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それから移動しながら看板を隈なく探して、を繰り返してようやく洞窟を見つけた。
方角についてあれこれ悩んでいたけど、何の事はなく看板の片隅に方角が書いてあった。
殆ど汚れに見える程度の大きさで。
それからの私達は順調に進んだ。
あんなに悩んでいたのが嘘だったかのように。
そう、順調のはずだった。
洞窟の入り口を見つける前までは。
「入り口は見えるのに中に入れない。」
「おかしいですねー。
まるで見えない壁に阻まれているかのようです。」
勇者様が洞窟に入ろうとすると、「ゴィン、ゴィン。」って謎の音をさせながら入り口の辺りで足踏みしている。
それを見やりながら顎に手を当てて思案する指揮官。
「誰もここまで来た事ないみたいだね。コーリャクサイトには何も書いてないねぇ」
すっかり存在を忘れていたソレを見ながら話す魔術師様。
「もしかして、ここに来る時期が遅かったとか。」
私は思いつきで話す。
「どいう事?」
まだゴィン、ゴィン。って音をさせながらそう問う勇者様。
「ん?思いつきなんだけど、ここに来るのが遅すぎて、洞窟に入れなくなったって思ったんだよね。
例えば、魔王に出会う前なら攻略可能だったけど、魔王に出会った後なので、入れなくなった。
考えられる理由としてはフラグもしくは、洞窟の魔物のレベルが低すぎるから、とか。
あくまで推測なんだけど」
「んじゃ、悩んでても仕方ない。
早く帰ろぜ。」
1番未練がましく見えない壁に挑んでいた勇者様が帰ろう発言をしている。
「そうですね。
ここで時間を潰していても仕方ありません。
早速近くの街に戻りましょう。
また改めて情報収集を行いたいですし。
私の中途半端な情報のせいでみなさんにご迷惑おかけしてます。
申し訳ありません。」
「いいって事よ、気にすんなって。
目的地には着かなかったけど、結構楽しかったし、レベルも大分上がったと思うぜ。」
中々オトコマエな事を言う勇者様。
〜・〜・〜
森の入り口に大分近づいてきたところで再度休憩となった。
銘々その場に座り込んだり横になったりとしているところで、ふいに魔王がどこかに消えていく。
珍しいな、と思いながらも特に気にも止めていなかった。
お久しぶりです。
ここ最近の暑さ、湿度にやられ体調イマイチで更新滞ってました。
外は暑いし、室内は寒いしで温度調節難しいですね。
ミナサマも体調管理にはお気をつけてください( ´ ▽ ` )ノ




