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『無限の伝説』の誕生なのです! 2

連れて来られたのはギルドの地下の闘技場だった。地下にこんな施設があるなんて知らなかった。


ここは一般開放はされておらずクランランクC以上なら申請すれば訓練場として使えるみたいだ。なるほどこういうサポートが付いているのか。まぁまぁありがたいな。


今、ここにいるのは俺、日向、マリー、ギルマス、受付嬢の4人だ。戦うのは俺とギルマスだから他の2人と妖精1匹は観戦席にいる。ちなみにマリーの姿は誰も見えていないので安心してほしい。


「さて、ではルール説明といこうかの。まずは武器は自分のを使うかお互い統一にするかどっちが良いかの?」


え?選べるのか?これは問答無用で自分の武器だろ。


「余程、自分の武器に自信があるようじゃの。まぁいい。次にここは結界が張ってある。致死ダメージは全て無効、気絶までになるから安心してかかってこい」


なるほど。攻城戦と同じ感じか。でもこの結界って誰が張ってるんだろ?


『これは結界を張る専用のアーティファクトがあるみたいです』


すごいな。今度自作してみよう。


『…』


「最後に、魔法などは使えるものなら使っても良いぞ。儂を認めさせれば試験は合格じゃ」


なるほど、Dランク如きには負ける気がしないらしいな。そりゃそうか。俺たちだけじゃなく他の奴らも同じ感じで鼻っ面を折ってきたんだろう。


まぁ負ける気はしないがな。おっと慢心は良くない。とりあえずナビちゃん鑑定よろしく。


『かしこまりました』


ーステータスーーーーーーーーーーーーーーーー

バアラアトル Lv 67

種族 ドワーフ

体力 750

筋力 600

素早さ 500

知力 300

魔力 300

幸運 150


スキル

剣術 Lv 7

短剣術 Lv 4

肉体強化 Lv 5


ユニークスキル

威圧

歴戦の戦士

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


流石にギルドマスターだけあってレベルは高いな。でもあんまりステータスは高くないみたいだな?


『多分一般的にはレベルが上がってもそこまで大きな伸びはないのだと思われます。勇者候補達でも一応特別なのは特別みたいですね』


そういう事か。あと歴戦の戦士ってなに?


『歴戦の戦士…幾多の試練を乗り越え成り上がったものに与えられるスキル。スキルの効果は発動時全ステータスを2倍に引き上げる。持続効果は30秒。クールタイムは1日。』


めっちゃ強いじゃないか!これは気を引き締めていかないとやばいな。油断なんてしてたら下手したら負けるぞ。


俺は自分の武器である剣を構える。ちなみにこの剣はこの前自分で作ったものだ。性能は…


〜逸話級〜

エールルン

筋力+500

幸運+300

重さ軽減

自動反撃

自動回復


となっている。まぁそこそこのものができたな。

日向の武器と同じくらいの性能だな。


この自動反撃は攻撃を食らうと自動で反撃を出してくれる優れものだが今回はオフにしておく。


自動回復は持っているだけで所持者の体力を少しずつ回復していく。あと剣の刃こぼれなんかも自分で直すから手入れいらずなのだ。


『何度も言いますが武器にスキルなどあり得ませんからね』


…付いてしまったものは仕方がないのだ。


「準備が出来たようじゃの」


「はい」


今回の審判は受付嬢だそうだ。受付嬢が手をあげる。


「それでは模擬戦、開始!」


受付嬢が模擬戦の始まりを告げた。


双方剣を交える。


「ほう。儂の剣を受け止めるか。お主なかなか良い剣と腕を持っておるの」


「ありがとうございます」


「それじゃ、これはどうかの!」


ギルマスがすごい剣技を俺に打ってくるが俺はそれを全て弾き返す。伊達に技術を磨いていたわけじゃないんだよ。30秒くらい打たれ続けていたが一度お互い距離を取る。


「お主、本当にDランクか?」


「ええ、今はDランクですよ」


「今は、か…そうかそれは面白い」


ギルドマスターであるバアラアトルは内心でヒヤヒヤしているだろう。


どこを見ても隙がない俺に勝てるビジョンが湧かないだろうからだ。


だが、勝てないとわかっていてもギルドマスターは逆に楽しそうな笑みをこぼす。


「お主からもかかってこぬか?守りだけでは合格は与えられんぞ?」


「それではお言葉に甘えて」


そこから俺の猛反撃が始まる。何よりすごいのがさっきギルドマスターが剣技を放った順番で剣を交える。


だがその威力は桁違いだった。なんせ素のステータスですら400近く離れているのにそこから武器の補正も掛かっているのだ。威力が強くならないはずがなかった。


バアラアトルは俺の剣を受けた瞬間衝撃を受けた。まさか自分が余裕で押されるとは思ってもおらず一瞬面を食らってしまった。


「そこまでじゃ」


ギルドマスターが終わりの合図を出す。


「お主、名前は?」


「楓です」


「カエデか、お主のクランの設立を許可する。喜べ、試験を合格したのはこの街ではお主が初めてじゃ」


お、なんか嬉しいな。


観戦席では日向は大喜び、受付嬢さんは信じられないといった表情だった。2人のギャップが面白かった。


「ありがとうございます」


「それで、クラン名はどうするのじゃ?」


「そうですね……『無限の伝説』でお願いします」


「『無限の伝説』か、了解した。それではカエデをクラン『無限の伝説』のクランマスターとして任命する」


これで無事、俺らのクラン『無限の伝説』の誕生だ。


最初はFランクだがまぁ徐々に上がっていくだろう。ちなみにクランランクが上がる条件はギルドがそのクランの力を認めればギルドの指名クエストを発行し、無事それを達成出来たならクランランクが上がるみたいだ。


今はまだ2人だけのクランだが頑張っていこう。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 【連れて来られたのはギルドの地下の闘技場だった。地下にこんな施設があるなんて知らなかった。】同じ助詞の多用あり(~のーの)。 【油断なんてしてたら下手したら負けるぞ。】「~たら~たら…
2020/01/02 12:18 退会済み
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