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オークの巣破壊クエスト 4

明日からしばらく一日二本投稿になります!

是非見に来てください!


「はぁ、はぁ、あ、ありがとうございました…」


「わ、わかってた事だけど全く勝てる気がしねぇ…」


「ど、どうすればあんなに簡単に魔法を無効化出来るんだろ…」


楓がブレイン達との模擬戦を始めてから約30分。休みなしでぶっ通しで戦っていた事もあってブレイン達は現在地面にぶっ倒れている。


「お疲れ。模擬戦中に結構注意したがまだまだ注意する所がある。少し休憩したらまた再開するからしっかり休んでおいてくれ」


楓はそう言って3人に水をわたし日向達の方へと向かっていく。


日向達がウズウズしているのは一目瞭然なのでこちらの方も相手をしなくてはいけない。


「楓くん!私達とも模擬戦しよ!」


「いいぞ、じゃあナビを除いた4人で掛かって来い」


「仲間外れですか?」


「ナビは強過ぎる。後で一対一でやってやるから我慢しろ」


「仕様がないですね。そういう事なら我慢します。彼らを守っておけばいいんですよね?」


ナビはそう言ってブレイン達の方へと向かいかなり強力な結界を張る。


あれは日向達の模擬戦というより自分の模擬戦の為の結界な気がするが特に問題ないのでそのままにしておく。


ブレイン達にはナビがしっかり説明してくれているしブレイン達が驚いた様子なのを見るにナビの説明の意味もしっかり理解出来ている事だろう。


「よし、なら始めるか」


楓はブレイン達の方を見て大丈夫だと確認すると、自分のステータスをオール50000迄落とし日向達にそう言いながら自分も木剣を構える。


模擬戦の時は楓もステータスを落とす様にしており今回は4人と言う事でこの位で丁度良い筈だ。


ちなみに、日向達はみんな神話級の武器を使用しているが楓が魔力を木剣に付与すれば折れる事は滅多にないので特に問題はない。


魔力付与も上手くいけば折れる位に抑えてあるので日向達はこの木剣を折る、もしくは楓の体に攻撃を当てる事が勝利条件となっている。


「こっちも準備できたよ!もういいかな?」


「あぁ、掛かって来い」


楓のその合図と同時に先に近接専門のルミナとエリスが楓の懐を目指して襲い掛かってくる。


正直、いつもと同じで特に対処は変わらないのだが日向たちが毎回同じような戦法でくるとは思えない。


楓は少しだけ日向達後衛を警戒しつつルミナとエリスの猛攻撃を綺麗に捌いていく。二人の武器はかなり凶暴で本来なら武器破壊など容易に出来てしまうだろうが相手が楓なのでそれも上手くいかない。


楓は、ルミナ達の攻撃を捌く際に力を分散させる様に木剣を捻ったりしながらモロに衝撃を受けない様にしているのでなかなか折れる様子がない。


「ルミナ、エリス魔法がいきます!」


「「了解!」」


ミルの合図と同時にルミナとエリスは後ろに大きく下がりそれと同時に日向の放った魔法とミルの放った魔法付与の矢が飛んでくる。


「あいつら段々威力が強くなって来てるな…多少木剣に傷が付くのは仕様がないか」


楓はため息をきつつ木剣を大きく横に振り日向の魔法とミルの矢を消滅させる。


楓の言った通り木剣には多少傷が付いていたが楓はすぐにそれを修復させる。傷が付くとは言ったが直せないとは言っていない。


「やっぱり効いていないなー。ミルさっきの威力の矢を10本連続で撃てる?」


「えぇ、ギリギリになるけど多分出来ます」


「じゃあお願い。ルミナとエリスも昨日の作戦通りにお願い!」


日向達が何やら昨日の内に作戦を立てていたらしく、今からそれを実行するらしい。


楓は今すぐにでも日向達を倒そうと思えば倒せるのだがせっかく日向達が考えた作戦なのでミルの準備が出来る迄楓もその場で待機をする。


先程、ミルが放った矢の威力はかなり大きくあの一撃があれば王都が半壊するレベルだった。日向に関して言えば完全に王都が全壊するレベルの魔法を放って来ていたので全く笑えない。


「準備ができました。いつでも撃てます!」


丁度1分経った所でミルが準備完了の合図を出す。ミルの周りには9本の矢が宙に浮いて残りの1本の矢を構えており、普通なら考えられない様子だがミルの武器と能力があればそれも可能なので楓は特に驚かない。


「よーし!作戦開始!」


日向がそう言うとミルがまず五本の矢を楓に向かって放つ。それと同時に日向もさっきよりも大きい魔法を放ってくる。


「威力は上がったがさっきと同じ攻撃だな」


まだ何かあるのはわかるが楓はそれを考える事なく先程と同じ様に木剣を大きく横に振る。


「これが狙いか」


そう、楓が日向とミルの攻撃を消滅させ様と木剣を横に振ったのはいいが日向達の魔法は消滅する前に大きく光り一瞬だが目が見えなくなる。


普通なら失明ものだがそこは楓なのですぐに治す事が出来る。本来ならまず視力を奪われる事はないのだが今回は油断したが故に一本取られてしまったと言う訳だ。


そして、楓が視力を奪われた一瞬をルミナ達が見逃す筈もなく二人とも全力で木剣めがけて攻撃をしてくる。


楓はルミナ達の攻撃は目が見えなくともだいたい気配で分かったのだが今回に限り二人共細心の注意を払っているのか今の楓のステータスではほとんど分からない。


おかげで木剣にヒビが入り出したが楓はそれと同時に視力を一気に回復させルミナとエリスの横腹に木剣を当てしばらく動けない様にする。


「後は日向達だけだが…これは詰みだな」


「楓くん!私達の全力の魔法をくらえ!」


日向達は楓がルミナとエリスを攻撃している間に更に魔法を強化してスピードを上げ一瞬で楓の元へと向かう様に調整していたのだ。


おかげで楓が振り向こうとした時には日向達の攻撃が木剣に当たっており…


「勝者、武器破壊によりヒナタチーム!」


アルの嬉しそうなトーンの勝利宣言が響き渡る。


「やった!初勝利だよ!」


「えぇ、私達のコンビネーションが上手くいって良かったです!」


「カエデに勝った…やったぁあ!」


「カエデ様に勝利しました!」


4人はうれし涙を溢しながら抱き合って楓に勝利した事を喜ぶ。


それは本当に嬉しそうで見ていて微笑ましい位だった。


一方、初めて日向達に敗北した楓といえば…


「負けたか…油断し過ぎたのもあるが普通に日向達が強かったな。俺ももっと頑張らねば…」


普通に悔しそうにしてはいたものの自分に敗因があったのをしっかり自覚してもっと力の制御に勤しもうと決意したのであった。


ちなみに、悔しかったのは悔しかった様でその後のアルやルシフェル、ナビとの戦いでは油断を一切する事なく自分に傷一つ付けずに完勝するのであった。

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