↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
2015シーズン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

139/146

第139話 推しアイドルと名古屋デート

 2015年3月 愛知県


 「大雅君見て!ゾウさんだよ!」


 今日は新名凛華と名古屋デート。


 今は動物園に来ている。


 凛華ちゃんは通信制の高校に通っていて、学校に行く回数はあまり多くないらしい。


 なので今日のような平日で、アイドルの仕事も休みの日は割と暇だそうだ。


 俺も今日はオフの日で、茉那と望結とは都合が合わなく暇だったので、ちょうど良かった。


 凛華ちゃんとは2月にも三重県の志摩のテーマパークにデートをしに行った。


 なぜ長島の遊園地ではなく、志摩のテーマパークにしたかというと、志摩のテーマパークの方が人気がなく、人が少ないからだ。 


 俺達は有名人なのだ。注目を浴びないためには人が少ないに越したことはない。


 凛華ちゃんはテーマパークを楽しめたようで、特にお菓子のチュロスがお気に入りのようだった。


 それと志摩デートでは凛華ちゃんと手を繋ぐことに成功した!


 「手繋いでいい?」


 とシンプルに聞いたら、


 「いいよ」


 とハニカミ笑顔で俺の手を握ってくれた。


 まぁ凛華ちゃんはマスクとメガネをしてたから、ハニカミ笑顔というのは雰囲気だけ感じ取ったものだが。


 とにかく今もこうして…


 ぎゅっ…


 凛華ちゃんと…前世の推しアイドルと手を繋ぎながらデートしている!


 それがたまらなく嬉しい!


 俺達はその後も動物園、科学館、名古屋城、水族館と名古屋のデートスポットを巡った。



 ・・・・・・・



 「あーもう帰らなきゃいけない時間かぁ」


 マスクとメガネを外した凛華ちゃんが寂しそうに言う。


 俺達は名古屋港の海沿いを歩いている。


 凛華ちゃんを照らす夕日が、東京に住む彼女の帰宅時間を教えてくれているようだ。 


 「俺の家泊まる?」


 「ふふっ、遠慮しときます。それにしてもまさか大雅君が名古屋に住んでないとは思わなかったなぁ。名古屋アハト所属なのに」


 俺が冗談を言うと、凛華ちゃんはお昼にした話をもう一度して笑う。


 お昼には俺が名古屋アハトの練習場近くに部屋を借りて、一人暮らしを始めたという話をした。


 「名古屋の概念は大きいからね。他県の人と話す時は名古屋に住んでるって言っちゃうかも」


 「東京に住んでる者としてよーく分かるよ。…ねぇ今日は晩御飯一人で食べるの?」


 「うん。帰る途中で何か買って帰ろうかな」


 「そっか。次に会うときはさ、一緒にご飯作って食べない?」


 ん?それはつまり…


 「俺の家来てくれるってこと?」


 「うん。外で遊ぶと結局変装して気を使うから、今度は大雅君のお家で遊ぼうよ」


 うおおおお!凛華ちゃんが俺の家に!?

 

 「おっけー。部屋綺麗にしておく」


 「よし、じゃあ今日は帰りますか」


 「あっ、待って。今日は伝えたいことがあるんだ」


 「伝えたいこと?」


 凛華ちゃんは不思議そうに俺の顔を見る。


 可愛い。本当に可愛いこの子に俺は今から!


 「俺、凛華ちゃんの事が好きだ」


 告白だぁぁ!


 「私も大雅君の事が好きだよ。あ、待って付き合うのは無理だからね。私アイドルだから」


 返答はや!そして撃沈!?


 「え?あ、うん。凛華ちゃんが俺の事好きでいてくれて嬉しい…」


 「うん。私も大雅君が好きでいてくれて嬉しいよ。これからも友達としてよろしく」


 友達…友達ね。


 それならもうどうでもいいか。


 「実は俺今彼女3人いるんだ」


 なんかこれ負け惜しみっぽいなと言葉にした後に思った。


 「…え?私を4人目の彼女にしようと思ってたってこと?」


 「うん、凛華ちゃんは憧れの女の子だったから彼女になってくれたら嬉しかったんだけど…」


 俺はしょぼくれながら胸中を凛華ちゃんに話す。


 「…ふっ、アハハ、おもしろ!大雅君言ってることヤバいって!」

 

 「え?」


 「え?じゃないよ。彼女って何人も作るもんじゃないって。知らないの?」


 「それは知ってるけど…」


 俺がそう言うと、凛華ちゃんは笑うのを止めて真剣な顔付きになる。


 「大雅君は欲張りさんなんだね。カッコいいからしょうがないのかな。でもさ友達として言わせて?」


 「う、うん」


 その続きは分かるような気がした。


 でも凛華ちゃんからその言葉を聞いたら、俺の心は酷く傷つく気がした。





 「最低だね」





 「分かってる…分かってるよ…」


 分かっていた。俺が最低な事も、凛華ちゃんにそう思われても仕方がないことも。


 はらはらと涙が流れる。


 憧れの女の子から俺は否定されてしまった。


 それでも俺はこの生き方をやめられない。


 俺はきっと美女を抱くことに執着する亡霊になってしまったのだ。


 「泣いてるの?ごめん、言い過ぎたかな。でも大雅君が悪いんだからね。彼女が3人いること後出ししたでしょ」

 

 「ごめん。俺が全部悪い。俺が悪いから…」


 それでも俺は涙が止まらない。


 「ふーっ…どうしたら泣き止んでくれる?」


 「分かんない…ぐすっ」


 「子供かいな」


 「…ぐすっ、なら凛華ちゃんがキスしてくれたら…」


 思いつくのはそれくらいだ。


 「本当に悪い男だねぇ大雅君は。…言っとくけどこれは友達としてのキスだからね!」


 そう言って凛華ちゃんは俯く俺に近づいて…


 ちゅっ…


 優しく頬にキスをした。






 ・・・友達としてのキスってなんだ?




 それから俺は名古屋駅で新幹線に乗って帰る凛華ちゃんを見送って、家路についた。


もしこのお話が良いなって思ったら下の評価★★★★★、リアクション、ブックマーク、コメントをして頂けると今後の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。