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魔物殲滅戦準備 4


「よし、全員揃ったな」


「うん!でもこの格好慣れないね」


何時いつもはラフな格好ですからね。旦那様のお陰で服すらも伝説級防具になってしまいますから」


「みんな似合ってるよ。僕もカエデも似合ってるよ」


現在、楓達は今回作戦に参加する騎士団や宮廷魔術師達に挨拶をしにいくのだが、いつものラフな冒険者の格好では格好がつかないということで、昨日ルーナ達から人数分の制服を用意されたのだが全てザ・エリートと言った装飾が施されており、一言で言うならすごい目立つ服装だった。


どんな物かと言うと、白を基調にして所々に金色の装飾が施されていた。


「これ道中めっちゃ目立つな」


楓は自分の格好を見てうんざりしながら一人でそう呟く。


「どうしたの楓くん?さっきからキョロキョロして」


「い、いや…別に…」


日向が指摘したようにさっきから楓の様子がおかしい。


落ち着いていないと言うかさっきからずっと周りをキョロキョロして視線を泳がせていた。


「カエデ、素直になった方がいいぞ」


楓が日向達を誤魔化していると後ろのルシフェルからこっそりアドバイスを投げかけられる。


やはり経験者だからなのか楓にアドバイスをする際に、随分とそのアドバイスには重みがあった。


「わ、わかったよ。そ、その…日向達の制服が思いのほか似合ってて…か、かわいいよ」


楓は顔を真っ赤にしながら日向達に向かってそう言った。


「あ、ありがとう…」


「旦那様こそ凄く格好良いですよ」


「そうね、カエデも凄く似合ってるわよ。そ、それとありがとう」


「カエデ様に褒めて貰った……!」


楓が素直に日向達を褒めたのが良かったのか、日向達も楓のが移ったのか、顔を真っ赤にして下を向いたり頰に手を当てたりしてそれぞれ照れ隠しをしていた。


実際、今の日向達はいつもよりしっかりした見た目の制服を着ているため、ラフな格好の時よりもきちっとした雰囲気が出ておりいつもとは違った日向達を見られている。


「このまま行けば大変な事になりそうだから全員に隠蔽魔法を掛けておく」


楓は照れ隠しの積もりかそう言ってさっさと全員に隠蔽魔法を掛けていく。


照れ隠しと言っても楓達がこのまま外を歩いて王城迄行けば騒ぎになるのは確実なのでしっかりと対策をしていく。


今、楓が使った隠蔽魔法は認識はされるが過度に目立ったり注目されたりする事がなくなる結構便利な魔法だったりする。


以前、ゴブリンキング討伐戦でAランク冒険者から日向達を隠していたのもこの魔法を使っていた。


「よし、全員に隠蔽魔法も掛けた事だしさっさと行くか。ここから王城迄地味に時間が掛かるから急ごう」


「いつもの移動手段でいく?」


「いや、服が耐えられそうにないから普通に歩いて行くよ。その為の隠蔽魔法だからな」


「あ、そう言う事ね」


と、言うのもこの支給された制服が本当に見た目だけの性能しかないため、いつものように無茶な行動をしてはすぐに破けてしまう。


楓が支給された制服にも付与魔法で魔改造するのも別に良いのだが、ないとは思うが万が一にでも返せなんて言われたら不味いので大人しく今日は歩いて王城まで行く事にする。


その為に今日は早めに家を出発しているのだ。





「おー待ってたぞカエデ!」


「おはよう。なんだ騎士団長様が直々にお出迎えか?」


「相手が相手だからな。もう全員集合させている。訓練場ではないが一応5万人でも優に入れる場所があるからそこに集合させている」


楓達が王城の門の前迄着くとそこには騎士団長であるルーナが待ち構えていた。


5万人が余裕で入れる場所ってかなり広いと思うのだがそんな場所が王城にあったとは思いもよらなかった。


前から土地もかなり広いなと思っていたがそこ迄とは思わなかった。


東◯ドーム何個分なんだろ?


『東◯ドームに約5万5000人入りますから一個分ですね。まぁ、これから行く所は2個分はあるでしょうけど』


あ、意外と東◯ドームって大きかったんだな。にしても2個分って事は10万越えか。かなり広いな。


「それにしても、全員似合ってるな。格好良いぞ」


「ありがとう。ルーナ達と同じ格好って場違いな気がしないでもないが…」


「そんな事はないぞ。実力は私よりも全員上なんだからな」


楓達はルーナの先導の下騎士や宮廷魔術師達の元へと向かっていく。


今、通っている場所は楓達は一度も歩いた事のない場所の為、とても新鮮な光景が見られている。


「私もここに来たのは初めてです」


「一応軍事関係しかない場所ですからね。ミルテイラ様が来る場所ではなかった訳です」


ミルも一度も来た事がないらしく楓達と同じ様に少し珍しそうな顔をしながら周りを見ていた。


今から騎士や宮廷魔術師達に挨拶をする訳だが、楓達は全く緊張する事なく穏やかな気持ちのまま集合場所へと向かうのであった。

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