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悪役令嬢のサラは溺愛に気づかないし慣れてもいない  作者: 玄未マオ
第3章 いよいよゲーム開始
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第36話 生徒会長として

 生徒会長になって初めての仕事は、上級生の卒業式とパーティーを学園執行部と協力して企画運営をすること。


 在校生代表として私が卒業生代表のジークに花束を渡したので、例年になく国中の注目を浴びる卒業式となった。


 その次が入学式。


 そして、新入生の中からテストの成績上位八名を生徒会に召喚する。


 私は名簿に目を通した。

 まあ、ほとんどが前世のゲームで聞き覚えのある名前。


 いよいよゲームが始まるのだなと実感する。


 生徒会の呼び出しに応じる前に辞退する者もいた。

 エミール王子の婚約者のフェリシアである。


 彼女が新入生の中で成績第一位であり、一番期待をかけていい存在なのだが……。


 察するに、エミールを差し置いて彼女が一位になったことにぐちゃぐちゃ言う輩が、大人の中にもけっこういたからではないかと思う。


 男を立てない、慎みがない、優秀過ぎて可愛げがない、エトセトラ。


「王妃は王を補佐するもの。自分が前に出てどうするのかしらね?」


 エシャール王妃も言っていたけど、あなたって、そんなに夫を立てるタイプだったっけ?


 自分が癇癪起こして夫である国王を振り回すこともかなりあったわ。

 単にエミールよりフェリシアの方が優秀だっただけの話をややこしくしやがって!


「王宮での勉強もまだ必要ですし、サラ様のように婚約者であるエミール殿下の仕事を肩代わりしたいので」


 フェリシア辞退の理由はこう告げられていた。

 だが、フェリシアは優秀で妃教育はほとんど納めているし、今はほとんど王妃のご機嫌取りのためにお茶を一緒に飲むだけ。王族の仕事の肩代わりも私がやったのはジークが三年の時だ。ともに一年の二人では事情が違うだろう。


 しかし、フェリシア自身がそう言っているのならば生徒会側としては無理強いはできない。


 そもそも、フェリシアが生徒会にかかわりを持たないのはゲームの展開と同じで、こちらの方が『正当?』といえなくもない。でもそれを言うなら、すでに関係がなかったはずの私が生徒会長に就任している。


 このところ忙しくてフェリシアとはほとんど顔を合わせなかったし、たまに会っても王妃やほかの者がいている場だったので本音で語り合うことはできない。生徒会なら王妃も余計なくちばしははさめないし、改めてじっくり交流を深めるのを楽しみにしていたのにな。


 嘆いていても仕方がない。

 とりあえず、これからフェリシア以外の新入生七名を迎え入れる。


 生徒会室には副会長のサージェスと、書記及び会計をつとめてくれるクラウゼ伯爵家の双子の姉妹アデリーとハイディがいる。


 新入生は私たち四人に向かい合って座っている。


 緊張するなあ。

 入学式でも全新入生の前でもあいさつをしたが、ゲーム登場人物を前にしての緊張は格別だ。


 少し咳払いをして私は第一声を発した。 

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