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春夏秋冬  作者: UNCLEAR
1/3

Prologue

「なんだよ・・・こいつ」


目を疑った。最初は夢とまで思った。それぐらいに目の前の光景は異常だった。

一人暮らしを始めて2年。大概のことは経験してきたつもりだったが、これは初めてだ。

玄関の前で、見知らぬ褐色の少女が倒れているなんて。


「おい、大丈夫か?」


彼女に近づき声を掛ける。


「んぅ・・・」


意識はあるようだ。

額に手を当てる。熱はない。

念のために脈を測る。脈拍正常。

ひどい状態ではなさそうだ。

医大のお荷物でも、基本ぐらいはできる。


「しかし・・・」


袋状にしたボロ布に穴を開けて、頭を通しただけの衣服とも呼べない格好。

春先の冷えた空気に晒されて、体は冷え切っているようだ。


「・・・ひでぇ格好だ」


少しだけ湧いた同情の心に今は従っておこうか。

いつもこのお人好しな性格のせいで貧乏くじを引かされるが、学習しないのがオレの悪いところなんだろうな。


「ぃよっと」


軽い。何を食ってきたんだろうか。

まともに食事を出来ていたとは思えない。

虐待だろうか。


とりあえず、布団に寝かせて部屋を温めることにした。

元気になりゃ良いんだがな。

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