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第20話 フェリシアを守ろう

 私とフェリシアの二人だけでお茶会を開くのがご不満な王妃の提案で、月に何度か授業の後に三人でのお茶会が開かれるようになった。


 これがちっとも楽しくない。


「フェリシアは立ち居振る舞いは『優雅さ』を絵にかいたようで、サラのいいお手本になりますわね。婚約者のうちにサラも同じようにできるようにならなければ、王太子妃になってから、第二王子の妃より劣ると言われては大変ですわよ」


 このような言い方をされフェリシアも困惑している様子。

 賛辞にしろ、忠告にしろ、なぜ二人を比べるような真似をする?

 

 比較で一方を落としながらもう一方をほめる。

 これは仲たがいを誘発させるやり方だ。


 私とフェリシア、どちらか一方が所用で先に帰ってしまったあとのお茶会となるとさらに言葉がすさまじい。


「フェリシアは陰気臭すぎてエミールは物足りないみたいなのよね。その点、サラは朗らかでジークも満足しているようなので安心しているわ」


 いや、この前、私に対して『優雅さ』が足りないって言ってましたよね。


 この分じゃ逆に、私がいないときにフェリシアに何を言っているのか、考えるだに恐ろしい。


 王妃の牽制のせいでフェリシアと二人きりでのお茶会はやりづらくなった。

 この前のお返しに、今度はフェリシアをヴァイスハーフェン家に招待する計画も立ち消えとなった。


 私に対してこんな調子だとすると、息子のエミール王子にはもっと辛辣なことを言っているかもしれない。それも少なからず、エミールが将来的にフェリシアを軽視し他の女に心を移す原因となったのかもしれない。


 ジークと違ってエミールは母の王妃べったりだ。


 いわくつきの結婚をした国王とエシャール王妃の最初の子ジークは、当時まだ健在だった祖父の王が直々に命じて、夫婦から引き離された。王族として『恥ずべき』結婚をした息子夫婦に未来の王太子の教育は任せられないというわけだ。


 そのせいか、ジークは国王夫妻に盲従しないし、ときに批判的な目で判断しているところがある。

 

 両親との冷たい関係も、パート2でのジークの悩みの一つで、ヒロインがそれをいやすって展開だったんだけど、よく覚えてないんだな。パート2が発売されたころは私は就職で家を出ており、たまに実家に帰ってきたときに妹に聞かされていただけだから。


 それを考えると、やはりパート1のエミールとフェリシアの今後のストーリーのフラグを折る方がやりやすい。


 二人が学園に入学する時には私は3年、最終学年だからともに学園生活をおくることができる。


 転生者でないフェリシアには気づいてもらえないかもしれないけど、私は彼女を守ろう。そのことが引いては自分の家族を守り、そして自分自身の人生も守ることにつながるのだから。



読みに来ていただきありがとうございます。

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