さし出された掌に乗せられるものだけに
はみ出しものってことよ。
勝手 気ままな方角を向いてる
万人それぞれの満足の
幾つまでなら応えてやれるか
そんな気もとっくに失せただろ?
せめてひとりの期待を裏切らないでいたいって
そんな原点を忘れてさ
ぼくはもうつきあいきれないよ
さし出された掌に乗せられるものだけに
存在価値を認めるつもりなら
とりこぼされた有象無象をかき集めて
狭い箱庭に敷き詰めよう
その場所で万人をはずれたものたちと
窮屈で悪いがボールでもころがして遊べりゃいいぜ
勝手 知ったる方法を選ばぬ
万策それぞれの優劣の
幾つまでなら勝負がついたか
総当たりさせてはやれないぞ
せめてひとつの真理を見失わずにいれたらの
そんな初心など どこへやら
きみはまだ気づいちゃいないんだ
さし出された掌に乗せられるものだけに
存在意義を見出す世界なら
篩を脱けた些事小事まで継ぎあわせて
狭いテーブルに敷き広げる
その場所で万策尽き果てたものたちと
豪勢じゃなくてもあたたかい晩飯を囲えりゃいいぜ












