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帰還、そして報告 3

ごめんなさぁぁぁい!!!

まさかのツイッターのプロフィールのリンク先が違ったみたいで僕のアカウントまで飛べなかったようです。

しっかり直したのでよければこれを機にじゃんじゃんフォローよろしくお願いします!


楓達が転移魔法でバルバトスの私室へと集団で転移すると、目の前に目が点になっている国王の姿があった。


「あ、こんにちは」


「カエデか?おかしいな、私の目がおかしくなった様だ。私の目にはいきなり部屋に魔法陣が出現してそこからカエデ達がいきなり現れたのだが…」


「お久しぶりですお父様。これは旦那様の転移魔法ですよ。今はそんな事で時間をとってられないので早く正気に戻って下さい」


バルバトスが少々混乱していると横からミルが有無を言わさぬ笑顔でバルバトスにそう言う。


「お父さん。結構緊急事態です。出来れば話を聞いて貰いたいんだけどいいですか?」


「はぁ、さっきの事もまとめて聞くからとりあえず座りなさい」


バルバトスは何かを諦めた様にため息を吐くと、全員に空いている椅子に座る様に促し自分も書類仕事を切り上げて楓達の方を向いて話を聞く姿勢をとる。


「それで、何があった?確かカエデ達はギルドマスターのお願いでゴブリンキングの討伐に昨日向かった筈だが…」


なぜ、その情報をバルバトスが持っているのか分からないが一応今はスルーしよう。


どうせ、バルバトスがギルドマスターに何か言ったのだろうが…


『がっつりバルバトスさんがギルドマスターにマスター達を推薦してますね』


やっぱりな…


「『なんで』その情報を持っているのかは知りませんがその通りです。それで、向かった先で起こった事なんですが…」


楓が「なんで」の所を強調するとバルバトスはしまったと顔を強張らすが、楓は無視して今回クエスト先で起こった事を全て順を追って話し始める。


「何?道中にゴブリンキングが三匹?しかもゴブリンも大量に襲って来たのか?」


話は楓がAランク冒険者達に絡まれた後、ゴブリンキングがいきなり三匹現れた話に入っていく。


ゴブリンキングはそこそこ脅威らしくそれがいきなり三匹も道中に現れた事に眉をひそめる。


「はい、最初僕達は最後尾にいたんですがゴブリンキングの気配を感じたのですぐに最前線へと向かうとそこにはゴブリンキングが三匹、それにゴブリンが大量にいました」


「ふむ、それは楓達によって討伐されたのだな?」


「はい、ここにいる全員でゴブリンキング及びゴブリンの残党を殲滅しました。Aランク冒険者や騎士団達が頑張ってくれたおかげですが」


「そうか、では何かそいつらにも褒美を用意しないとな。それで、報告とはそのことか?なんだカエデ意外と心配症なんだな。確かにゴブリンキングが道中に現れるのはおかしいがいつものお前ならけろっとしてそうじゃないか」


バルバトスは少しホッとした様子で楓に向かってそう言う。


それを聞いた楓以外の『無限の伝説』の面々は苦笑をするが今のバルバトスは気付く事はなかった。


「ドラゴンが出現しました」


「はっはっはー……は?」


「ゴブリンキング及びゴブリンを殲滅した後、ドラゴンが約300体、そして最低Aランク級、ちょいちょいSランク級の魔物もいました」


「し、正気か?」


「本当の事ですよお父様。何なら旦那様にドラゴンを一体出して貰いますか?」


楓の言った事が理解出来ないのかまたもや目が点になるがミルにそう言われてバルバトスは思わず頭を抱えてしまう。


「なんだそれは…」


「明らかに緊急事態だと思ったので報告しにきた次第です」


「なら何故そんなに落ち着いてられるのだ…」


バルバトスは呆れた様にため息を吐きながら楓に向かってそう言う。


と言うのも楓はバルバトスにドラゴンや魔物の事を話す時も特に緊張感がなかった。


それは楓だけじゃなく日向達『無限の伝説』全員に言える事だった。


「言ってもSランク級以外なら何匹襲ってこようが日向達でも簡単に蹴散らす事が出来ますしね。Sランク級だけ、僕とアル、ルシフェルで殲滅すればなんとかなりますしね」


「化け物か?」


「今更です」


「確かにな。カエデ達には今更だった」


バルバトスはそう言って少し笑みをこぼした。さっきから自分一人だけが熱くなっていた事に少し恥ずかしくなったのだろう。


今はだいぶ落ち着いている。


八割位楓たちの存在のお陰だが、それは事実なので特にバルバトスも考える事なくこれからの対策について楓達と話し合う。


「それで、僕はあれを人為的なものだと思います。魔物達が結託して一つの国を滅ぼそうとは考えない筈だ。なら、何処かがあの魔物達をこちらに来る様に仕込んだ筈です」


「お父様、心当たりはありますか?」


「デスハイムが唯一敵対しているのは帝国だけだ。もし、カエデの言った人為的なものだとしたのなら帝国に他ならないだろう。でも、どうやって…」


「我に一つ心当たりがある」


「それは?」


「その帝国とやらが魔族と結託してこの国を滅ぼそうとした場合だ。魔族は魔物を従えさせる事が出来るからな。ドラゴンについては分からないが…」


「それは僕だね。基本的に下級のドラゴンは上位のドラゴンに絶対服従なんだ。だからその帝国は知性あるドラゴンを仲間に引き込んだんじゃないかな?現にさっき襲って来たのは全て下級に分類されるドラゴンだけだった」


確かドラゴンのランクは神龍→伝説龍→古龍→成龍→幼龍→上級龍→中級龍→下級龍だったからアルの言う事が正しいなら上級龍迄が帝国の手中にあると言う事だ。


これ、自惚れとかなしに俺達がいなかったらこの国終わってたくね?


『五分でこの王都が消えますね』


シャレにならねぇ…


「ルシフェル殿とアル殿の言っている事が正しいのなら帝国でも実行が可能な訳だ。何処でそんなツテを入手したのか…」


「魔族は人族を奴隷としか見てない筈なのだが…この世界の魔族は随分と面白い事を考えるのだな」


どうやら魔族は基本的に人族の貴族の様な考えの者が多いので、決して人族と協力する等と言う事は考えられないらしいのだが、実際に起こっているのだから珍しい魔族でもいるのだろう。


「ドラゴンも普通は人間なんてそこら辺の埃と同じ様にしか見てないんだけど…変わったドラゴンもいたもんだな」


「それ、お前らが言うか?」


「「お前は例外だ」」


「すみませんでした」


楓はアルとルシフェルにツッコミを入れるがすぐにカウンターをくらった。


魔王と伝説龍に頭を下げる人間。これは普通の事の筈なのだが楓がそれをすると、凄い違和感があり現にバルバトスは一部始終見ていたが凄い違和感に苛まれるのであった。

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