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第103話 学園の混乱を収める

「東の塔のてっぺんから確認したけど、火は出ていないみたいだな」


 ティオが戻ってきて言った。


「「「「塔のてっぺん!」」」」


 そんなところに行っていたのか……。


「ああ、そこからなら学園全体が見渡せる。火災とか早急に対処の必要な被害は出ていないから、怪我人を探して治療に当たりつつ、各部屋で倒れたり落ちたりしたものを元に戻す作業を人海戦術でやっていくってことでいいだろう、たださ……」


 ただ?

 ティオの言葉に部屋にいた全員は耳をそばだてた。


「ぼちぼち各学生の家が馬車を出して生徒を迎えにこちらに殺到してくるぞ。既に近くに屋敷のある高位貴族の馬車が学園にやってこようとしている、フェリシアやペルティナの家もそうじゃないのか」


 驚いた、私以上に全体を見て早急に事態の確認を的確にすませている。


「いずれにせよ、押し寄せたら渋滞になるな。今までにない状況で皆不安な中、対応を間違えたら大混乱になる」


 ティオの言葉を受け、私はその後に起こるであろう混乱を予想した。


「ならば、交通整理をしたらどうでしょうか? 学園にいくつかある門を入り口用と出口用にわけて、入り口から入ってきた馬車を校舎の正面入り口に誘導し、そこで迎えに来られた生徒を呼び出す。そしてお帰りの際には出口用の門へ誘導する」


 今度はリーニャが良い案を提案してくれた。

 さすがは私と同じく日本での前世を持っているだけのことはある。


「学園と近隣の地図はないか? ありがとう。王都から学園にのぼってくる坂道は二つ。正門に通じる坂道から登って校舎に行き、生徒を乗せたら学園を横切って西門から出て帰ってもらうルートでいいな。学園の治安を守る者たちにはガタイのいいのが多いから、何名かそちらの業務にあたってくれないか。こことここの地点に委員を立たせて馬車の誘導を頼む」


 私は地図を確認して指示を出す。


「新入生は校舎入り口に立ちやってきた馬車の者に生徒の名を聞いて、その子を呼び出してくれ。そうやって迎えが来た生徒はどんどん家に帰していくようにしよう」


 私は新入生にも役目を振り分ける。


「「「「「はいっ!」」」」」


 新入生たちは入り口に向かった。

 これで無傷の生徒はなんとか家に帰すことができるだろう。


 私は部屋に残ったサージェスに指示を出す。


「ここで私の代わりに全体の様子を見てくれ。今から君が対策本部の責任者だ。私はすまないが今から王宮に向かわねばならない。」


 サージェスに後を託し、今度は王族関係者として王宮へと向かった。


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