表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

Future story-0002

編み物教室に通い始めて数カ月、マフラー、帽子、手袋、コースター、を編むのに夢中で、彼女の指先は経験値を積み重ねて、上達を知らぬうちに獲得していたのだった。


 教室で出会った仲間たちと作品を見せ合い、意見交換、情報交換、失敗談などの時間もかけがえのない、楽しい時間になった。

教室では、”りーちゃん”という愛称で呼ばれていた。

「りーちゃん、めっちゃ上手、凄いね。同じ、感覚で編むのが難しいのよ」

「ありがとう、まだまだだと思っていたんだけど、そうやって、言われるとうれしい」


仲間たちの言葉はりのの心の支えの一つ。

 ある日教室で先生から声をかけられる。

「りーちゃん、教室に教えに来てくれない?」

「えっ、私! そんな教えるなんて・・・・・」

「大丈夫、教え方は、私が教えるし、みんな喜ぶわよ」

 先生に背中を押され教室の助手として、教え始めることにした。

 初めの数回は、緊張していたりのは、回数を重ねるうちに、段々と教え方に慣れていき始めた。生徒たちの作品の完成までの過程が、成長を見ているようで、ワクワクしていた。そして、完成は自分の事のように嬉しい気持ちでいっぱいになる。

「りーちゃん、何回やっても、間違えて、何回もほどいて、でも、こんな素敵な、座布団カバーが完成したよ」

生徒たちからの笑顔に、りのは自分の存在意義をほんのり感じた。


自信と喜びを与えてくれた編み物、作ったマフラーを身に付ける夫の姿を想像しながら、微笑した。

 今、生きていたら、応援し、支えの中の中心になってるだろう・・・・


"多くの人を喜ばせたいな・・・もっと、上達もしたい"と、自分の心を確認したりの。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ