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005

売値の検証が済んだため、採取の途中で考えていた魔術による調理方法を試みていく。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ミッション1:お湯を出す。

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ケース#1 魔術の同時発動

【水魔術】と【火魔術】を同時に発動しようと試みるが【水魔術】のみ発動する。【火魔術】を【熱魔術】に変えても同じ結果だった。

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ケース#2 付与魔術

【水魔術】に【付与魔術】で【火魔術】を付与しようとするも、【付与魔術】ができそうな感覚がしない。【火魔術】を【熱魔術】に変えても同じ結果だった。

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ケース#3 統合魔術

【統合魔術】で【水魔術】に【火魔術】を統合しようとするも、お湯になるという感覚がわかず発動しない。

【統合魔術】で【水魔術】に【熱魔術】を統合しようとすると、しっかり熱湯を出すことができた。しかし魔力はごっそり減った。

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ミッション2:お湯を温める。

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ケース#1 お湯の中で【火魔術】を発動

【火魔術】を発動することはできたが、維持することは難しく、素材が燃えそうだから使えないと判断した。

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ケース#2 お湯に【熱魔術】を発動

【熱魔術】をお湯に直接かけるようにして発動しようとしたが、失敗した。

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ケース#3 お湯に付与魔術

お湯に【付与魔術】で【火魔術】を付与してみると成功はしたが、お湯が熱されている気配はなかった。

【火魔術】を【熱魔術】に変えても同じ結果だった。

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ケース#4 手鍋に付与魔術

手鍋に【付与魔術】で【火魔術】を付与してみると成功はしたが、強火よりも魔力が減るわりに強火よりも熱されている感じではなかった。

手鍋に【付与魔術】で【熱魔術】を付与してみる、強火よりも魔力が減る(【火魔術】の付与よりは減らない)が、すぐにお湯が沸騰した。

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ケース#5 統合魔術

【統合魔術】を使おうと思ったが、魔術同士の組み合わせでしか使えないのか、発動できる気配がなかった。

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お湯の作り方と熱湯を維持する方法は分かったが、【付与魔術】でも魔力が切れるまで継続するため、任意に中断できる方法を探す。

【付与魔術】による継続は【解魔術】と【付与魔術】を【統合魔術】で組み合わせることで中断させることができた。

ちなみに継続する強火は【解魔術】と【火魔術】を【統合魔術】で組み合わせることで中断させることができた。


――付与魔術を生業にするプレイヤーは魔力の回復が大変そう。

  ただでさえ付与に必要な魔術を取らないといないのに、付与の解除には統合魔術と解魔術を取得しないといけないし、解除するにも魔力を使うって使いづらそう。

  試すだけ試していらないのは無効化したらいいし、不可逆なポイント制と違ってやり直しができるから悪くはないんだろうけど。


残った素材を〔癒草〕5:他5で【調理】および売却し、余った素材はそのまま売却する。

夜になっていたが続けるために野外フィールドに出たところで、犬が襲ってきたため慌てて拠点フィールドに逃げる。

夜の採取は諦め、魔術の練度を上げつつ明るくなるまで待つ。

夜が明けたことを確認し野外フィールドへ出て見回したところ、犬は見当たらず襲ってくる気配もしなかったため、採取を再開した。

〔命草〕を使った【調理】を主軸に稼ぎ続け、5往復したところで10,000幣に達し、【製薬】と【調薬】とで悩んだが〔初級調薬セット〕を購入する。

こちらも〖自拠点〗に設置し、【調薬】するための素材を集めに採取へ向かう。

しっかりと【携帯枠】いっぱいまで採取し、〖自拠点〗まで戻ると、さっそく【調薬】を試してみた。


〔初級調薬セット〕


――さて、乳鉢に…………あれ?素材が入らない。

  調理のときに10を超えたら入らない感覚と同じってことは、使えない素材ってこと……?

  いやいや、……え、……ほんとに?

  …………ま、まあ、いいよ。

  急がば回れだし。

  お金は稼げばいいだけだし。

  調薬セットも気になってたのは確かだし。

  ……くそう。


【調薬】が使えないことに落胆しつつ【調理】で素材を消費し、日が暮れそうだったため、魔術を試しながら夜明けを待つ。

朝から採取と【調理】を繰り返し5往復したところで再度10,000幣に達し、今度は〔初級製薬セット〕を購入する。

〔初級調薬セット〕の二の舞にならないことを祈りつつ〖自拠点〗に設置する。


〔初級製薬セット〕


――調理セット、調薬セットと被ってるのが多いね。

  まあ似たようなことをするし仕方ない部分はあるんだろうけど、なんか損した気分。


今度こそと気分を盛り上げつつ、【製薬】するための素材を集めに採取へ向かう。

その途中で【携帯枠】が1/3ほど埋まったところで、【鑑定】と【識別】の結果に変化が訪れる。


〔魔草 【製薬】の素材 品質:普〕


――おお、ついに!鑑定を続けた甲斐があったね。

  他はどうだろ。


〔癒草 【製薬】の素材 品質:普〕

〔体草 【製薬】の素材 品質:普〕

〔気草 【製薬】の素材 品質:普〕

〔命草 【製薬】の素材 品質:普〕


――ああ、はい。

  素材の説明がこの程度なのか、鑑定の練度が足りないのか、悩みどころだね。

  練度は…20。

  まだ序盤ってとこか。

  今後に期待で。

  そういえばどっちが鑑定の内容だろう。

  【鑑定】。

〔命草 【製薬】の素材〕


――ふむふむ。

  【識別】。


〔命草 品質:普〕


――なるほど、鑑定が補足で識別が品質だね。

  うんうん、何より製薬に使えるってはっきりあるし、今度こそ大丈夫だね。調理の素材じゃないのは、調理は素材ならなんでも使えるってことなのかな。


ついでに【鑑定】と【識別】の効果を森で少し試した。


〔椎〕

〔樫〕

〔椚〕

〔椎の実 素材 品質:劣〕

〔樫の実 素材 品質:劣〕

〔椚の実 素材 品質:劣〕


木は生えたままであり、素材化しておらず、落ちている木の実は素材化していると予想する。

落ちている木の実は稀に〔品質:悪〕があるものの、ほとんどが〔品質:劣〕であり、普は見当たらなかった。

〔椎の実〕が入った料理の味が酷かったのは、〔椎の実〕が入っていたからか〔品質:悪〕だったせいか悩みはしたが、味も効果も落ちる様なものを使う気にはなれず放置する。

引き続き森近辺を探索し【携帯枠】いっぱいまで採取した後、〖自拠点〗まで戻る。


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