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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
プロローグ

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第26話 同級生の進路

 2013年8月


 中学3年生になって数カ月経った夏休み、今日は望結と映画デートだ。


 隣の市のショッピングモールに行くために、二人で手を繋ぎながらバスに揺られている。


 「望結はもう進路決めた?」


 「うん、決めたよ」


 俺は高校名を聞いた。望結は名古屋の方にある高校を第一志望にするようだ。


 「なんでそこにしようと思ったの?」


 「うーんと英語が勉強したいから国際科があるってのと、その高校の近くに美術予備校があって、そこにも通いたいと思ってるんだよね」


 「ん?美術予備校って…美術の大学に進学するつもりってこと?」


 「うん、そうだよ」


 望結が美術部に所属していることは知っていたが、そこまで美術に真剣だとは知らなかった。


 「そうなんだ。もしかして大学も決めてたりする?」


 「予備校に通わせて貰うからには一番を目指したいと思ってる。だから東京の国立大学に行くよ」


 「おお!いいね!望結が日本一の美大生になるのかー。なんかワクワクする!応援するよ」


 「ほ、ほんと?実は大学までの具体的な進路はつい最近決めたんだよね。大雅君が応援してくれるなら私頑張れそうな気がする」


 俺は望結の嬉しそうな顔を見てつい彼女の頭を撫でる。


 「望結が自分の夢を叶えられるように祈ってる」


 「う…ありがとう。でもなんか私大雅君に影響され過ぎかも」


 「ん?どういうこと?」


 「あのね、私は元々小学生まで一番とか目指すタイプじゃなかったんだ。でも中学校で大雅君に出会って、サッカーで沢山一番を取る大雅君を見て私も何か誇れる事が欲しいなって思ったの」


 望結が頑張り屋さんなのは俺の影響もあったのか。


 「だから定期テストで1位とか取るようにしたけどそれでも満足できなくて、部活も頑張ってたら先生から美術予備校に通ってみたらって話を貰ったの」


 「そうだったんだね」


 「うん、だからねまだ私にとって何が誇れる事になるかは今のところ分かんないんだけど、大雅君みたいに一番になれるものを手に入れるために私も藻掻いてみる!」


 「そっか、一番を目指すのはすごいよ望結。それに俺が望結の役に立ってるなら嬉しい」


 俺は前世で28歳になってようやくNリーグMVP、得点王という一番を手に入れた。


 だがそれまでは他のチームにレンタルされたり、ベンチ入りするも使ってもらえなかったり、長期間の怪我をしたりとプロ入りから長いこと苦しい時期が続いた。


 それでも一番になることを諦めなかったのは俺にはサッカーしかなかったからだ。


 一方で望結は中学生という今からなら何にでもなれる時期にいる。


 しかしそれを理由に無為に日々を過ごすのではなく、何か一つ極めたい物を見つけそれに向かってひたむきに頑張ろうとする姿はとても勇気のある行動だと俺には思えた。


 「本当はね…彼女としても大雅君の一番になりたいって思ってる。ねぇ、私一人じゃ駄目?」


 望結が俺に抱きついてきて耳元でささやく。


 「んーごめん望結。俺にとっては望結も一番だし紗那も一番なんだ。」


 「そう…だよね。うん、分かった。でもさ?大雅君は進路とか考えてるの?」


 「俺の進路?今のところ高校に進学して、卒業したらNリーグでプレイして、海外からオファーが来たら海外に…行く予定…かなぁ…」


 「そうだよね。海外に行ったらどうするの?私達のこと」


 先の事なので何も考えていなかった。


 「う、うーん」


 「じゃあさ、紗那ちゃんとも話し合って3人で決めようよ」


 「んー分かった。今度紗那連れて望結の家行くね」


 その後俺達は人気男性アイドルが主演の推理小説が映画化された作品を見てデートを楽しんだ。


 望結は別に人気男性アイドルが好きなわけではなく、原作の推理小説が好きなだけと言っていた。


 それを聞いてどこか安心する俺だった。



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