説明 1
「朝か……」
楓が目覚めて横を見るとそこでは安心しきったように寝ているミリアの姿があった。
一応、言っておくが楓は昨日ミリアに何も手を出していない。
そう言った雰囲気にはなっていたのだが、楓もミリアも初めてを酔っている状態で流れに任せてやるのは嫌だということで昨日はキスと添い寝だけで止まっていた。
それを裏付けるように楓の隣で寝ているミリアはしっかりとパジャマを着ているしシーツが濡れていることもない。
「むにゅ〜カー君〜」
「幸せそうに寝やがって……コンニャロ」
「むにゅ〜」
楓は思わずミリアの頬をプニプニと触り、そのもっちりとした感触に時間も忘れてずっと触っていた。
それでもミリアは起きることはなく、ほにゃ〜と幸せそうな顔をしているので楓もしばらくミリアの頬を触っていた。
……そして、それこそが楓のミスであった。
「楓くんがミリアさんとイチャイチャしてる……!」
「旦那様……昨日はミリアさんとお楽しみだったのでしょうか? 私を襲ってくれても良かったのに」
「か、カエデとミリアさんが⁉︎」
「うぅ〜昨日はカエデ様に恥ずかしいところを見られてしまいました……それにしても、ミリアさんの指にも私たちと同じものが嵌めてありますね」
「きっと、そういうことなんでしょう。昨日マスターと武器を作っているときにちゃっかり創ってましたから」
「まぁ、カエデが選んだ女の子なのだから問題はないだろう。それよりも、ナビ昨日はカエデと一緒だったのか?」
「ナビ、抜け駆けダメ。今日は私がダーリンとイチャイチャする」
「ちょ! 私はイチャイチャなんてしてませんよ!」
そう、楓のいる部屋の扉が半開きになっており部屋の外には七つの女の子の反応があったのだ。
本人たちも別にバレていいと思っているのかそこまで声を潜めることなく、各々言いたい放題やっているが、楓が一番心配していたミリアのことに関しては別に問題なさそうでむしろ焦点がナビが昨日楓と一緒に武器を作っていたことの話になっていた。
「おい、そこで何をしているんだ……」
そんな日向たちに楓はありがたいなと思う反面、最近本当に容赦なくなってきたなぁと思ってしまった。
「あ、バレた。いやー目が覚めたら自分の部屋にいるし、楓くんの部屋に行ったらアウラたちが仲良く寝ているしってことで探しにきたんだよ」
「昨日あれほど無防備な姿を晒したのに、旦那様は襲ってくださいませんでした。やっぱり大きい方がいいのですか?」
「そんなことはない。ミルの胸も大変魅力的だ。って、そんなことじゃなかった。薄々察しているかもしれないが昨日告白した。だが、まだそういうのはしていないぞ?」
「本当かなー?」
日向はニヤニヤしながら楓のことを疑っているように疑惑の声を漏らす。
一方でミルの方はというと楓に胸を褒められて嬉しかったのか顔を赤くさせて自分の胸を触ったり動かしたりして喜んでいた。
その姿が非常に可愛いと思ってしまったことは楓の胸の中だけに封印することにした。
他の面々も自分の胸を確認するばかりで特に楓とミリアが昨日何をしていたのかなどはそれ以上聞かれることはなかった。ただ、自分の胸は魅力的だろうか? と言った質問が殺到し最終的には全員の胸を一度だけ揉むという楓自身何をしているのかわからない状況に陥っていた。
「ん〜カーくん、おはよーってうわっ! ヒナタさんたち、どうしてここに?」
「楓くんとミリアさんがイチャイチャしてるなぁと思って見にきたんだー!」
「あ、あの、私……」
ミリアは日向にそう言われ、昨日自分も楓に気持ちをうち明かし、それを受け止めてもらったことを思い出して急に借りて来た猫のようにもじもじしながら何か言いたそうにしている。
「大丈夫、誰も文句なんて言わないよ。好きなんでしょ? 楓くんのこと」
「は、はい。好きです」
「敬語はダメだよ。ミリア、これから私たちは家族で、ライバルで、仲間なんだから。これからよろしくね!」
「は……う、うん。これからよろしくね。私もカー君のことヒナタたちと一緒に支えたい。みんなもよろしくね」
ミリアは一瞬敬語を使いそうになったが日向に言われたのを思い出したのか敬語をやめて日向たち全員に自分の中にある決意を話した。
日向たちもそんなミリアを微笑ましそうに眺めて非常にいい雰囲気が流れていた
「ふむ、これがダーリンをたぶらかしている胸か。ちょっと味見」
「ひゃあ!」
がしかし、それもヒストリアがミリアの胸を触りだしたことによって台無しになってしまい一瞬で官能的な雰囲気が楓たちのいる部屋を巻き込んでいった。
どうやら日向たちもミリアの胸には興味があったらしく、楓がいるにも関わらず女性陣八人はそれぞれ他人の胸を揉みだして朝から楓は理性との熱い戦いを繰り広げていくのであった。




