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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
2014シーズン編

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57/63

第57話 電光石火

 コスタリカ戦から6日経って今日は2014W杯決勝トーナメント準々決勝。


 対戦相手は2010W杯準優勝のオランダ。


 前世では2014W杯でも3位の成績を収めていたはずだ。


 個人的には2014W杯で一番好感を持っていたチームでもある。


 ロッデヌ、ペフリー、スラミベフが揃う最後のW杯だと思って、前世では彼らのサッカーを楽しませてもらった。


 今回は準々決勝の対戦相手ということで、彼らと戦える事に凄くワクワクしている。

 

 選手入場の時、日本代表としてオランダ代表の隣に並んでいたことで俺の少年心は躍り狂っていた。


 そして国歌斉唱ではW杯の準々決勝で日本の国歌が流れる事に感動し、準決勝、決勝でも聞きたいと強く思った。


 2014年6月時点でオランダ代表は世界フットボールランキングでは15位。日本は46位なのでものすごい格上だ。


 さらに過去3度日本はオランダと対戦したが、日本はオランダに一度も勝ったことがない。


 だから今日の試合は日本にとっては勝ち目が薄い勝負なのかもしれない。


 しかしW杯には過去のデータだけでは計り知れない、勝敗を分ける様々な要素がある。

 

 チームの雰囲気もその一つだ。俺達日本代表はコスタリカ戦後さらに結束を強めた。


 初のベスト8入りを果たした事で今の日本代表は自信がみなぎっている状態だ。

 

 もちろんオランダ代表へのリスペクトは持っている。なんといっても前回大会準優勝国だからな。


 でも相手がどこであろうと俺達はやれる、そんな雰囲気が日本代表にはある。


 もしかしたら自信過剰だと負けたら言われるかもしれないが、それでも自信がないよりかはマシだと俺は思う。


 自信がないと勇気あるプレーが出来ないし、消極的なプレーに終始するだろう。


 そんな心持ちではきっとオランダ相手には通用しないはずだ。


 だからオランダ戦勝利のために必要なのは、ある程度の自信と父さんが言ってた謙虚さだと俺は思う。


 相手が強いからと縮こまっていたら勝てないし、自分を相手より強いと過信していても負ける。


 相手は強いが自分達も負けない。そのくらいの心持ちが丁度いいと思う。


 さぁ、そろそろ試合が始まる。 


 今日のスタメンはコスタリカ戦と変わらずこんな感じ。


 GK背番号1、神山悦人


 左SB背番号5、中園由一


 左CB背番号15、小森優晃


 右CB背番号22、米谷真羽


 右SB背番号2、上野明那


 ボランチ背番号16、柳下誉


 ボランチ背番号17、羽賀田勝


 左SH背番号10、金田修斗


 トップ下背番号4、星野謙一


 右SH背番号9、大杉修人


 CF背番号20、クラウチ大雅


 今日も俺はスタメンだ。絶対今日も沢山得点を取るぞ!


 ピーッ!


 試合開始の笛が鳴る。


 2014W杯決勝トーナメント準々決勝


 日本VSオランダ


 KICK OFF!


 日本ボールで始まる。


 日本のフォーメーションはいつも通り4-2-3-1。


 オランダのフォーメーションはオランダ伝統の4-3-3…ではなく、今大会は5-3-2で戦ってきている。


 ツートップにロッデヌ、ペフリーが並ぶ強力な布陣だ。


 ロッデヌ、ペフリーを対応するDF陣には十分気をつけてもらいたいが、その後ろからスラミベフが飛び出してきたりミドルシュートを打ってくるので、こちらも注意が必要になる。


 当然その3人以外の選手も強力なのは言うまでもない。


 ・・・・・



 前半5分頃


 オランダボールのゴールキック。


 相手GKはFWペフリー目掛けてボールを蹴る!


 ボンッ!


 右CB米谷と競り合い、勝利したFWペフリーはMFスラミベフにヘディングパス。


 スラミベフは右サイドFWロッデヌの前のスペースにシンプルにワンタッチパス!

 

 このボールは左CB小森のほうが近いので回収できる…と思いきや!


 FWロッデヌがぐんっとスピードを上げてCB小森に並走…抜き去ろうとする!


 ぐいっ!


 CB小森がFWロッデヌのユニフォームを引っ張る! 


 それでもトップスピードに乗ったFWロッデヌは止まらない!そして先にボールにたどり着いた!


 審判はオランダのアドバンテージを取って試合を続行させる!


 せめて…せめて止めてくれ!

 

 しかしCB小森の手からFWロッデヌのユニフォームが離れてしまう!


 ただ少しスピードを落とすことに成功し、FWロッデヌの近くには日本の両SBがカバーに入る。


 だが…


 カットインがくる!


 日本の両SBと対峙するFWロッデヌは、右サイドペナルティーエリア前でスピードを落とした。


 そこからカットインで再加速し、1回、2回とフェイントを入れた後シュートを放つ!


 ボンッ!


 日本の両SBも必死に食らいつく!




 ・・・それでも伸ばした足はボールに届かず。




 ゴール左隅に飛んだカーブシュートは・・・












 パサッ…


 横っ飛びをしたGK神山の横を通り過ぎてゴールに突き刺さった。


 GOAL!


 日本0-1オランダ


 ワアアアア!


 スタジアムの観客が歓声をあげる!


 ロッデヌはコーナーエリア付近に向かって膝スライディング!


 オランダ代表のメンバーもロッデヌの方に向かい喜び合う!


 一方日本は早すぎる、そして速すぎる失点に呆然としている。


 それに加えて審判からCB小森選手にイエローカードが提示された!


 ロッデヌのユニフォームを引っ張ったのでそのファールを取られたのだろう。


 こちらもCBがイエローカードを貰うには早すぎる時間帯。


 もしかしたらCBの途中交代もあるかもしれない。

  

 ロッデヌは反則級のスピードだ。彼を止めるにはどうしたらいい?!


 さっきのゴールはロッデヌを見たことがある人なら誰もがカットインをすると予測できたはず。


 ロッデヌと同じドイツリーグでプレーしている右SB上野選手も絶対にカットインが来ると分かっていただろう。


 それでも止められないロッデヌのカットインシュート。


 たったその一振りで試合の雰囲気を変えられてしまった。

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