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え!?ほんとに蘭葉くんなの!?

まずい

「あ……どうしよう……もうどうしようもない……」


「さすがに誤魔化せないわよ……」


母さんもお手上げか……

でも説明しようがないな……


「とりあえず痩せましたって言うしかないでしょ?」


「でも……違う人だと勘違いされるんじゃ?」


「どうしましょう……」


休むか……

いや、しかし……


「とりあえず何とかなるっしょ!」


「だから軽いって!?おい!」


こいつはほんとに反省しない……


「とりあえず行ってみるわ……」


「頑張って!送り迎えはやる……」


「いや……大丈夫……俺の方が速いから……」


「ファ!?まじすか……?」


「うん、本気出したらたぶんロケットより速いと思う。」


「マジパネェ……異世界マジパネェっす……」


そして時は経ち……塾の時間


「んじゃ、いってきま~す。」


「え!?兄さん?車は!?」


「いらねぇよ……じゃあ行くわ!」


「い、行ってらっしゃい……やばすぎだろ……車より速いとか……」


その後、ロケットより速いと言ったら母さんと同じ反応をされた……


~~~~~

ここの塾は駅近で、俺が中学受験して合格したのもこの塾のおかげだ。


「よし、着いた……30分まえ!結構早く着いちゃったな……」


塾はビルの〇階~〇階まで……とかではなく完全に建物すべてが塾の校舎である。

俺は、いつも放課後は塾に来て勉強していた。

俺に唯一優しく接してくれる場所でもあった。

だから、当時の俺はなんとなく逃げるためにここに来ていたんだと思う。

現実逃避がしたくて。まぁ……勉強は大変だけどな……


「会員証見せれば多分大丈夫かな?いちよう……スキルを使っておこう……」


スキル「ハガネ―ズメンタリング」

一瞬だけ精神の耐性を高めることができる。

(俺が使ってたのは緊張するときだけだけど……)


「よし!スキルも発動したし、入ってくか……」


そして俺は、塾へ入っていった。


いつものようにそこには受付の人が立っていた。

そして、俺に話しかけてきた。


「すみません。何の御用でしょうか?」


「僕は会員生なんですけど……」


「え!?あの……お名前を……?」


「学 蘭葉です。」


「蘭葉……って蘭葉くん!?」


そう、この受付の人はいつも放課後ここにきて勉強していた時、

励ましてくれた俺に優しくしてくれる一人だ。

名は「氷坂 真由」さん。今の俺とあまり変わらないくらいの身長で……

言っていいのか分らんが結構巨乳だ……だからって、狙ってるわけじゃない。


「はい!この会員証みたらわかると思うんですけど?」


「え、ええ……蘭葉くんで間違いないわね……それにしても蘭葉くん……

一体この1週間の間に何があったんですか!?」


滅茶苦茶動揺している……まぁ、無理ないか……

あんなにぽっちゃりして身長が低かった俺が、

高身長で痩せて、しかもたった1週間でこれになったと言われると……そりゃそうなるわ。


「とりあえず、先生に言っておいてくれませんか?

僕は蘭葉ですと……」


「わ、分かったわ……説明は後で聞かせてもらえるかしら?」


「まぁ……信じるなら聞かせてあげます……信じるかどうかは真由さんしだいですけど。」


「信じるわよ!だから後で話し聞かせてね!」


「はぁ……わかりました。」


「よろしい!じゃあ、いつもの部屋に行ってね!」


「分かりました、ああ、それと……」


「どうしたの?」


「スリッパ履けないので貸出してもらっていいですか?」


そう、3年近く体は成長しているから実際は俺は「高校生」ぐらいなのだ。

ちなみに、俺の足は29㎝だぜ☆(余計な情報)


「分かったわ、次から忘れないでね……って履けない?」


「あ~めんどくさいので後で……じゃあ!」


「あ!ちょっと!……都合の悪い時だけ逃げるのは変わってないわね……

まったく……ふふ、別に変らないわね。」


「なんか言いました?」


「別に……何でもないわよ、ほら、さっさと行った行った!」


「へいへい。」


ちなみに、「変わらないわね」って言葉、聞こえてましたよ……

じゃあ聞くなって?そりゃ、間違ってたら困るからだよ!


この校舎の構造は、一階に先生たちのスペースと、教室が三部屋。

二階は、自習室が一部屋に、教室が四部屋とトイレ。

といった感じである。俺のクラスは二階に上がって右奥のクラス。

一応頭が良いほうのクラスには入っている。


クラスに入ると、一人だけ先客がいた。

その人は「京葉 満」。俺のよきライバルだ。体形で判断せず、俺といつも話してくれる

気さくなやつだ。ちなみに競い合っているのは数学。計算では負けるつもりがなかったのだがこいつは俺と五分 だった 。今では余裕で越せるだろ。


そして俺は、満に話しかけた。


「よう、満。」


「お、きたかって誰!?」


「声で分かるだろ……」


「もしかして……蘭葉に擬態した生物だったり……」


「あるわけねぇーだろ……頭はSF気分ですか~み・ち・る・く・ん?」


「その鋭いツッコミは!?」


「だからもうやったっつってんの!!……なに?俺はツッコミ担当?」


「実際そうやん……っていうか……ほんとに蘭葉なのか!?」


「ああ、数学ではお前が俺にちょっかいを出してきて20勝0敗の

学 蘭葉くんですよ~」


「あ!くそ野郎!逆だ逆!俺が20勝0敗だろ?」


「んだとてめぇ!?いいぜ、ここで勝負つけるか?」


「望むところだ!」


なんだか楽しすぎて喧嘩売っちまったよ……久々だからか?

それとも異世界に行って血気盛んになっちまったってとこか?


「まぁ……勝負はここでいったんお預けだ。まずはお前の話が聞きたい。蘭葉。」


「そうだな……しかたねぇ……じつはなぁ……」


はぁ……話すのが面倒だな……

まぁ、別にいやってわけじゃないからな。

そして俺は先生が来るまで、

ありとあらゆることを話した。


第6話終わり


ねむい

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