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「口の中がジャリジャリするんだけどー!」
ペッペと口の中のモノを吐き出すようにしながら文句を言う勇者様。
確かにジャリが凄いわ。
マント羽織ったりと砂漠仕様にしっかり装備したつもりなのに服の中までジャリジャリしてる気がする。
森を出た後、近くの街に入り指揮官が仕入れてきた情報を元に遠くの砂漠までやってきた。
森の近くにもいくつかダンジョンと呼ばれるポイントがあるらしいけど洞窟のように入れない可能性かあるとの事で、なら一層の事確実に入れるダンジョンまで向かいましょう、となった。
今向かっている砂漠のダンジョンの奥深くには、ヒトの願いを叶えてくれる至宝が眠っているという。
至宝!
その響きだけでもワクワクしてきちゃう!
早速行こう!と急かす私に勇者様も賛同する。
早速行こう!までは良かったけど、砂漠は暑かった。
日差しが厳しかった。
日焼けが恐ろしかった。
〜・〜・〜・
砂漠のダンジョンは特に問題なく踏破していく。
勇者様と魔術師様のレベルが高いのだろう、魔物達に苦戦する事はなかった。
あっという間に最奥に到着した。
ダンジョンの最奥といえば、ボスのはずなんだけど、、、?
「話しをしてお引き取り願った。
話しの分かるヤツだったぞ。」
魔王もだんだん分からなくなってきた。
「なあ、これじゃねー?」
悪をやっつけるハズの勇者様は全く気にする事なく周りを探索している。
そこで大きな宝箱を見つけたようだった。
「アンロックは本来シーフの役割なんですが、、、。」
そう言いながら宝箱の鍵穴を矯めつ眇めつ、魔力を込めていく。
カチャン。
小さな音をさせながら宝箱の蓋が開いた。
鍵開けもできちゃう魔術師様、すごい!
ジョブの領域を超えてる気がするよ!
変な煙が出てきてダメージを、受ける事もなく変な煙もなく宝箱の中には小さな球が入っていた。
手に取ると透明な水晶のようだけど光に翳すと緑や赤、青など様々な色に変化する。
うわー、キレイだなぁ。
球に魅入っていたら
「姫さんが持ってなよ。」
え?
「オレ達キャラ補正があるから大抵の事はできるけど、姫さんは補正ないだろ?
だからその球が補正代わりって事で。
どの程度願いが叶うか分からないけどな。」
時々オトコマエ発言されるとドキドキしちゃうね。
「コーラル、私に嫉妬させたいのか?」
ま、また始まった、、、。
カチ
奥の方で何か外れる音がした。
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