表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
331/482

プレゼント


「やっと完成した……」


 楓とナビが二人で武器を作り始めてから約2時間後、ようやく人数分の武器が出来上がったと言うことで楓は背筋を伸ばしながら武器が完成したことを喜んだ。


 楓とナビの目の前には見た目、性能ともに結構強そうな武器がざっと10以上あり、見るものが見たのなら武器庫? と思うような感じになっていた。


「お疲れ様でした。人数分の武器を作るのは流石にマスターでもしんどかったようですね」


「あぁ、しんどかった。手を抜いて武器を作るのが……なんでステータスを落としても手加減が必要なんだよ……」


 そう、何が一番楓の中でしんどかったかと言うと手を抜くのに例のごとく凄まじい集中力を必要とすることだった。


 ミリアの武器を作った後にさらに1段階ステータスを落としたのだがそれでもナビに注意されなければ性能がおかしい武器が出来上がっていたに違いない。


「ですが、頑張った甲斐もあったのではないですか? ミリアさんの武器以外丁度いい武器が出来上がっていますしね」


「だな。とりあえず全部ストレージに入れて夕食が終わった頃に……ってやば! 今日は俺が夕食担当か! ナビ、悪いが要件は後にしてくれ!」


「別に要件なんてありませんでしたよ。ただ、マスターに会いたかっただけです」


「え、なんて?」


 楓は聞こえていたのだが、珍しくデレているナビのことが愛おしく思ってしまいつい意地悪で手を耳にやってもう一度とお願いした。


「なんでもありません。早く美味しい料理を作ってきてください!」


「了解!」


 ただ、流石にナビは恥ずかしかったのかそう叫んで楓を調理室へと急かした。


 楓は顔を赤くしたナビのことを見て軽く笑いながらダッシュで調理室へと行きパパッと料理を作っていく。


 流石に人数が人数なので料理の量もかなり必要になってくるためストレージで眠っていたドラゴンの肉をふんだんに使い、今度は手加減する必要はないだろうとステータスは落としたままだがスキルも使って超高速で料理を作り上げていく。


 料理を作り上げていく過程で肉料理が多すぎる気もしたので仕方なくスキルで野菜系を創り出しいい感じにバランスを整えていく。


 神の力を使うのを自重すると言っていた楓だったがそんなことすでに頭になくバンバン足りない食材を創造していく。と言っても基本的にはドラゴンの肉を主食として料理をしているためそこまで全然足りないと言うことにはならなかったので大きな問題にはならなかった。


「よし、完成っと」


 楓が料理を作り始めて十分ほどでテーブルの上にはたくさんの見るからに美味しそうな料理が出来上がっていた。


 楓も久しぶりに料理をしたのでうまくできているか少し不安なところがあったが味見をしてみたところ特に問題ないようだったのでそのまま全てストレージの中に入れて皆が待っているであろう部屋まで歩いていく。


 すでにサクラたちが全員が座れるようにテーブルや椅子を人数分用意してくれており、楓が部屋の中に入った時には全員が楽しみにしているといった様子で楓のことを待っており楓も中に入った瞬間思わず苦笑いをしてしまった。


 きっとナビが伝えてくれたのだろうが、まさか十分もかからずに全員が集まることになるとは思ってもいなかった。


「楓君? どうして執事服なの?」


「今日は俺が全てやるからな。気合いを入れてみたんだ。っと、口調も改めさせていただきますね。お嬢様」


「そっか、かっこいいよ!」


「ありがとうございます」


 楓はそういって笑う。


 先ほど日向が言っていた通り現在の楓の服装はセバスが着ているような執事服を着用しており、高身長、イケメンという事もあって非常に似合っている。


 以前も数回ではあるが楓はこの執事服を着た時に日向たちにも好評だったので思い切ってきてみたのだ。


「久しぶりだから、上手にできているかはわからないがおなかいっぱい食べてください」


「む、めちゃくちゃ美味しそうだな」


「だね。珍しくお腹がなっているみたいだ」


「さすがカー君だね! とっても美味しそうだよ!」


 来客組は初めて楓の手料理を見るので、食べる前からストレージから出てきた料理の数々に圧倒されているが、楓はストレージから料理を出す手を止めることはなくどんどんテーブルの上には料理や飲み物が用意されていく。


 ちなみに、メイドたちにも今回は存分に楽しんでもらうために裏方の仕事は全て楓がすることになっており楓だけ椅子に座ることなくパーフェクト執事になりきっている。


 例えば飲み物がなくなりそうだったら注ぎに行ったり、料理が少なくなってきたら追加で料理を出したりと来客組も含め日向たち全員が楽しんでもらえるようにしている。


 最初はミリアたちが遠慮している感じだったが途中からはただただ楓が有能すぎて遠慮なんてものはなくなり様々なことを要求してくるようになっていた。


「カー君、お酒〜」


「ミリア様、飲み過ぎかと思われます」


「大丈夫だよ〜。カー君がいるから〜」


 確かに楓はアル達が喜ぶだろうと思ってお酒の類も用意していたのだが、それをミリア達も飲んでしまいこの惨状である。


 しかも面倒なことにミリアのことを見て負けじとでも思ったのか日向達も無理してお酒を飲みだしたせいで女性陣は全員ノックアウト状態である。この状態ならどんな男でもお持ち帰り可能だろう。


 まぁ、楓は紳士なのでそんなことは考えてもいないが……


「楓くん、ベッドにいこー」


「旦那様、久しぶりに私も……」


「ずるいよ、私も連れてって。っというか全員連れてって」


「カー君、私も〜、大丈夫だよ。処女だから〜」


「あぁ! 酒を出すんじゃなかった! 悪いアル。こいつらを寝かせてくる。ジャンさんやアリウス達のことを頼んだ」


「了解。帰ってくるのは2時間後くらいかな?」


「んなわけあるかい。すぐに帰ってくるよ。流石にこの状態でやるのは良くないし、一人お酒に任せてやろうとしているバカがいるからな。俺はそういうのはごめんだ」


 楓にそう言われ一人楓に担がれているピンクのロリ巨乳がビクッとしたが楓は気にしないようにして本当によっている日向達を各々部屋へと連れて行って寝かせた。


 なお、アリウス達の護衛の男達は楓がモテモテなことに嫉妬でも覚えているのかぐぬぬと悔しがっていると同時に、楓の紳士さに敗北でも味わったのか地面に手をつけて悔しそうにしていたのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ