『無限の伝説』の誕生なのです! 1
さて、昨日はあの後2人とも興奮し過ぎて疲れて何もないまま寝てしまった。
それよりも、だ。新しいクランを作ろうと決意したが先にギルドに申請に行かないといけないみたいだ。野宿の練習もしっかりできたし今日は帰って申請しに行くか。
それよりも先に朝ごはんだな。適当に作るか。
朝は集中力が全くないので寝ぼけた状態でスキルを使った方が変に力が抜けて良い感じになる。
「日向、朝ごはん出来たぞー」
「おはよう、楓くんっていつも思ってたけど朝早いよね?もう朝ごはんを作ってくれてるなんて…ありがとう!」
違うんだ。昨日はぐっすり寝られたけど朝方起きたらあなたの寝顔がとても可愛かったので寝るに寝られず起きて朝ごはんを作ってるだけなのです。
『ヘタレマスターここにあり。ですね』
ヘタレじゃないの、しっかりと一線を引いてるんだ。紳士と言って欲しいものだね。
「朝からこんなに美味しいご飯が出てくるなんて日本でもなかったよ!」
俺もなかったよ。
「ありがとう。それよりも今日はクランを作りに行きたいから準備が出来たら冒険者ギルドに行くぞ」
「うん!楽しみだね!」
「だな」
なんだかんだで俺も浮かれているのかもしれない。
〜冒険者ギルド〜
いつもの人に声をかける。
「あの、クランを作りたいんですけどどうすればいいんですか?」
「へ?」
なんか、驚かれたぞ…そんなに変なこといったか?
「えっと、クランについて教えていただきたいなーと」
「あ、はい。クランですね。それではまずクランについてお話しさせていただきます」
要約すると…
・クランを設立するにあたって100万ルリが必要となる。
・クランマスターが必要。ただしクランマスターは冒険者ランクAランク以上。
・ギルドマスターと戦い許可が下りればランクがなくても設立可能
・クラン設立には最低2名以上が必要。
というところだった。
2つは解決するがギルマスと戦わないといけないのは面倒いな。
ちなみにクランに作る、入るメリット、デメリットは
・冒険者ランクとは違いそのクランに入っているだけで冒険者の箔がつく。
・クランメンバーとならパーティなども組み易く揉め事が少なくなる。
・クランクエストというのを受けられる様になる。
・クランランクごとに毎年税金を一定量払わないといけない。
・クランランクがC以上だと冒険者ギルドからも手厚いサポートがされるそうだ。ただし緊急時には強制的に狩り出されるそうだ。
ちなみにクランランクは冒険者ランクと同じでF〜Sランクらしい。現在大手クランとされているSランククランはこの国には、3個しかないがどれも一筋縄ではいかないクランらしい。
あとは、攻城戦といってクラン同士で戦うこともできるらしい。殺し合いになるくね?と思ったけど結界が張られて致命傷は全て気絶程度のダメージになるらしい。なんと年に1回はお祭りとしてあるらしい。
その他でもクラン同士のいざこざや喧嘩などはギルドを通して正式に攻城戦があるらしい。
攻城戦とはお互いのクランマスターを倒すまでらしい。
こんなものがあったとは知らなかった。なんかゲームみたいだな。
受付嬢さん曰くとっくにどこかのクランに入っているものかと思ってたらしい。誰にも声をかけられなかったんだが…
まぁいい。それよりもクラン設立のための人とお金は用意できた。あとは資格だけだな。
「あらかた分かりました。それでクランを作りたいのですがギルドマスターと戦うんですよね?」
「ほ、本当にやるんですか!?ギルドマスターってこのギルドのトップですよ?」
「はい、それでもやります」
「分かりました。それでは手続きをするので少しお待ち下さい」
受付嬢に言われて少し待つ。
「ギルドマスターって絶対に強いよね?楓くん今のステータスじゃ危ないんじゃない?」
あ、ほんとだな。ナビちゃん一応ステータスオール1000にしといて。
『了解しました』
「一応ステータスオール1000にしといた」
「それは強すぎる気がするなー」
そうか?まぁ手を抜けば良いだけだしこれで良いだろう。
「おう、お前らかクラン申請してきた奴は」
少し待ってるとカウンターからドワーフが出て来た。見るからに強そうだな。
「はい。試験の方をお願いします」
「分かった。付いて来い」
やけに楽しそうなのが印象的だった。




