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005

いよいよ〔野兎〕とのリベンジを目指し野外フィールドへ挑む。

採取している際も見かけていたが、野外フィールドに出てすぐ野兎を見つけることができた。


〔野兎〕


――いた。

  狙って…【火杭】!

  あたっ……消えた!?

  倒せた?


〔野兎〕は避けるような動きをしたが間に合わず、【火杭】に当たったように見えたところで姿が消えた。

消えたように見えただけで実際には過剰火力で命力ごと削り切り撃破になっただけだ。


――【携帯枠】に肉が入ってるってことは倒せてるね。

  よかったよかった。

  あと少し試して他の魔術も試してみよう。


数回ずつ攻撃魔術を試すことにした。

〔野兎〕はこちらから攻撃を仕掛けない限り回避行動も行わないのか、【火杭】を外すことなく試しを終える。

【削礫】は当てようとしたら避けられたが、体当たりを防ぐように配置するとぶつかってくるため倒すこと自体は難しくない。

常に動くものや遠距離攻撃をしてくるFEに対しては使い方を考える必要がありそうだ。


【飛礫】は広範囲攻撃なだけあり外すことはなく、容易く倒せる。


【雷土】は当たりさえすれば倒すことはできたが、制御がうまくいかず直撃できたのは4回に1回程度だ。

外していても近くに落ちた衝撃のせいか、攻撃するだけで気絶させることはできたため、こちらも倒す分には問題ない。


【稲走】は野兎の行動が攻撃発動後のようで、発動とほぼ同時に着弾する攻撃には反応もできないようだ。

【火杭】同様、威力は問題ないようで距離感を間違わなければ外すこともなく倒せる。


問題は【フリーズエリア】と【バーンエリア】で、範囲内に入れて発動はできるものの怯むことなく飛び出して攻撃をしてきた。

範囲外に出て向かってきたところに【削礫】を向けて対処することになった。


【フリーズエリア】と【バーンエリア】以外は〔野兎〕相手に過剰火力ではあるものの攻撃に使えそうだと分かったため、〖自拠点〗に戻りどうしたものかと考えた。


――とりあえず、ダメージがちゃんとあるか確認してみるしかないか……。

  【フリーズエリア】。


目の前に【フリーズエリア】を展開し、意を決して入る。


――寒い!

  寒いっていうか痛い!

  【リリース】!


入ったはいいが思っていた以上に寒かったためすぐに解除する。

少しの間だけだったが体が凍えてしまっており、震えながら体力を確認するとほとんど減ってなかった。


――ダメージ少ない……。

  これじゃ倒せないのは仕方ないか。

  一応こっちも【バーンエリア】。


暑いだけ暑いだけと念じながら入り、焼かれるような暑さにすぐに解除する。

【バーンエリア】もダメージ自体はあまりなかった。


――……寒さや暑さに弱い敵には有効なのかな。

  魚とか。

  範囲を広げたら防衛には役立つかな。

  使う機会あるかもしれないし、しばらく静的恣想技のままでいいか。


その後も足止め用の仕組みを作ればなど、考えはしたが消費する魔力に見合わない気がしたため取り入れることはなかった。

〔野兎〕を倒して入手できたのは3種類だった。


〔兎の肉 素材 品質:普〕

〔兎の皮 鞣し・皮加工の素材 品質:普〕

〔兎の骨 素材 品質:普〕


〔兎の肉〕は【調理】に使うことにし、〔兎の皮〕のためにどちらのセットを買うか悩んだが、裁縫ができないことには衣類には使えない可能性に気づき、どちらも保留にする。

夜になるまで〔野兎〕で実践というほどでもない狩を続け、夜の野外フィールドに挑むことにした。


――……いざ!


気合を入れて野外フィールドに出ると、明かりはほとんどないものの動物が目に入る。


――前回はいきなり襲ってきたけど、なにか条件があるのかな。

  遠いから?

  とりあえず犬?だよね?


〔野犬〕


――予想はしてたけど予想通りか。

  攻撃しても大丈夫かな。

  【火杭】。


【火杭】に気づいたものの避けることはできずに命中し、〔野犬〕にも過剰火力だったのか一撃で消えた。

しかし、少し離れた場所にいたほかの〔野犬〕と大きな鼠がこちらに向かって襲ってきた。


――まだ離れてるから大丈夫っ!

  【火杭】!…っ避けた!?

  なら、【飛礫】!


気持ちを落ち着けて対処しようと【火杭】を放ったが、〔野犬〕によけられてしまう。

大きな鼠は躱しきれなかったのか倒せたようだ。

避けるならと【飛礫】を放ちなんとか近づく前に対処することはできた。

続けて襲われることがないか警戒しつつ、拠点フィールドに戻る。


――なんで反応してなかったところから襲ってきたんだろう。

  攻撃したから?

  以前、夜に出たときはすぐに襲われたのに今回は違ったのもわからないし……。

  とりあえず、飛礫で倒せそうだしもう少し探索しよう。

  あの鼠も余裕を見て調べよう。


魔力が心許なくなるまで野外フィールドを散策し、〔野犬〕のほかに〔野鼠〕と〔野兎〕がいることが分かった。

〔野兎〕は相変わらず攻撃するまで襲ってこないが、〔野犬〕と〔野鼠〕は積極的に襲ってきた。

おそらく反応する範囲があり、攻撃に対してはその範囲が広くなるのだとろう。

気を抜かなければ問題なく対処できることは確認できたこともあり、【携帯枠】が埋まってはいないが〖自拠点〗へ戻ることにした。


――野犬から牙でもとれるのかと思ったけど、肉、皮、骨だけか。

  野兎でもそうだったけど、肉が一番多くて骨が一番少ない、かな。

  ……肉、ね。

  まあ兎があるし、犬と鼠からの肉は保留でいいか。

  兎肉で料理を作っていこう。


昼に調達した〔兎の肉〕を使って炒め物と煮物を作り、食べ比べる。

どちらも味気ないのは変わらないが、炒め物は調理時間も短く、食べ応えも悪くなかったので炒め物を量産することにした。

〔兎の肉〕に回復効果はないものの空腹値の減少効果は高く、肉1草9で38も回復できる料理になっている。

しばらく分の食料として、倉庫に蓄えることにした。

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