表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢のサラは溺愛に気づかないし慣れてもいない  作者: 玄未マオ
第2章 乙女ゲーム開始準備
24/167

第23話 王太子の入学

 さらに一年の月日が経ち、私は十四歳。


 婚約者のジークは十五歳になり、『魔法専門高等学園』に入学。


 学園では、王族から庶民まで、魔力を持つものはみな等しく学ぶ機会が与えられる。人より優れた資質があるからこそ、その扱い方とその心得を学ぶべしというのが学園のコンセプトだそうだ。


 基本的にミューレア王妃、つまりエルフの血が濃いほど魔力も強い。

 だが、それからもう数百年経っているので、貴族から野に下った者や、庶民だけど貴族の血が混じっている者などいろいろ混ざっているのが今の王国の現状。


 平民の中に魔力の強い子が生まれることも時々あり、その子が学園で学んだ後、国への貢献が認められると男爵の位が与えられる。

 ゲームのヒロインは男爵の娘なのだが、それはまだ数年後のお話。


 今の私は、学園に入学したばかりの婚約者のお話をワクワクしながら耳を傾けている状況だ。


「ジークは生徒会に呼ばれたのよね」


「ああ、光栄にも未来の役員候補としてね」


 ジークの名誉のために言っておくが、王族だからとか、そんなひいきやコネで呼ばれたわけではない。


 学園では通常、最終学年の三年の中から生徒会長が選ばれ、二年は副会長。

 次の年には、この副会長が生徒会長になる仕組み。

 そして、新入生の中から、入学時に行われた試験の上位八名が役員候補として選ばれる。


 試験は座学によるペーパーテスト。

 魔法などの実技は、家庭によってはすでにいろいろ学んでいる生徒もいて、それでできる格差があるので判定の基準には入れられない。


「今は雑用ばかりやらされているけど、やりながら会長たちの仕事っぷりをまじかで見ることができるんだ、そこが重要なんだよ」


 ジークはさすがとしか言いようがない!


 雑用ばっかり、つまんねぇ、とか。

 俺は王族なのに、とか。


 そんな愚痴の一つも言わず、なぜ選ばれた新入生たちに雑用を任せているのか?

 そこから何を学ぶのか?


 すでに分かってらっしゃる。


 さすがは私の未来の旦那様、ではなく、いつかは婚約解消するのよね。

 ほんのちょっぴり自分事のように誇らしくなっちゃったけど……。


 いやいや、友人同士でもこれだけすごいと誇らしく思ってもいいよね。


 他に私の身辺で変わったことと言えば、次兄のライナートが中央駐屯地の研究所に派遣されることとなったことだ。


 長兄のオーティスは卒業後、次の当主としてずっと父の手伝いをしている。

 領地における業務は今はほとんど長兄に任されているほどだ。


 長兄と違い、次兄は自分でキャリアを積んで貴族として爵位を得なければならない。もちろん、高位貴族の生まれである分、父の口添えを期待できそうだし、他の貴族の次子以下の子弟よりは有利だろう。しかし、全く何の成果もあげず、それを期待できるほど世間も父も甘くはない。


 ということで、王宮の魔法省に務め、さらに経験を積むために森の中にある研究所に派遣されるのね。


 派遣先がヴァイスハーフェン家が運営している施設であるあたり、魔法省の『気配り』を感じなくもないけれど……。

 

読みに来ていただきありがとうございます。

新章開始です。

ブクマや☆評価していただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ