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悪役令嬢のサラは溺愛に気づかないし慣れてもいない  作者: 玄未マオ
第4章 変わってゆくシナリオ
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第58話 警告

 ここまでの一年生たちの表情と発言を見るに、ペルティナは私の発言を受けフェリシアの立場を理解している側。

 ミリア・ザロモ・バルドリックはエミールに同調し、フェリシアに対して悪い印象を持っている側。

 リーニャとシュザンナはちょっとわからない。


「よくよく聞いたらほんと最低! 男のクズじゃないの、エミール殿下って!」


 ペルティナがさらに続ける。その点に関しては私も同意なんだが……。


「ああ、ゴメンゴメン。いない人の悪口は言わない方がいいんだったわね」


 そして、副会長の発言を逆手にとってとぼけた物言い。

 ペルティナ、無双すぎるぞ。


「エミール殿下に同調していたメンツはわかっている。今回はそれについてこれ以上は言わんが、今後彼女を貶めるようなうわさが学園で流れれば真っ先にその連中を疑わせてもらう。肝に銘じておけ!」


 発言を引き合いに出された副会長サージェスが厳しく警告する。


「『恩知らず』が生徒会にいらないと同時に、他人の事情をおもんばかることなく、浅はかな判断で悪口を吹聴するような人間もまたこの生徒会にはいらん」


 続けて私は生徒会の方針を彼らに告げる。

 不満を隠せない表情の者もいるし、一年生の間で亀裂ができかかっていることも気にかかる。


「本来ならブリステル公爵家が出ばって名誉棄損を訴えることも可能だったんだ。でも、学園内で起こったことだから私たちが注意するだけで公爵閣下は寛大にも納得してくださった、そのことを忘れるな!」

 

 サージェスよりさらにきつい脅しを私は一年生にかけた。


 彼らには学生同士のノリで相手に非情なことをすれば大きなしっぺ返しが来ることを、前もって知らせておく方が親切だと思った。


 もっとも、ストーリーに『強制力』のようなものがあったとしたら、こんな脅しもただの『権力をかさに着た汚い脅し』にしかならないかもしれない。


 今日の活動はいつもより少し早いが以上で終わりにしたので、みんな帰り支度を始めた。


「ザロモ、行くわよ」


 ペルティナが弟のザロモに声をかける。


「僕はバルドリックとちょっと寄り道するから先に帰って」


 ザロモは答える。

 姉のペルティナに言われたきつい一言のせいでまだ機嫌がなおっていない表情だ。


 ペルティナは気にすることなくさっさと生徒会室を出て行く。

 私も今日の生徒会のことをジークに報告したいので、後のことはサージェスらにまかせて、部屋を出て行った。


 後日、気になる話をアデリーたちから聞いた。


「平民の間では高位の貴族を『悪役』っていうのかしらね?」


 アデリーが疑問を口にする。


「どういうこと?」


「サラ会長が帰った後、ミリアが友達のリーニャに『やっぱり悪役令嬢は悪役令嬢をかばうのね』って言ったの。ペルティナがサラ会長の意見に同調したことをさしているんだろうけど、彼女たちにとって高位貴族は『悪役』になるのかなあ……」


 あたりまえのようにリーニャに『悪役令嬢』と言う語を使って話しかけるとは、ミリアも転生者?

 しかも、リーニャ以上にフェリシアに敵意を向けるということは、やはり彼女は親友リーニャに協力し、パート2でヒロインになる役で間違えなさそうだな。



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