十二階層は殺人アスレチックだった。本来なら身体強化のスキルなり魔法なりを使って脚力を強くしてクリアしていくのだろうが俺達の場合空を飛べるのでそのまま空を飛んでアスレチックをスルーして下の階層に降りてきた。


その為第二十二階層は最短の5分でクリアしてしまった。


「ズルかったね」


「まぁ迷宮がやって欲しかった攻略の仕方ではなかったな」


それは自覚している。自覚はしているが反省はしていない。使える手札は使っていかないと勿体無いからな。


「まぁ攻略出来たんだから次に行こうよ」


「そうだな、切り替えていこう」


この階層は無かった事にしよう。


そして次の階層に来た。第二十三階層だな。またいつもの赤い壁に戻っていた。たった二階層だけだったけど疑似的に外に出られて少しはリフレッシュ出来たし良かったな。


「よし、いつものに戻ったみたいだな。さっさと攻略してしまおう」


「飽きたんだね」


「…」


だってしょうがないじゃん。そろそろ外に出てゆっくりしたいよ俺だって。


ここを攻略したら王都に行きたいな。そうだな王都に行こう…


『現実逃避をしないでさっさと攻略して下さい』


分かったよ。


そしてきっちり一時間半掛けて攻略して下への階段を見つけた。敵は強くなってたけど二十一階層の敵の多さを体験したからそこまで苦労はしなかった。ただレア種が多かった。5ぶんの1くらいレア種だったな。


第二十四階層…見るからに『森』だ。何故普通の迷宮を挟んでまた自然なんだよ。


「なんか迷宮が安定しないね」


「そうだな。ここに来てなんか迷宮のコンセプトが不明瞭になってきたな。でも面白そうだ」


ただ結構広いのと道がないから今迄以上に時間が掛かりそうだ。


「あ!楓くん木の実があるよ!食べられるかな?」


「どうだろうな。ちょっと取ってくるか」


そう言って俺は空を飛び木の実がみのっている所で実をもぎ取る。


「ここも空を飛べば楽に探索出来るんじゃない?」


日向が木の実食べながらそんな提案をしてきた。


そうでした。前の階層で空飛んでズルまでしてたのになんでここでそれをしなかったんだろ…


『空を飛ぶこと自体ずるいんですけどね』


でも楽じゃないか。という事で二人で果実を食べてから空を飛んで階段を探す。


「見て!池がある!行ってみようよ!」


と日向が言うので一旦池で休憩をとる。それにしても日向もだいぶ空を飛ぶのに慣れてきたな。


今も一回も休みを入れてないあたりだいぶ魔力も上がって魔力効率も上がっているみたいだ。


良い事である。


「池か釣りでもしてみるか」


「いいね!どっちが魚を先に釣れるか釣り勝負だね!」


という事で釣竿をささっと作る。餌はさっきまで狩ってた魔物の肉でいいだろう。


「よし、じゃあ勝負だな」


迷宮で何してるんだと言われるかもしれないがマジで暇なので池の周りに結界を張ってやる。


「さーてどっちが先に釣れるか――」


「ほいっと」


日向が独り言をつぶやいてる途中に俺が魚を釣り上げる。


「え!早くない!?」


「釣りは得意だからな」


多分これも幸運あたりが作用してるんだろうな。


「むぅ」


日向がご機嫌斜めだ。その間もホイホイ俺が魚を釣り上げているからだ。ちょうど魚が10匹釣れたところで日向の方を見ると


「楓くん酷いよ!なんでスルーするの!」


日向ちゃんはおこの様です。


「いや、釣りをすると集中しちゃってつい、ね」


「むぅ、それよりこの魚どうするの?」


俺の釣った魚を見て日向が聞く。


「んーとりあえず2匹だけ残して後は逃がしてやるか。この2匹は定番の塩焼きにしよう」


「いーね!私そういうサバイバル感のあるの好きなんだー!」


日向の機嫌が直って良かったです。マリーの為にお菓子も用意しておく。


楓が魚を焼いて二人と一体で仲良く小腹を満たせたので迷宮攻略を再開する。


魔物が結構いたが空を飛んでいるので攻撃される事はない。空を飛んでる魔物もこの階層にはいないみたいだしな。


「つくづくこの空を飛べる魔法って便利だよな」


「だねーこんなに攻略が楽になるなんてねー」


二人共最初は魔法なんてと思っていたのだが今となってはしっかりと使いこなせている。やはり環境が人を育てるんだな。


二人で空を飛びながら話す余裕も出てきて空のデートを存分に楽しみながら階段を探す。


「次ってボス部屋だよね?次はどんな魔物なのかなー?」


「どうだろうな。だが確実に今迄よりも強いから日向はしっかりと意識があれば上出来だな」


楓は第二十階層の事をからかいながら日向に言う。


「もう!絶対しっかりと楓くんの勇姿を見るんだもん!私を舐めないでね!」


恋する乙女は何でも出来るのだ。


そこから下への階段を見つけるのにそんなに時間は掛からなかった。


「はぁ緊張するなぁ」


日向は俺に情けないところは見せられないと一段と気を引き締めるのであった。

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