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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
2014シーズン編

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55/62

第55話 同級生の独白

五十嵐望結視点です。

 2014年 6月 名古屋


 「望結おはよー!ねぇねぇ今日のサッカー見た?」


 「おはよー。見たよー。大雅君がゴールしたところまでしか見れなかったけど…凄かったね」


 「そう!大雅君のカウンターからのゴール!なんかもう日本代表の定番になってるよね!それとなんといっても日本代表史上初のW杯ベスト8だよ!」


 「ねー!学校に着いてからtmitterで結果を知ったけど勝てて良かったよ」


 今日は月曜日。普段なら週の始めで憂鬱そうにしているクラスメイトも今日は元気いっぱいだ。


 今日の朝5時からは2014W杯のコスタリカ戦があった。


 日本代表が勝利したことでクラス中その話で持ちきりだ。


 私は今日の朝4時に起きて日本代表の事前番組から見たから少し眠い…


 わけがない。私の目はきっとギンギンに開いていることだろう。


 なにしろ私の彼氏であるクラウチ大雅君がコスタリカ戦で決勝点をあげたのだから。


 はぁ…カッコよかった…


 前回彼が出場したギリシャ戦は通学時間にかぶっていてリアルタイムで見れなかった。


 なのでギリシャ戦は録画で見たのだけど、家に帰る頃には結果を周りから知らされていたから、応援しがいがなかった。


 しかし今日は延長戦の途中まで、大雅君がゴールを決めた所を見れたので私は大満足なのだ。


 やっぱりサッカー観戦はリアルタイムで見る事に尽きると私は思う。


 テレビを通してではあるけれど、地球の反対側にいる大雅君と繋がれる、今を一緒に生きているそんな感覚。


 今日も大雅君のシュートを決められずに悔しそうな顔やゴールを決めて嬉しそうな顔を見れてとてもよかった。


 彼は思ってる事が顔に出やすいタイプなので、負けているのに試合時間が段々短くなって焦っていたのもすぐに分かる。


 あの時の大雅君かわいかったなー。


 私は大雅君が所属している名古屋アハトも日本代表も大雅君の応援のために見ている。


 だからもし彼が最初から出場しないと分かっているなら、どちらのチームの試合も見ないだろう。

 

 でも彼が試合に勝って嬉しいなら私も嬉しいし、負けて悔しいなら私も悔しい。


 結局のところ私は大雅君個人を応援するファンなのだ。


 大雅君のファンといえば、現在日本全国でものすごい勢いで増えていると先日ニュースでやっていた。

 

 そのニュースでは彼のファンの呼称の事を「タイガール」と呼ぶらしいと伝えていたけど…


 少し安直ではないかと思う。それではタイ国の女の子みたいだ。


 それはそれとしてタイガールが実際どれだけいるかは分からない。


 だけどメディアが作り出した虚像ではないことは分かる。


 私のママも卒業式で大雅君に会って以来完全にタイガールだ。


 私が大雅君の代表ユニフォームが欲しいと言ったら、すぐに自分の分と合わせて買ってくれた。


 今日の朝も私と一緒に彼の代表ユニフォームを一緒に着てキャーキャー言って応援していた。


 他にもクラスメイトとW杯の話になるとやっぱり同学年の大雅君の話になって、カッコいいよねとなる。


 その話の時外面はタイガールのフリをして、心の中ではまぁ私の彼氏なんですけどねと皆にマウントをとってるのは内緒だ。


 でも大雅君は浮気性だから、私も愛想を尽かされないように日々自己研鑽に努めている。


 学校の勉強だけでなく、英語の勉強に美術予備校、ママと一緒にウォーキングとストレッチ、最近は美容にも気をつけ始めた。


 全ては大雅君にとって私が魅力的な女の子であり続けるためにやっていること。


 私の人生はもう私中心には回っていない。


 私は彼と…大雅君と結婚したい。


 そのためならどんなことだって苦にはならないのだ。


 ・・・でも大雅君に会えないのは寂しいな。


 W杯が早く終わって彼に会いたい気持ちと少しでも長く彼が喜んでる姿を見たいという気持ちが両立して苦しい。


 よしっ、決めた。大雅君が帰ってきたら我慢したご褒美として一杯ヨシヨシしてもらおう。


 そしてその後はもちろん…


 「望結〜聞いてる?」


 「えっごめん。なんだった?」


 「次のオランダ戦は日曜日だからゆっくり見れるねって話!」


 「あぁそうだね。今日なんかギリギリまで粘ったから、ママと慌てて家を出てきたんだけどさ〜」

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