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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
プロローグ

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17/41

第17話 VSピエルナ大阪ジュニアユースpart2


 「さあいこう!」


 後半 KICK OFF!



 名古屋ボールで始まる。CBを経由してGKまでボールを戻して、GKはロングボールで前線の俺までボールを飛ばす。


 空中戦でのボールの競り合いはチームで一番得意だ。なんてったって今世の俺の身体能力は半端ない。


 ジャンプでは殆どの相手に競り勝つ。だから俺はいつもセットプレーの時等は、一番のターゲットになるようにチームで決めている。

 

 今回の空中戦にも勝ち、俺はもう一人のCFにボールを落とす。


 CFはドリブルで少し前進すると右SHの戸田選手へとボールを展開した。


 ボールを受けた戸田選手と相手左SBの1対1。

 

 戸田選手は左と見せかけて右へ切り込むドリブルでゴールラインギリギリまで前進!


 そこから中央へと山なりのクロスを放つ!中央で待つのは俺だ。相手DFと駆け引きしながら相手が飛ぶよりさらに高く飛ぶ!


 ドンッ!…



 パサッ…


 クロスに合わせた俺のヘディングシュートは左隅上の相手GKが取れない空中へと飛び、そのままゴールに吸い込まれた。


 GOAL!


 名古屋1-0大阪


 キャアアア!


 ワアアアア!


 ウオオオオ!


 保護者を含む観客席から大きな歓声が飛ぶ。


 「よっしゃあ!」


 「ナイスヘッド!」


 「お前相変わらずどんだけ飛ぶんだよ!すげぇよ!」


 チームメイトが俺を抱きしめたり頭を叩きに来たりしてゴールを祝福してくれる。


 「おっし!」


 とにかく1点を入れられて安心した。実はこの大会の得点王を狙っているのだが、今の得点で単独首位へと浮上したのだ。


 相手チームには得点ランキング上位者はいないはずなのでこの大会の得点王は頂いた。


 後はこの試合に勝って優勝するだけだが、まだ後半は始まったばかりで油断はできない。


 自陣に戻り大阪ボールで試合が再開した。



 ・・・・・


 

 後半15分頃


 大阪は相変わらずボールを前後左右に揺さぶってくる。


 中央にボールが入った時は名古屋はすぐにチェックに行く。


 中央突破が難しいと感じた大阪はサイドを起点に前進しようとしてくる。


 相手左右MFの積極的なドリブルでの仕掛け、無理だと思ったら両SBと10番のサポートでボールを回している。


 やはり10番が厄介だと思ったところで、10番が右サイドの端から左サイドの端にいる左SHまで味方と連携しながらサイドチェンジをした。


 こちらの守備ブロックが完全に移動する前に大阪は攻撃を仕掛ける!


 「まずい!」


 相手左SHはボールをトラップし味方右SBとの1対1のドリブル勝負に持っていった。


 味方の守備のサポートはまだ追いついてない。


 相手左SHはフェイントを入れた後大きく前にボールを蹴るとそのままクロスを上げた!


 なんとか味方右SBが足に当ててボールの勢いは弱まるが、それでもボールはペナルティーエリア中央の空中に侵入する!


 空中に上がったボールを相手FWと味方CBが競り合い、CBが勝利してボールをヘッドでクリアする。


 しかしクリアした先には相手の10番が待っていた。10番はボールをトラップせずにシュート体勢に入る!


 味方DFはシュートコースに入ろうとするが…間に合わない!


 ドンッ!…


 パサッ…


 GOAL!


 名古屋1-1大阪


 キャアアア!


 ワアアアア!


 ウオオオオ!


 今度は相手チームの観客席から歓声が上がった。


 「ナイスボレー!」


 「やったな!このまま逆転するぞ!」


 大阪に同点弾を許してしまった…


 「顔上げろ!まだ同点だ!もう一点取りに行こう!」


 「オウ!」


 名古屋のキャプテンが皆を鼓舞する。


 そう、また振り出しに戻っただけだ。もう一点なんとしても取ってやる。



 ・・・・・



 後半33分頃


 大阪は変わらず左右にパスをつなぎながら、時折縦パスを入れて前にボールを運ぼうとしている。


 しかし相手CBに俺がプレスを仕掛けた時、相手CBの苦し紛れの縦パスは味方MFにカットされる。


 ここで名古屋のカウンター発動だ!


 味方MFから右サイドの戸田選手へとボールを展開し、戸田選手から縦パス一本で裏抜けした俺にボールが渡る。


 ペナルティエリアの前まで抜け出した俺は相手DFと対峙し駆け引きをする。


 縦にドリブル…と見せかけて横!ドリブルからゴールに向かって60度の角度から足を振り抜く!


 ドンッッ!

 

 パサッ…

 

 GOAL!


 名古屋2-1大阪


 キャアアアア!


 ワアアアア!


 ウオオオオオ!


 「ヨオオオオシ!」


 「お前今日もイケイケだな!」


 「ハット狙ってけ!」


 再び皆が俺のゴールを祝福してくれる。


 「雄大君ナイスパス!」


 「おう!大雅もナイシュー!」


 ・・・・・


 大阪ボールでゲーム再開して数分後


 選手交代で味方CFに代わってCBが入ってきた。これは…


 代わりに入ったCBが手のひらを広げてそれぞれの選手にアピールする。5-4-1へのフォーメーション変更だ。


 リードしてる試合の終盤ではより守備的になり、俺が1トップに入ってどうにかするのが名古屋の最近のパターンだ。



 ・・・・・


 後半40分頃


 

 大阪は名古屋の強固な守備ブロックに太刀打ちできていない。


 どれだけ左右に揺さぶろうが名古屋のディフェンスは集中力を切らさないのだ。


 そしてその時がやってきた。


 ピッ、ピッ、ピーッ!


 名古屋アハト2-1ピエルナ大阪


 試合終了


 ワァー! キャー! ウオー!


 「やったー!日本一だぁー!」


 「うおおおお!」


 「ヨシッ!ヨシッ!」


 仲間と勝利を、優勝を喜び合う。一方でピッチに崩れ落ちる大阪の選手達。


 この瞬間、優勝する瞬間は何度味わっても良いものだ。


 何者にも踏みつけられない頂点に立つ。


 この快感のためにサッカーで勝利を目指している。


 ピッチに跪く大阪の選手達に握手を求めるついでに「ナイスゲーム」と声をかけていく。


 そしてベンチのコーチや監督、メンバーの皆と抱きしめ合った。


 ・・・・・


 「優勝は、名古屋アハトU-15!おめでとうございます!」


 表彰式ではメダルと表彰状、優勝杯を貰った。


 俺の大会得点王も表彰され、クラブユースサッカー東西対抗戦というこの大会の優秀選手のみ出場する、オールスターゲームの出場選手にも選ばれた。


 これでまた一つバッチシ日本サッカー界にアピールすることができただろう。

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