↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
322/482

新魔王誕生 1

お待たせしました!

これからまた更新を再開させていただきます! 今週はまだ不安定になっちゃうかもしれませんが、週末にストックを貯めるつもりなので最低でも来週からはいつも通りに戻れそうです。

お待ちいただきありがとうございました!


「カエデ、ステータスを一気に上げすぎだ。おかげで結界を張り直すのにかなり焦ったぞ」


「ほんとに。ちょっと焦ったね」


 楓と魔王の魔法の打ち合いの決着がつき最初は立派だった魔王が座っていた玉座を眺めながらアルとルシフェルは呆れながらそんなことを言いながら楓の元へと向かっていく。


 ただ、楓は2人に声をかけられても特に反応することなくずっとその半壊している玉座の方をじっと眺めていた。


 それがなかなか様になっており、現在の楓は人族の魔王といっても過言でないような風格をしている。


「ま、意外と早く片付いたな。さっき念話でセバスにアリウス達を連れてくるように頼んでおいたからしばらくはこの部屋で待機だな。残りの魔族や魔物は基本的に今は殺しちゃいけないやつらだから、襲ってきても気絶させるだけにしておいてくれ」


「了解。って、そんなこと言ってるうちに来たみたいだね」


 楓が振り向きながらアル達にそう言っている間に結界を解いた入り口の方から複数の足音が聞こえてきたので楓達はそのまま迅速に部屋のど真ん中にいつもの会議セットを取り出していつでも話し合いができる用意をしておく。


 この後は色々と決めておくべき事を相談しておかなければただ魔王を倒しただけでいらない混乱を招いてしまう可能性があるのでその辺をしっかりと決めておく。


 勇者が魔王を倒した場合なら普通はそんなに丁寧に後処理までしてくれることはないので魔族達で決めて新たな魔王を決めるのだが、今回は楓たちも魔界の安定に協力するつもりなのでいつもよりスムーズに魔王が誕生することになるだろう。


「本当に魔王を倒すとはな。しかも、こちらにはほとんど衝撃が来ていないのにこの部屋の惨状……やはり、化け物はカエデだけではないみたいだな」


「え、あの人族が本当に魔王様を倒しちゃったの⁉︎ 私たちよりもずっと若いのに、すごいね〜」


「見た感じ3人ともそこまで魔力が高いようには思えないのですが、何やら隠蔽する手段を持っていると考えた方が妥当ですね。さすがにその程度の力で魔王軍を一掃することができるほど弱くないはずです」


「だな。案内をしてくれているセバスさんですら俺達では敵いそうにねぇ。きっと、魔王を倒したのも彼らだろうよ」


 楓がそんな事を考えていると扉の向こうからセバスを先頭にアリウスと一緒に話をしながらくる魔族が3人、その後ろで警戒しながら歩いてくる魔族が6人いる。


 アリウスは楓の強さをすでに知っているので魔王を倒した事を全く疑っていない様子だったが他の魔族3人は少しだけ疑っている様子であった。それでも、薄々は察しているのか楓達のことを認める声がほとんどだった。


「カエデ様、アリウス様達を連れてまいりました」


「ありがとう。こっちはしっかり片付けておいたよ。アリウス達もお疲れ様。残党狩りに協力してくれたんだろ?」


「まぁ、一応はこの4人とも魔王候補に選ばれていたからな。このくらいなら余裕だ。それに、一番の障害をあっさりと片付けている楓に言われたくないな」


「俺だけじゃないよ。アルやルシフェルもいたし、周りを気にすることもなかったからな。っと、それよりこれからのことを相談していこう。こっちで机と椅子を用意してあるからゆっくり煮詰めていこう」


 楓はそう言いながら4人に座るように促すと楓とアル、それにルシフェルも一緒に椅子に座った。


 セバスは当たり前のようにその後ろに立ち飲み物の用意をしている。アリウス達の護衛もそれぞれの護衛対象の後ろに立ちいつでも攻撃できるように武器を身につけている。


「護衛の方は俺たちのことを認めてくれていないようだな」


「悪いが、こいつらなりの対処方法なんだ。たとえカエデ達には敵わないと知っていても私たちのために武器を振り下ろす。こいつらはカエデに初めてあったのだ。それに、さすがに出会って十秒で警戒を解く方が護衛としては失格だろう?」


「それもそうだな。ま、うちの護衛は警戒も何も飲み物の準備をしているけどな」


「それはセバス殿が優秀なだけだ。飲み物を用意しながらも警戒を一切解いていない。もしここで私がカエデ達に攻撃を仕掛けようとしたらその瞬間に私の首が宙を舞うだろう」


 アリウスは本気でそう思っているのかなんの躊躇いもなくただただ事実を言っていると言った様子でセバスの方を見ている。


 セバスもアリウスの話を聞いて否定する要素がないからか肩をすくめながらも紅茶を淹れる手を止める様子はない。そんな余裕が羨ましいのかそれとも悔しいのかアリウス達の護衛の顔が少しだけ歪んでしまった。


「本当にすごそうだね。セバスさんも、君達も」


 楓がアリウスと話をしていると横から興味深そうな様子でピンク色の髪のロリ巨乳と言う言葉が似合いそうな女の子が横から声をかけてきた。


 見た目はただの巨乳幼女なのだが油断することなかれ。


 彼女もアリウスの話によれば魔王候補だったようで、楓の読みでは彼女が元魔王に次いで2番目に力を保有してたのだろう。楓の鑑定結果がそれをしっかりと表していた。


 アリウスのステータスが大体オール4万くらいだったとすると彼女は大体6万くらいありそうだ。ちなみに、楓がぶっ飛ばした元魔王は14万を超えるほどである。


 ルーナとヒストリアの母親を生贄にして禁忌魔法を使用したのでかなりステータスが上昇しているが、元々は大体彼女と同じようにステータスオール7、8万程度だったはずだ。


「まぁ、そこにいるルシフェルは異世界の魔王だしセバスも魔界トップ2だったらしいしな。安心できる部下だ」


「……⁉︎ へぇ、そりゃ強いわけだ。っていうことはカー君が魔王様を倒さなくてもルシフェルさん達だけでなんとかなったんじゃない?」


「カー君?」


 楓は彼女の話を飲み込む前に脊髄反射並みの速度で楓に対する呼び方に違和感を覚え、戸惑ってしまった。


「うん! カエデさんって呼ぶのもなんだか違う気がするしカー君! よろしくね! 私の名前はミリアです!」


「自己紹介がまだでしたね。私の名前はアインです。よろしくお願いします」


「俺の名前はジンだ。よろしくな!」


「俺の名前はもう知っているようだけど楓です。よろしく」


 巨乳幼女ことミリアが自己紹介を始めるとそれに続いてアインとジンも楓達に自己紹介をする。


 思いの外ミリアに呼ばれたカー君がダメージが深かったらしく楓は少し硬い自己紹介になってしまったが、そんな楓をみてアルやルシフェルが笑い、それに続いてミリア達も笑い出し楓以外は和やかな雰囲気へとなるのであった。


 特に本人である楓は気まずかったのだが、それは言うまでもないだろう。


 そんなこんなで、会議が始まっていくのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。