第4話:自衛軍と奨学金 <翔サイド>
若干、修正しました。
藤田翔は、時差ボケのふわふわした感覚のまま、名鉄の案内標識に従って重い足を前へ前へと進めていた。
二日酔いの頭痛は、もうだいぶ良くなっている。さっき飲んだビールの酔いが、むしろ心地よい感じだった。
確かに、頭の回転と身体の動きは、すこぶる悪い。まるで脳にフィルターが掛かった感じだし、地球の重力が今日は五割増しなんじゃないかと思う程だ。それでも二日酔いが治まってきたのは、何だかんだ言って翔も相当アルコールには強い体質だからである。
幸い手ぶらだったこともあって、まもなくすると名鉄の改札口に到着することができた。
特急ニュースカイの切符を購入してホームに向かう。
すぐに停車中の車両に乗り込み、窓際の座席に腰を下ろす。車内は冷房が効いていて快適だ。乗客はまばらで隣の席は空いている。翔は心地よい揺れを感じながら流れゆく外の景色をぼんやりと見ているうちに、短い眠りの中に落ちて行くのだった。
と、ここまでは良かったのだが……。
やがて金山という駅のアナウンスでハッと目を覚ました翔は、慌ててホームに飛び降りた。その途端、ねっとりとした空気が身体中を覆い、翔は思わず悲鳴を上げそうになる。
運良く五分と待たずして、天王駅方面の懐かしい赤い電車がホームに入って来て、ほっとした。翔は、もう一秒たりとも、こんな所に居たくない気分だったからだ。
車両のドアが開くと、すぐに翔は中に足を踏み入れて、何とか身体が収まりそうな場所を見付けて近くの釣り革に掴まった。
車内は混んでいた。朝のラッシュ時ほどじゃないにせよ、狭い間隔で人が立っており、空いている他に空間がほとんど無い程だ。もちろん、座席は全て埋まっている。さっきの特急ニュースカイとは、えらい違いだ。
冷房の効きも悪いからだろうか、外よりはましにしても少々蒸し暑い。それに、少し息苦しくもある。
こうして見ると、同じような顔立ちの小柄な人ばかりで何となく不気味だ。久しぶりに耳にする日本語さえも、今の翔にとっては不思議に感じられる。
以前は、これが当たり前だったんだろうけど、三年間のニューヨーク生活が翔の感覚を変えてしまっているようだ。
そして何よりも不快なのは、多過ぎる人の数だった。
ふと思い付いて時刻を確認すると、午後五時を回っている。つまり、帰宅ラッシュの時間帯ということだ。今日は海の日で祝日の筈だが、自動車関係の工場とかは独自のカレンダーを採用しており、きっと今日も出勤日なのだろう。
そんなことを考えていると、急に車窓の景色が暗くなった。電車が地下に潜ったということだ。車内のアナウンスが、まもなく名古屋駅に到着すると告げる。
やがてブレーキが掛かって車両が静止すると、空気が抜けるような音と共にドアが開く。ここで乗客の大半が降りるので、翔は外に押し出されないように端に寄る。そして、空いた座席に素早く座った。
すぐに反対側のドアが開いて、新しい乗客がどっと押し寄せて来る。車内は、さっき以上の人で埋まってしまった。
これはもう満員電車と言って良いレベルだろう。翔にとって、この状態は久しぶりだった。そのことを少し懐かしく感じているうちに、翔は何故か急に違和感を覚えた。何かが昔とは違う気がするのだが、その正体が掴めない。どうにも、それがもどかしくて仕方がない。
ここにいる人達が全員、日本人という単一民族であることが、その違和感のひとつだろうが、それは空港に着いた時点から感じていたことだ。たぶん、それとは違う何かがありそうだ。
ただ、この時の翔は、それ以上に深くは考えなかった。座席に座れたことと外が暗いせいで、抗い難い睡魔が襲ってきたからだ。
やむを得ず翔は、そのまま意識を手放すことにしたのだった。
★★★
ふと気が付くと、電車は地下から地上に出ていた。翔は、目の前に立っている若い男女が何やら言い争いを始めたことで、目が覚めてしまったのだ。
「……あんた、軍に入るのがどうゆうことか、ちゃんと分かっとるの? もし海外に派遣されて、前線にでも送り込まれたら、もう帰って来れんくなるかもしれんだよ」
「だって、今のままじゃ生活できんだで、しょうがねえがや。せっかく見付けたバイトは、クビになっちまうし、新しいとこは、ちっとも見付かれへん。だいたい、バイトの給料なんか安いんだで、それで大学の奨学金を返すってのは、どだい無理なんだわ」
「もういっぺん、正社員で雇ってもらえるとこ、探してみりゃええがね」
「今更そんなとこ、どっこもあれへんて」
「ちょっとは親から借りられんの?」
「もうこれ以上はムリだて。うちの親、年金が少なくてピーピー言っとるんだで……」
最近は話す人が減りつつある地元の方言だが、この辺では若者でもまだ使っているようだ。たぶん翔自身は、こんな喋り方じゃなかったと思うが、それでも気恥ずかしく感じてしまうのは、いったい何故なんだろう。
「なあ、物は考えようじゃね。別に死ぬと決まったわけじゃないんだでさあ」
男のその言葉で、女の方はすっかり黙り込んでしまった。
「まあ、三年くらい軍におりゃー、借金も返せるんじゃね。そうすりゃー結婚だって……」
男は、そこで彼女の顔を見て口をつぐんでしまう。女は黙り込んだまま、ギュッと唇を噛んでいた。
やがて男が、ぽつんと言った。
「まあ、賭けだわな」
ようやく女の方が、口を開いた。
「その賭けに負けたら、どうすんの? 大学行くのに奨学金を借りたんだって、賭けだったんでしょうが。そんでもって、あんたは就職できんで負けたんじゃないのっ!」
「確かに今思うと、大学に行かんときゃー良かったと思う。でも、過ぎたこと言ってもしょうがねーがや。これからのこと、考えんと……」
「あたしは嫌だでね。あんたが帰るのずーっと待って、いつの間にかオバサンになっとるのなんて、絶対に嫌だでね」
そこでブレーキが掛かり、二人の身体が傾いた。電車がホームに滑り込んで停まるや否やドアが開く。一部の乗客が入れ替わる間に、それまで翔の前にいた男女は、ドアの方に移動してしまった。
★★★
彼らの話を聞いているうちに、翔はすっかり目が覚めてしまっていた。そして、思ったことがある。
最後にちらっと見たあの男女もそうだったが、今、翔の周囲にいる人達が着ている服装が、どこか野暮ったく感じてしまうのだ。先ほど出迎えてくれた三人の女性は別格だと思うが、空港で見掛けた一般的な人達と比べても、明らかに違う。
いや、ひょっとすると空港に来ているというだけで、上級国民ということなのかもしれない。
翔がこの辺りに住んでいた頃は、一度もこんな風に感じたことが無かった。
高校の頃、たまに名古屋の繁華街に遊びに行ったりしたけど、友人達も含めて自分達の服装が周囲と違うだなんて感じたことは無い。もっとも当時は、遊びに行く時も制服姿だったことが多かったからかもしれない。
いや、まてよ……。
翔は、改めて当時のことを思い返してみた。
そう言えば、女子は特に制服を着ていることが多かったな。あれは、うちの高校が名門校で、その制服を着ていることが一種のステータスシンボルだったからだと思ってたけど、違う意味もあったんだろうか?
東京にいた大学時代は、どうだったろう。あまり良く覚えてはいないけど、東京には元々いろんな人がいるせいで、そんな感じを持たなかったのかもしれない。
そして、大学を卒業してしばらくすると、アメリカに行ってしまったのだ。
いや、大学生の時だって、俺は何度も実家には帰って来ている。その時にも、そんなことを感じたことは無い。てことは、やはりニューヨークに行ってから起こった変化ということなんだろうか?
ネットのニュースを見た所では、ここ数年、日本では貧富の差が拡大していて、大きな社会問題になっているようだ。
だとしても、それがこんな風に目に見える形で感じ取れるほど、変わってしまうものだろうか?
俺が日本を離れて、まだ三年しか経っていないというのに……。
どうにも腑に落ちない思いを胸に抱きながら、翔は再度、車内を見回してみる。
それで感じたのは、さっき思った服装が野暮ったいということに加えて、色調が地味だということだ。つまり、全体的に黒っぽい印象なのである。
そう言えば、さっきから車内が妙に暗く感じられるのは、そのせいなのかもしれない。
ひょっとして、そういった色合いが今の流行なんだろうか? それとも、何か別の理由があるのだろうか?
いやいや、実は、今の俺が時差ボケと寝不足で疲れているから、そんな風に見えるだけなのかもしれないぞ。
ああ、もう。よく分からないや。
そんなことをあれこれ考えて頭を悩ませながら、翔は硬めのシートに座って電車の揺れに身を任せていたのだった。
★★★
二〇二〇年代初頭、諸外国と同様に日本もまた、新型コロナウイルスの蔓延で大きな痛手を被った。ウイルスによる直接の被害は数年で治まったが、むしろ経済への打撃の方が深刻だった。その影響は社会の様々な分野に及び、翔に身近な所では、大学の授業料が大幅に値上がりしてしまったことである。
新型コロナウイルスの感染が広がり始めたのは、翔が高校の三年生に上がる時で、大学受験の時にも大きな影響を受けたのだが、幸いなことに流行二年目となる大学入学の年にはある程度の落ち着きを見せていた。
大学も四月はまだリモートが主流だったが、夏を過ぎるとそれも減り、秋からはだいぶ普通の大学生活を送れるようになった。
そんな中、学生達を苦しめたのが授業料の高騰である。学生の多くはバイトで生活費や授業料の支払いを賄っているのだが、コロナが治まった後も景気の悪化が続いたことで、バイト先がなかなか見つからず、しかも時給が下がってしまったのである。
翔の家はかなり裕福な部類なのだが、それでも授業料の値上げで母親がいつも愚痴を零していたことは覚えている。翔が在学した四年間だけでも、授業料は年々二桁以上の増額を続けていたのだ。
そうなると、一般の学生達が頼るのは奨学金である。その頃には様々な種類の奨学金が出回っており、借りるのが当たり前な風潮になりつつあった。
翔の周囲でも奨学金で授業料のほとんどを賄っている学生が少なくなかったのである。
昔は学生の奨学金というと政府系機関や地方自治体によるものが主流だったが、コロナ禍の後はどちらも財政の悪化を理由にして、この分野からはこぞって手を引いていた。
代わりに現れたのが民間の金融機関による奨学金である。銀行は不景気による収益の悪化で、貧乏な学生やその親達から高い金利を巻き上げることに目を付けたのだ。
その奨学金は卒業と同時に返済が始まり、その返済額は最初の二、三年が低く抑えられ、その後は徐々に上がって行くのが一般的だった。
更に質が悪いのは、保証人を必要としない代わりに、死亡や重度の障害を負った場合以外、自己破産を認めない契約条項が付いたタイプである。これは一般の奨学金よりも金利が安く、登場すると同時に貧乏な学生達がこぞって飛び付いた。そして瞬く間に、このタイプこそが奨学金の主流になって行くのである。
実は、翔も奨学金の怖さを目の当たりにしたことがある。翔のゼミの仲間達のことだ。
翔と同期の仲間は八名。うち男子が五名で女子が三名といった内訳だった。
そのうち、半数の四名、男女二名ずつの仲間達が奨学金を借りることを本気で考えていて、ゼミがあった日は必ずその議論がされていたのである。
奨学金について、教授の意見は肯定的だった。
確かに金利は付くし、返す義務もある。でも、きちんとした就職先が見付けられて、そこで真面目に働きさえすれば、返済することはそれほど大変ではないと言うのだ。
問題は、何らかの理由できちんとした就職先が見付からなかった時だが、それに対するリスクヘッジの方法までは、教授も示してはくれなかった。
この議論に終止符を打ったのは、ゼミのOBやOG達だった。彼らは全員、そこそこの企業に就職はできたものの、それでも借金の返済に苦しんでいると言うのだ。
確かに最初の数年は問題無く返済ができていた。でも奨学金の返済額は、毎年どんどんと増えて行く。
それは入社後、順調に給料が増え続けて行くことを前提にした返済プランなのだが、今の時代、給料はそんな風に毎年増えたりはしない。いくら一流企業であっても、そんな奴はほんの一握り、大半の社員は厳しい出世競争から徐々に振り落とされてしまうものなのだ。
しかも、入社した時は一流企業でも、それがいつまでも一流であるとも限らない。気が付くと外資系企業に買収され、大きなリストラに合って子会社に追いやられ、給料が半減してしまうなんてことだって、現実にはありうるのである。
「いいか。返済義務が一切無い奨学金以外は、安易に借りちゃ駄目だ。ほとんどの奨学金は、サラ金と同じだと思えよ。奨学金って名前を隠れ蓑にしているだけで、中身は学生やその親から金を搾り取ろうって魂胆が見え見えなんだ。昔は地方自治体が自ら運営する奨学金もあったけど、今はどの自治体も財政が逼迫しててアップアップしてるだろ。だから民間会社が代行してる所がほとんどなんだ。そういう会社は、慈善事業ではやらないから、儲けようとする。実は奨学金ってのは、貸し倒れが多い。だから当然、金利は高くなる。それだと借りてくれないから、最初の頃は返済額を低く抑えておいて、だんだん高くするわけだ。これって、本当は借金の先延ばしに過ぎないんだよな。少し考えれば分かることなのに、銀行の人は都合の良いように説明するから、なかなか本質が見抜けなくなっちゃうんんだ」
その先は、女の先輩が続けてくれた。
「あのね、保証人を必要としないタイプの奨学金があるじゃない。むしろ最近は主流になりつつあるよね。学生は誰だって、親に迷惑を掛けたくないでしょう。特に貧乏な学生ほど、その傾向が強い。奴ら、そこに目を付けたの。普通、保証人を必要としなければ、貸し倒れのリスクが高くなる。なのに、そっちの方が金利は易いんだよ。どういうことだと思う? 普通に考えたら、そんなこと有り得ないじゃない。可能性としてあるのは、どっかから資金を補填してもらってることだけど、当然、それも無い。そこで、担当者はボソッと言うわけよ。『実は、自己破産ができない契約になっておりまして……でも、自己破産なんて、めったにあり得ませんよ。だったら、保証人が不要で金利が安い方が絶対にお得だと思いません?』。私は、思いません。だって、そんなの嘘だから。実は、奨学金が返せなくて自己破産する人って、結構多いんだよ。そういう人がもし事故破産できないとしたら、どうなると思う?」
最後に、もう一人の先輩が、自分の思いを語ってくれた。
「僕、思うんだけど、奨学金ってのは最後の手段なんだよ。どうしても授業料が払えないなら、まず身内を頼ること。それでも駄目な時は、きちんと契約内容を確認した上で、ちゃんと納得して借りること。でも、ほとんどの場合、借りない方が良いと思う。無理して大学を出たって、借金まみれになったら意味無いもの。それって結局、人生を棒に振ることになるんだからね」
この先輩の言葉を聞いて、女子の二人は奨学金を借りることを止めてしまった。うち一人は大学を卒業せずに、地元で知り合いの人がやってる事業を手伝うことになった。地方にある地元密着型の企業だけど、彼女はそこでそれなりに楽しくやっているらしい。
もうひとりの方は、遠い親戚に頭を下げてお金を借りることができたのだが、結局は、その親戚が経営する会社に入るハメになってしまったという。しかも、親戚には彼女をそこの息子と結婚させる下心があったらしく、目下、その結婚を回避することに必死らしい。
「まあ、どうしても彼が嫌いってわけじゃないんだけどね。ずっと一緒にいるから、それなりに情は湧くし、そいつも決してブサイクな訳じゃない。でもさあ、そういう安直な結婚に収まっちゃうこと自体、何か納得できないっていうかさあ……」
彼女のコメントはこんな感じだが、三人目の女子に言わせると「それって単なる惚気じゃん」となる。
さて、問題は男子二名の方である。彼らは先輩の忠告を聞かずに奨学金を借りた。「奨学金を借りられるのは、学生の特権なんだよ」というのが、その二人の持論だったのだ。
そして卒業後、二人は軍に入ることになってしまった。そのうちの一人は今の所、内地勤務のようだが、もう一人は早々に中東に送られて、翔と完全に連絡が取れなくなってしまっている。
★★★
学生が悪質な奨学金にまで手を出さざるを得なくなった背景には、大学の授業料の高騰がある。それこそが諸悪の根源であるのは明らかだ。
そして、大学に行かなければ、良い会社には入るのは難しいし、入ったとしても、なかなか出世ができない。つまり、大学の授業料の口頭が貧富の差を固定化し、社会の硬直化を助長してしまうのである。
特に都会にある私立大学は、庶民では簡単に子供を入れられないレベルにまで高騰してしまった。国立大学の授業料だって、一般の庶民からすると大金である。
だから、ここまで奨学金が一般化してしまったわけだが、当然ながら返せない若者が続出し、それによる自殺が深刻な社会問題になってしまった。
そこで手を挙げたのが、自衛軍である。当時、自衛隊から自衛軍に名称が変わり、軍は隊員の確保にやっきになっていた。長らく普通の国になることが悲願であった軍は、集団的自衛権による海外派兵が認められたことで、中東の戦場に送る若者が思ったように集まらずに苦慮していたのだ。
軍が取った作戦はこうである。
対象となる若者の奨学金を肩代わりする。その代わり、一定期間、若者は軍で兵役に着かなければならない。その期間は借金の額と本人の能力、そして軍への貢献度によって決まる。
更に、軍は自らも奨学金を拡充することにした。この奨学金は、実は自衛隊だった頃から存在してはいたのだが、当時は民間の奨学金の陰に隠れていて、あまり注目されていなかったのだ。
ただし、この奨学金は民間に先駆けて保証人を必要としない条件を謳っており、その代わりに返せない時は軍に入隊することを義務付ける内容だった。それと、もうひとつ特徴的なのは、入学金や授業料だけでなく生活費の一部まで借りられることだった。
軍は、この自衛隊時代の奨学金の内容を発展させ、様々なバリエーションを設ける形で拡充を図った。
ひとつは、卒業後の一定期間、軍に入ることで支払いが免除される制度を追加したことだった。
また、軍に入ることを決めた者には、その時点で纏まった金額の追加融資を受けられる制度を新たに設けた。つまり、入隊後の給料の前払いである。その際、可能な追加融資の金額は、その者の能力次第となる。
そして万が一、その者が戦死した場合には、追加融資で借りた金額も返済が免除されることにされた。
この制度は、何らかの理由で入隊時点に本人もしくは家族が借金を抱えている者達にとって、非常に重宝される制度だった。
こうした新しい制度により、軍の奨学金は民間のものよりも頭一つ抜きん出る数の学生を集め、結果として軍が優秀な若者達を確保する為の主要な供給源となって行くのである。
たくさんの作品の中から、読みに来て頂いてどうもありがとうございます。
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