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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
プロローグ

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第14話 幼なじみの独白

神田紗那視点です。

 クラウチ大雅。


 私の幼馴染の名前。元々家が近くて幼少期から近所付き合いがあった。


 幼稚園も小学校も中学校も一緒。


 もちろん同じクラスになる回数はそれほどなかったけれど、同じクラスになれたときはとても嬉しかった。


 大雅と同じクラスになって嬉しがる女子は多い。


 彼が単純に…かっこいいからだ。 


 容姿はオーストラリア人のイケメンお父さんと日本人の綺麗なお母さんの良い所取りをした、カッコよくもあり綺麗な男の子という感じ。


 それでいて他の男子によくある幼稚さは一切なくて、大人っぽいよねと女の子の間では評価されてる。


 でも私からするとあまり周りに関心がないだけじゃないかなと思う。


 結構幼稚なところもあるし。


 私の勘違いじゃなければ大雅はいつも私の事を見ていた。


 他の女の子が声をかけてもある程度話はするんだけど、目は私を追っているのだ。


 私は成長するうちに彼のその視線が好意の表れであると確信するようになった。


 私も大雅の事は好きだった。


 いつも一緒にいてくれて意地悪はしてこないし、優しいし、人を笑わせるタイプではないけれど彼の隣は居心地がいい。


 いやよくはないか。あの綺麗な瞳で見つめられると私の心はいつもドキドキしてしまうのだ。


 小学校を卒業してから大雅から告白を受けた。

 

 正直やっとかと思った。


 だって私の記憶では年少さんの頃から何時だって私の事をチラチラ見てきていたのだから。


 でもチラチラ見ていたのは私もきっと同じだっただろう。


 私はそれを隠せていた自信があるけれど。


 ともかく私達はカップルになった。


 長年そうなるんだろうな、そうなったらいいなと思っていた事が現実となって本当に幸せな気持ちだった。


 それなのに・・・


 何が悲しくて泣いてるんだろう。


 何が辛くて泣いてるんだろう。


 わけも分からず私はただ泣いていた。


 五十嵐望結の家からの帰り道、私は歩きながらブツブツと唱える。


 「ムカつく、ムカつく、ムカつく!」


 五十嵐望結、あの女は駄目だ。


 あの私に対する挑発的な目、発言、態度。その全てが気に入らなかった。 


 初めて会った当日にあなたの彼氏と二人きりになりたいから帰れなんて言うか普通。


 そもそも後から彼女になったくせに、いきなり平等だとか厚かましい。


 何が「私達平等かな?」だ。


 もうちょっと申し訳無さげに私をリスペクトしても良かったはずだ。


 「はぁ…」


 大雅も大雅だ。あんな女にデレデレしちゃって。


 あの女は絶対に私が大雅の彼女じゃなくなって自分が大雅の1番になることを狙ってる。


 二股だと分かっていながら大雅と付き合うことにしたのも、他の女を蹴落とす自信があるからだろう。


 確かにそれくらいには女の私から見ても彼女は可愛かった。


 でも二股、大雅に許したつもりは1ミリもなかったんだけどな。

 

 なんかあの女にぶっきらぼうに接してたらまんまと口車に乗せられてしまったような…


 何処かで反論しなきゃいけなかったのに出来なかった。


 ルールがどうのこうの言ってる時にあの紙をビリビリに引き裂けばよかったか。


 何で真面目に三人のルールなんて覚えちゃったんだろう。


 私は大雅とずっと二人が良かったはずなのに。


 後悔してももう遅いか。


 今頃大雅はあの女と…


 「なんで?なんで私だけじゃだめなの?大雅…」


 やっぱり悲しくて虚しくて心が辛い。 


 帰ったらパソコンで浮気男の心理でも調べよう。


 それで少しでも大雅のことを分かってあげられたらいいな。

 

 あの女には絶対負けない!


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