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“I'm home.”



 帰ってきたカナリアを見るや否や、トウテンコウとカワウは気が動転したかのように慌ただしく言った。


「このバカ! なんでそんなにボロボロになって帰ってくるんだ!」

「コウの言う通りだ、カナリア。こっちはだいぶ心配したんだぞ。連絡くらいしてもいいだろ」

「そうだ、お前は全く…!」


 トウテンコウは苛々としながら、カナリアの怪我の事を詳しく聞いた。

 肩を脱臼させられた、というところまで伝えたあたりで既に彼は怒り心頭である。

「この…そんな無茶をするか普通!」


 だんだんとお説教にも聞き飽きてきた。

 カナリアの表情はだんだんと面倒くさそうな顔になっている。カワウもまた黙ってトウテンコウのお説教を聞いていたが、疲れてきたらしい。欠伸をしている。

 トウテンコウがコック卿に呼び出されたときを狙って、こっそりとカナリアとカワウはその場から逃げることにした。


“そういえば、アオサギはどうしたの”

 カナリアは大きな屋敷の中にある1つの部屋に逃げ込んでから、カワウに聞いた。

「ああ、だいぶ荒れたのには間違いないけど…まあ、今は落ち着いたんじゃないかな」

“なら良かった”


 遠くからトウテンコウの怒りの声が聞こえてくる。

 2人はこっそりと静かに部屋に隠れていた。


 また日常が戻ってきた。

 来週あたりにはまた、ウソのところへ話を聞きに行ったり、たまに探偵事務所に遊び行ったりするのだろう。

 ほっとしたら笑みがこぼれた。

「どうした、カナリア」

 カナリアは笑いながら首を振った。


 それにしても案外見つからないもので、この隠れん坊がそれから何時間も続いたことはまた別のお話。



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