第36話:大衆酒場(1) <翔サイド>
再度、見直しました。
待ち合わせした居酒屋「大衆酒場」に藤田翔がやって来た時には、松永陽輝と山口沙希の二人は既に来ていて、中ジョッキのビールを飲み始めていた。
その二人が、「遅いぞ」「遅いよ」と仲良くハモって嫌味を言う。それで翔は、左腕に装着したウェアラブル端末の小さな液晶画面を、これ見よがしに二人の目の前に差し出して見せた。
画面の表示は18:28である。
「そんなの見せたって、翔が最後だって事実は変わんねえぞ」
「そうだ、そうだあ」
「何だよ、六時半集合って言ったの沙希だろ。ていうか、お前、もう酔っ払ってんのかよ」
「んなわけないじゃない。まだ三杯目だよ」
二人の表情は、明らかに素面とは違う。
そう思った矢先、沙希が「ナマ中ふたつ」と店員に声を挙げた。
「遅れた罰、何にしよっかなあ」
「ちぇっ。勝手にしろ」
「じゃあ、翔が来るまでに飲んだ分、翔の奢りね。……と言っても、陽輝はまだ一杯目だけど」
そう言う沙希は、病院に居た時のスーツ姿からラフな格好に着替えている。上がボーダーのTシャツでボトムはスキニーのジーンズ。スタイルが良いので、何を着ても似合う奴だ。
一方の松永は、さっきの白いカッターシャツとスラックスのままだった。スーツの上着だけどっかに置いて来たのかと思ったら、店員に預かってもらっているらしい。
昔は筋肉質だった彼も、今ではぜい肉が付いて心持ち腹が出てきた感じがする。もっとも、翔とて似たようなもんなのだが……。
店内は、まだ時間が早いせいもあってか、土曜だというのに客はまばらだ。
「やけに空いてるな」と翔が言うと、「今は何処も景気、悪いからな」と松永が答える。
沙希がその松永をじろっと睨んで、「もう。そういうオヤジ臭い話題は止めてよね」と言った後で、まだ半分以上残っていた三杯目の中ジョッキを一気に空けてしまう。
「沙希は、相変わらず酒強いな」
翔の指摘に、「だって喉渇いてたんだもん」とあっけらかんと返されてしまった。昼間の女教師然とした印象は、もはや何処にもない。そう言えばマスクだけじゃなく、眼鏡も外している。今はコンタクトなんだろうか。
それに……。
「沙希、お前って髪、染めたんだな」
「あのさあ、そういうことは会ってすぐ言うもんでしょうが。ようやく今、気付いたみたいに言わないでくれる。……去年くらいからかな。まあ、気分転換よ」
高校時代は長い黒髪を後ろの高い所で束ねていて、いかにも女剣士といった風貌だったのが、今は茶色の髪を下ろしている。長さは昔と同じくらいだが、軽くウエーブが掛かっていて、それなりにお洒落だ。こうやって眼鏡を外した顔にしっかりと化粧した沙希は、昔とは別人のようだった。
「ふーん。こうやって見ると、沙希って美人だよな」
「もう、そんな恥ずかしいこと、何さらっと言っちゃってるわけ? あんたって、陽輝とは別の意味で女たらしだよね」
「オレとは別の意味って、どういうことだよ」
「あんたは普通の女たらし、翔は……」
「無意識とか無自覚ってことだろ。こいつって鈍感だし、女心がまるで分かってねえよな」
そこで翔は「俺が何を分かってないって?」と問い掛けたのだが、二人揃ってスルーされてしまった。
「ほんと、そうなんだよね。翔は、付き合った女を不幸にするタイプだよねえ……まっ、陽輝が女心を分かってるかっていうと、また違うような気もするけど」
「オレには、沙希を女の基準にして良いのかってのが疑問だけどよ」
「何よ。シスコンのくせして。じゃあ、詩織とかだったら良いってわけ?」
「なんだ、分かってるじゃねえか。彼女だったら、優しさも胸のサイズも充分、オレの基準をクリアしてるわな……痛っ、なんで叩くんだよ」
「胸の話はしてないでしょうが」
「女の要素としては、重要なポイントのひとつだろうが」
「何、ふざけたこと言ってんの、このおっぱい星人が」
「お、オッパイ星人だと……」
「そうでしょうが。あんた、役所でそんなこと言ったら、セクハラで訴えられるよ」
「お、お前こそ、そのうち暴力教師で訴えられそうじゃねぇか」
「う、うるっさ-い」
「お前、自分に都合が悪くなると、すぐ怒鳴って叩くだろうが。高校の時からの悪い癖だよな」
「こら、二人とも、そろそろ止めろ!」
翔が仲裁に入ったことで、いったんは口を噤んだのだが、それでも、まだ二人は睨み合っている。
翔が苦笑していると、ちょうどタイミング良く店員が来て、ビールの中ジョッキふたつを翔と沙希の前に置いてくれた。
★★★
一度は険悪になった松永と沙希だったが、翔が自分のジョッキを掴んで乾杯を持ち掛けると、二人もグラスを掲げて、「翔の帰国にカンパーイ」と声を合わせてくれた。
三人のジョッキがカチンと音を立てた後、松永がしみじみと言った。
「でもよ、翔がいてくれて助かったわ」
翔は、乾いた喉にビールを流し込んで、ようやく一息つく。
「やっぱ、沙希とオレだけだと場が持たないってゆうかさあ、どうしても喧嘩になっちまう」
「あんたが、変なこと言うからでしょうが」
「オレは、これでも場を和ませようと努力しとるんだろうが」
「全然、和んでないっちゅーの。すぐ下ネタに持って行こうとするしさ」
「そう言うお前は、仕事の愚痴ばっかじゃねえかよ」
「あんただって、仕事の愚痴、言ってたじゃないの」
二人がそれぞれの椅子から身を乗り出してがなり立てる。いいかげん、うんざりしてきた翔だったが、要は二人とも仕事でのストレスがそれだけ溜まってるということだと思い至る。
ということは、この場である程度は発散させてやる必要があるだろう。
「まあ、教師が忙しいってのは知ってたけど、公務員も気楽なようで大変なんだろうな」
翔が目配せしてやると、溜め息交じりに松永が語り出した。
「確かに公務員は気楽でいいってよく言われるけどよ、大変なことは、それなりにあるんだわ。議員様にぺこぺこ頭下げとらなかんし、市民団体からは、いちゃもんにしか思えん無理難題ばっか押し付けられる。そんでもって必死こいて働いて希望を叶えてやっても、礼なんか言われたためしがねえ。まあ、仕方ないわな、市民の皆様にご奉仕するのが、オレたち公務員の務めだかんな」
『やっぱり、愚痴っぽいのは松永の方じゃないか』と翔が疑い出したところで、今度は沙希が「それはうちらだっておんなじでしょうが」と言い出した。
「教師があんたらと違うのはね、うちら教師の場合、厳しい親たちの目にいつも見張られてるってことなわけ。最近は、子供達をちょっときつく叱っただけで、すぐクレームしてくる親がいるもんだから、叱る時は慎重に言葉を選ばなきゃなんないの。それに声のトーンとかも大事よ。穏やかに冷静に、でも舐められないようにちゃんと叱るべき内容が伝わるように喋んなきゃいけない。ちょっとでも怒鳴ったりしたら、親達から何倍も凄い剣幕で怒鳴り返される目に遭わなきゃなんないし、教頭や学年主任にも怒られて、やれ報告書を出せとか言うし、最悪は始末書だからね。ただでさえ忙しいのに、どんどん仕事が増える。もう、やってらんないわよ」
そこで翔が、「ふーん、モンスターペアレンツって奴か」と呟くと、沙希は更に捲し立ててきた。
「違う違う。こんなのは、ごく普通の親たちの話。モンスターペアレンツってのはね、もっと理不尽な突拍子もない要求をしてくる親たちのことを言うの。ほら、誰だって自分の子は可愛いわけで、自分が怒鳴るのは良いけど他人に自分の子を怒鳴られるとムッとくるってのあるじゃない?」
「うーん、そう言われても、俺、子供いないからなあ」
「子供じゃなくて、兄弟とかに置き換えてみれば分かると思うんだけど……って翔は一人っ子か。まあ、私もそうだけどね」
「オレは姉ちゃん、いるからよ。あれだろ。普段は憎ったらしいとしか思えんけど、『お前の姉ちゃん、ブスだな』とか言われると、頭にくるもんな」
「そう言えば、幼稚園児や小学校の低学年の子が『お前の母さん出べそ』って言い合ってるのあるじゃない。あれもおんなじかもね。とにかく、結局は誰もが身内贔屓なわけで、その延長線上で『うちの子は特別』ってのがあるわけ。それと最近は、自分も親から怒鳴られた経験の無い母親とかいたりするから、やっかいなんだよね」
「オレなんか、おふくろにも姉ちゃんにも怒鳴られっぱなしだったけどな」
「あと、沙希にもだろ」
「うるっさーい」
翔の軽い冗談にも沙希がお決まりのように怒鳴り返してくる。翔は、手元の中ジョッキに軽く口を付けた後で言った。
「でも、ほんと意外だったな。沙希だったら、親だろうと何だろうと、どやしつけていそうだけどな」
「それ、圭介の病室でも言ったじゃない。要するに、私だって、一応は社会人だってことよ」
「そっか」
「だから、ストレスが溜まるわけ」
「で、オレが怒鳴られるってわけだ……って、痛ってえな。手は出すなよ」
「いいじゃない。少しくらいは」
「ちぇっ、オレって、お前のサンドバックかよ」
沙希が松永のぼやきをスルーして、新しいジョッキを傾ける。翔がチラっと目を向けると、中身は既に半分以下に減っていた。
★★★
「さっきの話の続きだけどね、親といざこざを起こすと、教頭に呼ばれて、ねちねちと有難いお小言を頂いた上に、罰則とか言って余計な仕事を押し付けられるわけ。そんでも、どう考えたって、こっちが正しいだろうって反論でもしようものなら、今度は査定に響いてくるし、下手すりゃ研修所送りよ。それで教師は何にも言えなくなっちゃって、親たちがますますつけ上がるんだよね」
「なるほど。でも、そういうのは、多かれ少なかれ、民間企業でもあるけどな」
「まあ、うちの学校の場合、一番のガンは、鬼頭っていう教頭だけどね。事なかれ主義のくせに、変な所で杓子定規だったりするし、自分は何もしないくせに、細かいことで文句ばっかり言ってくる。四月に私と一緒に赴任して来たんだけど、もう心身症で休んじゃった教師がいてね。前の学校でも五人を退職に追い込んだって噂なんだけど、県の教育委員会に強いパイプがあるらしくて、もうやりたい放題」
「そういうのって、やっぱ運だよな。心を病んで病院送りになる前に、本人が気付いてそこから脱出できりゃいいけど、なかなかそうは行かずに最悪は過労死だとかうつ病で自殺とかになるわけだ」
「私みたいな独り身だったら良いけど、家族がいたらそうもいかないでしょう。だから、深刻なのよね」
「セクハラやパワハラにしたって、もうずっと前から騒がれていても、ちっとも無くならないもんな」
「まあ、理不尽がまかり通るのが今の世の中ということだな。そんでもって、たいていの奴はストレスまみれで喘ぎながら、日々の生活に追われてる訳だ。だから、その捌け口があれば、すぐに飛び付きたがる。それが教師だったり、オレら公務員だったりするんじゃねえの。まあ、客相手の商売なら、どこも同じかもしれねえけどよ」
松永のジョッキは、まだ半分くらいしか減ってないのに、彼はもう顔が赤い。こいつは沙希と全く正反対で、酒にすこぶる弱いからだ。
「そういやさあ、こないだうちの役所のロビーで爆弾騒ぎがあったんだわ。結果的には、たいしたことなかったんだけど、黒い煙がもうもうと立ち込めたもんだから、大騒ぎになっちまってよ」
「あんたなんか気が小さいから、一番最初に逃げ出したんじゃないの?」
「アホか。ちゃんと市民の方々を外に誘導したんだぞ。大変だったんだからな」
松永が意外と気が小さくて臆病な所があるというのは、高校時代からの印象だ。試合とかの本番になると弱かったりした上に、高校二年の夏に皆で行ったキャンプの肝試しで、そういうイメージが定着してしまった。もっとも、肝試しの時は沙希も相当ビビッていたのだが……。
「あの時の犯人って、警察の発表だと愉快犯ってことだったよね?」
「普通の若者だよ。愉快犯って言葉は好きじゃねえな。さっきの話とおんなじで、仕事でイライラしてた奴が通販で買った爆弾モドキを試してみたくなったんだとよ。本人は爆弾だと思ってたみたいだけど、実はただの発煙筒だったってオチだ」
「月曜には、駅前のコンビニでも爆破事件があったもんね。あれはケガ人が出て大変だったんでしょう?」
「あん時は俺、たまたま近くにいたんだ。ちょうどニューヨークから帰って来た時でさ」
「えっ、マジかよ」
「ああ、本当だ。あん時は正直言って、俺もビビったよ。日本も向こうと同じだな」
「ふふっ。それで、薫に助けられたって訳だね」
「……っ」
沙希の言葉に翔が絶句していると、松永が尋ねてきた。
「薫? どういうことだよ?」
答えたのは、沙希だった。
「マルエムの爆破事件があった時にね、薫も近くにいて、翔と会っちゃったわけ」
「あ、分かった。それで、ビビりまくってる翔を動じない女の薫が落ち着かせてくれたって訳か」
「そういうこと」
「ちぇっ、薫から聞いたんだな」
「まあね」
松永も沙希も薫のことは良く知っている。そういう場面で薫が冷静だってことも知っている訳で、そこから沙希のような推測に結び付くのは当然だ。
「でもさあ、その件、薫はほとんど何も言ってなかったけど、その次の日、ケンカしたことは、いろいろ言ってたよ」
「ケンカ? お前、薫とケンカしたんか?」
「まあな……と言っても、いきなり向こうが怒り出したんだけど……」
「それは、翔が鈍感だからでしょうが」
「何だよ、その鈍感って……」
「まあ、その話は止めましょう。この後、本人が来るわけだし、薫に直接訊くか、それができないんだったら、薫の様子をじっくり見て判断することね」
翔は、沙希の意外と真面目な顔を見て「ちぇっ」と軽く舌打ちしてから、「分かったよ」と答えた。
「まっ、それでも分かんなかったら、私から教えてあげても良いよ」
「ふーん。何となく沙希が言いたいこと、分かるきがするな。どうせ、翔が何か常識はずれなこと言って、薫を怒らせちまったんじゃねえの?」
沙希の言葉に何故か松永が頷いたのが、翔には少しショックだった。
「まあ、そんなとこだろうね。でもさあ、陽輝だって翔のこと、言えないんじゃないの?」
「へぇ、へぇ」
「もう、なんで私の周りの男は、皆が揃って、鈍いんだろうねえ。これじゃあ、薫が苦労するのは当然だよ。それに私だって……」
何やら小声でブツブツ言い出した沙希を余所に、松永がさっきの話を蒸し返してきた。
「しっかし、最近は、ほんと何あるか分かんねぇもんな。昨日なんかよ、久しぶりに外で昼飯、食おうと思って近くの飯屋に入って、壁に貼ってあるメニュー見てたら、いきなり隣のテーブルにいた女が、『こっち、ジロジロ見ないでよ』って、でっけえ声で怒鳴るんだわ。オレ、そいつの方なんか見てねえのによ」
「ふーん。陽輝の顔が、よっぽど嫌らしく見えたんだね」
「オレ、そんな顔してねえから」
「で、どうしたんだ?」
「店中の注目、浴びちまったから、すぐに女の店員が来ちまって……」
「追い出されたのか?」
「いや。その店員に頭、下げられて、別の席に移動させられた」
「何だそれ」
「店員は、俺が何もしてねえって分かってたんじゃねえの。たぶん、オレを怒鳴った女、職場で嫌なことでもあって、イライラしとったんだと思う。沙希みてぇによ」
「うるっさい、陽輝」
「ほらな」
沙希は、そうやって怒鳴っておきながらも、ちゃんと松永の話は聞いていたようだった。
「まあ、でも、そうなんだろうね。別に私だけじゃなくて、最近は社会全体がギスギスしてる感じなんだよねえ。こないだ読んだ本にあったんだけど、昭和の時代って休みは少なかったんだけど、今ほどストレスは多くなかったんだって。女性がお茶くみとかやらされてて、それが女性蔑視の象徴みたいに言う人がいるじゃない。でも、その一方で、花のOLとか言われてて、結構、のんびり仕事してられたみたい。今じゃ考えられないよね。要するに、女がお茶くみやってたってことは、そんだけ職場にゆとりがあったってことなんだよ。今じゃ何でも効率効率だから、女だからって無駄なことさせる余裕なんか無いわけじゃない」
沙希の意外と真面目なコメントにホッとした翔は、少し補足しておくことにした。
「確かに、そうかもな。俺らが生まれる少し前にIT革命ってのがあっただろ。それで職場に一人一台、パソコンが導入されて、メールやインターネットを誰もが使うようになって、それで仕事のやり方が変わったんだってな。それと女性の社会進出が進んだってことだけど、女性の力だって借りないと社会が回らなくなったってことだろ」
「少子化が進んだからだろ。けど、最近は、また人が余ってきてる筈だけどよ」
「いったん社会の効率化が進んでしまうと、元には戻せないんだよ。それで、一部の人だけに高度な仕事が集中して、社会の格差が拡大する……」
「あとさあ、うちらのことを言わせてもらうと、役人とか教師ってのは、昭和の頃まで割と一般の人達から尊敬される存在だったんだよね。それが平成、令和と年号が変わる中で、いつの間にか庶民に堕ちたってゆうか、それ以下になり下がったって感じがしない?」
「あ、それ、オレもすげぇ分かるわ。役所の窓口とかで働いてると、オレらってフツーのサービス業だもんな。まあ、役人がえばってる時代が良いとは言わねぇけどよ」
途中から、話は沙希と松永の仕事の愚痴に戻ってしまった。どうやら、この二人の愚痴は更に続きそうだった。
★★★
ふと翔が周囲を見渡してみると、店内はだいぶ混雑し始めていた。そうかと思うと、隣のテーブルにも若い男女の集団がやって来て、いきなり乾杯を始めた。
『……でも、何で土曜まで働かんといかんだ。俺らだけ』
『仕方ねえじゃん。仕事もらえるだけましだと思わんと』
『そうそう。その休出手当てで、こうして飲めるんだで、感謝しなかんて』
彼らは、どこかの工場で働いているようだ。
何気なく彼らの会話に耳を傾けていると、沙希に肩を突かれた。
「どうしたの。薫なら、八時過ぎになんないと来ないよ。あの子、仕事で忙しいから」
聞いてもないのに、水草薫のことを言ってくる。沙希は、翔が薫のことを考えていたとでも思ったらしい。
少しムッとした翔は、気が付くと、何気なく口走ってしまっていた。
「仕事って、バイトだろ、コンビニの」
ここまで読んで頂き、どうもありがとうございました。
次も今回の続きで居酒屋での三人の会話です。
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