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悪役令嬢のサラは溺愛に気づかないし慣れてもいない  作者: 玄未マオ
第4章 変わってゆくシナリオ
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第50話 どなりこんできたフェリシア

 王宮での仕事をジークに任せて余裕ができて、調子にのっていたせいで気づくのが遅れたが、エミール王子の周囲でも聞き捨てならないうわさがたっていた


 これは、私のポカでジグムント王太子にたってしまった『不名誉』なうわさとは、少し違う。


 エミール王子とヒロインポジションのリーニャ・クルージュとのうわさは、乙女ゲームのストーリー展開にそっているともいえる。

 だからと言って立場上、無視できるものでもない。


「エミール殿下は注目される立場の方だから、一緒にいる機会が多いだけでそういう言い方をされることもあるんじゃないの?」


 双子のアデリーとハイディに意見を求めるとこういう返事が返ってきた。

 ちなみに答えたのはアデリーの方。


「リーニャって見たところ、うわさで言われているような節操のない子には見えないわよ」


 こう言ったのはハイディの方。


 リーニャに対する二人の評価はおおむね良好のようだ。


 少なくともいくつかの乙女ゲーム関連の物語で見た、無礼で常識知らずで無駄にうぬぼれが強いのを、『天真爛漫(てんしんらんまん)』とか、『天衣無縫(てんいむほう)』などの美辞麗句でごまかしているだけのバカヒロインではないようだ。


 彼女が『レイゾウコ』の原案を出したのを考えても、転生者であることは間違いないのだが、それを直接聞くのもはばかられる。


 どう対処するかを決めかねていた時に事件は起こった。


 その時は会長の私も副会長のサージェスも席を外していた。

 書記&会計のクラウゼ姉妹だけでは、新入生同士のおしゃべりを止めるのも戒めるのも無理。ただの雑談なら実害がないからいいやと放置。


 うわさをすれば影が差すって本当なんだね。


 生徒会に参加していないフェリシアのことを、エミール王子が中心となってとやかく言っていたらしい。


 その時だった、フェリシアが生徒会室に入ってきたのは。


「殿下の仕事を肩代わりして、学園では授業を受ける以外の活動をする時間がないのに、それを見下しているとか、どうしてそんな言われ方をされなければならないのですか!」


 まあ、当然の抗議だわな。


 言いたいことだけ言うとフェリシアは去っていったらしい。


 事の次第をクラウゼ姉妹や一年生らに聞いた私はまずエミールを怒鳴りつけた。


「ふざけるな! 誰のおかげであんたが生徒会の活動に専念できてると思ってるんだ! お前の頭の中身はおがくずか!」


 フェリシアがどなりこんできたことだけをあげつらってブーブーいっている一年連中にも私は警告する。


「あんたらにも言いたいことがあるけど、それは後だ。とりあえずこの馬鹿、もといエミール殿下を王宮に連れ帰って説教してもらわなきゃならん、じゃあな」


 私はそういって、エミール王子を王宮まで連行し、国王夫妻やジークに事の顛末を話した。私は言葉でぶっ叩いただけだったが、兄のジークからは鉄拳制裁を食らっていた。


 国王陛下のもとには、フェリシア嬢の父ブルステル公爵がやってきていて、どうやら婚約解消を願い出ているようだ。


 当然だろう、馬鹿が!


 ここまで読んでいただきありがとうございます。

 さてさてどうなるのでしょうね、フェリシアとエミール王子の婚約、ひいてはゲームのパート1の行方は?

 ☆や♡ポチいただけると嬉しいです。

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