表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/482

迷宮探索の準備をするのです!

昨日はあの後日が沈むまで特訓をしていたが実に有意義な時間が過ごせた。何しろ俺も日向もあのおかげでだいぶ魔法創造スキルを使いこなせてきたのだから。


俺達はまだDランク冒険者の為、そこまで強敵と戦う場面っていうのはないとは思うけど…いや、これから迷宮に行くからそこそこの奴達(やつら)とは戦うか。今回の俺達の目標はもちろん最下層である。


ナビちゃんと話していると何やら最下層に面白いものがあるそうなのだ。


『マスターなら確実に喜び?ますね』


おい、何故疑問形なんだよ。


まぁ日向と俺の腕試しも兼ねてるから最下層の事に関しては今はまだあまり考えないようにしよう。


そういえば迷宮ってどんなところなの?


『私が教えてもいいですが折角なので日向さんと二人でまた情報を集めてみては?もしそこに不足があるなら追加で私がマスターに教えますし』


そうだな…折角なら日向の二人で冒険者ギルドにでも行って聞いてくるか。情報集めやコミュニケーション能力なんかはスキルではどうしようもないもんな。


『いえ、そのようなスキルもありますが、そのくらいは

マスターでもスキルを使わずになんとかなるかと』


あるのかよ!やっぱり全知全能∞ともなると色々なスキルが入っているんだな。


『実際、マスターもスキルを生み出せますからね』


まじか、本当に神様みたいだな。まぁ今はそれは置いといて、あとで日向に相談してみるか。


楓は朝の準備をして日向と朝ごはんを食べに一階の食堂まで行く。


「あ、おはよー」


「おはよ」


日向はすでに俺たちのテーブルを確保し座っていた。


「待ったか?」


「いや、そんなに待ってないよー。それに時間がある時は魔力を循環させるやつやってるから」


真面目なやつだな。いくら俺がステータスを上げたからってそんなに根を詰めてやる必要もないだろうに。まぁそんなところが日向のいいところでもあるんだがな。


「そっか、まぁあまり根を詰めすぎるなよ。暇な時にやるだけでもがんがんステータス上がるから」


「分かってる。でもやっぱり早く強くなりたいもん」


いったい日向はどこまで強くなろうとしてるんだ?


『そろそろ比較対象をマスター以外にしないと大変なことになりますよ』


だよな。俺もちょうど思ったわ。まぁそのうち対人戦もする事があるだろ。クランを作ったんだからそのうち攻城戦やクラン同士の戦闘なんかもあるだろうしな。


『その時にはすでに人外の存在へとなっているかも知れませんね』


それは考えないようにしよう。


とりあえず今日は情報集めだ。あまり朝食で時間を取っていられない。


「今日は、迷宮の事をギルドに聞きに行こうかと思っているんだが大丈夫か?」


「うん。大丈夫だよ、そろそろお金も準備出来てるだろうしね」


そうだな、そういえば結構稼いでたんだっけか。


「じゃ、それで決定だな。準備が出来たらまたここに集合でいいな?」


「おっけーだよ」


というわけで二人で素早く朝食を平らげ日向の準備の時間の間ただひたすらに魔力を使いこなせる様に魔法の試行錯誤をするのであった。


そして俺たちは1時間位経ってから二人してギルドに向かう。


ギルドに着くとピーク時を過ぎていたのかほとんど冒険者はいなかった。さっさと用事を済ませておこう。


「この前の買い取ってもらったもののお金を受け取りに来た。それと迷宮に関して何か情報があれば教えてくれ」


「畏まりました。それではこちらが買い取り金額になります。ご確認下さい」


受付嬢が袋に入れて渡してきた中に入っていたのはキラキラした貨幣であった。一つ取り出して見てみたがこれ「本当にお金か?」と問いたくなる様な綺麗さだった。まぁすぐにストレージにしまうが。


「それで迷宮に関しての情報でしたね。少しお待ち下さい」


そう言うと受付嬢は奥にある紙?ではないな、何かに書かれている物を持ってくる。


「シュトガルにある迷宮は全30階層の中規模迷宮となります。現在の最高記録は20階層迄となっております。その為情報の秘匿率が高くそれ程多くの情報はありませんが唯一分かっているのは5層毎にボスが設置されておりその階層に降りるとモンスターが出現するそうです」


まだ20階層しか制覇されていないなんて…


「そんなにこの迷宮は難しいのか?ていうかなんで30階層迄あることが分かるんだ?」


「迷宮は何処も難しいですよ。まぁ4階層迄なら初心者の方でも行けるみたいですけど。5階層を越えると一気に魔物が強くなるみたいです。それとなんで30階層が分かるのかは迷宮の入り口に石碑が建てられておりこれは迷宮が作り出された時に迷宮自身が作り出すみたいなんですよ」


迷宮が作り出す?どういう事だ?


「なんでも、迷宮自身の事を自慢するみたいに。迷宮は生きてますからね。もっとも今迄、最下層迄到達された迷宮は皆無なので本当かどうかは分かりませんがギルドではそう判断しています」


『大体はこの方の言ってる事で間違いないです』


ほう、なんともやりがいのある所みたいだな。


「それとアイテムバッグがあるのでしたら多めに食糧等を持って行かれる事をお勧めします。何しろその関係であまり深く迄潜れないのも事実ですから」


あー、そういう事か。いくら実力があっても深く潜るにはそこで寝泊りをする必要があり、その為の物資やらなんやらの関係上あまり深入り出来ないわけか。まぁその辺は俺達は心配してないから大丈夫だな。


すでに大量の食材がストレージの中に入っているのとこれから日向と買いに行くからな。二人だけでは食べきれない量になるだろう。


さて、結構良い事も聞けたから早速準備して明日からしばらく挑戦してみるか。


その為にもさっさと買い物を済まさないとな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 【まだ俺達はまだDランク冒険者の為、そこまで強敵と戦う場面っていうのはないとは思うけど…いや、これから迷宮に行くからそこそこの奴達やつらとは戦うか。今回の俺達の目標はもちろん最下層であ…
2020/01/04 09:55 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ