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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
2014シーズン編

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第121話 契約更改

 「どうかこれで許してくれないか!」


 俺の前には席を立って、俺に頭を下げるおじさん達の姿があった。


 どうしてこうなった?



 ・・・・・・・



 2014年12月 愛知県

  

 今日は名古屋アハトとの契約更改の日だ。


 2014シーズン、俺は初めてのプロ契約を名古屋アハトと交わした。


 しかしA契約と呼ばれるNリーグの契約の制限で2014シーズンの年俸は670万円しかもらえなかった。


 今日は来季2015シーズンの年俸を決める日だ。


 A契約では2年目から上限がなくなり、年俸は幾らもらったっていい。


 基本的には2014シーズンの成績を鑑みて年俸を決定するのだが…


 そういえば俺の成績にしては1年目670万円は少なすぎると、お偉方にごねたんだった。


 それでクラブは1年目、2014シーズンの成績にふさわしい金額を2年目、2015シーズンの報酬に上乗せしてくれると約束してくれた。


 報酬交渉については代理人を雇ったので、彼がクラブとの間に入って交渉してくれる。


 何度かやりとりをして最終的にまとまった契約条件は…





 年俸1億5000万円+インセンティブだ。


 インセンティブの部分は出場給、勝利給、ゴール給等様々あるが…


 俺が2014シーズン以上の成績を残せば年俸と合わせて2億円を超える報酬をもらえるように調整した。


 MIKEと交わした契約では年間7億円+インセンティブだったが、名古屋アハトとMIKEでは事業規模も資金力も違うので、まぁこんなものだろう。


 「いやぁ2014シーズンは本当にクラウチ選手がいてくれてよかった。実は君を2種登録させるかどうかは当時大揉めだったんだよ?」


 「そうなんですか?」


 俺は今契約締結のついでに名古屋アハトのお偉方と面談中だ。


 「そうだとも。クラウチ選手を2種登録するか会議をしたのは2013シーズンの終わり頃だったから君はまだ中学生だった。中学生を試合に出してどうするとか怪我をさせたらどうするとか色々意見が飛び交ったんだ」

 

 「決め手は何だったんですか?」


 「それはもちろん君のお父様に意見を聞いた事だよ。元プロサッカー選手として、コーチとして、クラウチ大雅という選手を2種登録してトップで試合に出すことは可能か?とね。

そしたら父親の贔屓目なしで十分やれるという事だったけど…まさかまたたく間にW杯得点王、Nリーグ得点王、MVPになるとは…

いやはや、素晴らしい。君の1年間の頑張りに拍手を送らせてもらいたい」


 パチパチパチパチ!


 お偉方がなんか突然拍手しだした。


 「ははっ、ありがとうございます…」


 「いや、お礼を言うのはこちらの方だ。これは祝福の拍手でもあるし、感謝の拍手でもあるんだ」  


 「感謝、ですか?」


 「クラウチ大雅選手。君は2014シーズン名古屋アハトのNリーグ優勝に得点王として貢献しただけではない。君がW杯で得点王になってからユニフォーム等のグッズ売上は物凄い事になっている。

さらにスタジアムの入場者数も昨年に比べて大幅に増えたんだ。私達はそういった面でも君に感謝している」


 お偉いさんは話を続ける。


 「本来ならサッカー選手としての報酬の他に君の…人気というのかなそれに対する報酬も支払いたいところだが、残念ながら我々名古屋アハトの財政上の問題でその余裕はないんだ。 君に提示した契約条件も2014シーズン君が残した成績にしてはまだ低い金額だと思っている。だから…」


 話していたお偉いさんが他のお偉いさん方に目配せをした後に席を立つ。


 「どうかこれで許してくれないか!」


 俺の前には席を立って、俺に頭を下げるおじさん達の姿があった。


 「な、何をされてるんですか!」


 「申し訳ないんだ!君は間違いなく名古屋アハトを救ってくれた!それなのに君の貢献に私達は十分に応えてあげられない!」


 「あの!十分ですから!十分お気持ちは分かりましたから頭を上げて下さい!」


 お偉方はゆっくり頭を上げる。


 「あの、僕2015シーズンも頑張りますから!来年の契約更改で出来る限りの契約条件を示して下さればそれで僕は満足です」


 「本当にそれだけでいいのかい?」


 「望みすぎてもいいことはありませんから」


 「ありがとう。私達は本当にいい選手と契約した」


 最後はお偉方と熱い握手をして契約書にサインをした。



 ・・・・・



 2014年12月 愛知県


 「本日は名古屋アハト2014Nリーグ優勝報告会にお越しいただきありがとうございます!ただいまより…」

 

 今日は豊田スポーツアレナで優勝報告会だ。


 優勝が決定したのが最終節アウェイだったことから急遽開催された。 


 それでもぱっと見で1万人くらいはファン、サポーターがいるだろうか。


 タイガクーン!


 俺は呼びかけたファンに手を振る。 


 今日はちょっとしたトークショーをする。


 ケリー等退団、引退する選手と会えるのも今日が最後だ。


 楽しもう。



 ・・・・・・・


 

 「クラウチ選手!来シーズンの目標を教えて下さい!」


 「そうですね。来シーズンはアジアCLがあるので、まずはアジアCLの優勝、その先にはクラブワールドカップがあるのでアジア王者として世界一を目指したいです!

もちろんNリーグも優勝します!あっ、Nリーグ杯と全日本もだからえーと、全部の冠を頂く全冠を目標にしたいと思います!」



 ・・・・・・・



 「本日はありがとうございました!最後に2014Nリーグ優勝のお祝いに皆で万歳三唱しましょう!」


 「「ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!」」


 埼玉では完全アウェイの中で優勝杯を掲げたからな。


 地元、ホームで優勝を祝えるのはいいことだ。


 来シーズンもこの人達のために俺は戦うんだな。


 俺は来季に思いを馳せて今季以上の活躍をしようと胸に誓った。

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