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AI裁判

作者: 岸亜里沙


2152年の日本では、AIが我々人間を裁くようになりました。

AIが裁判官が務め、被告人を裁きます。

検察官と弁護人双方の意見を聞き、事件のデータを分析し、法律に基づいた判決を的確に下すのです。


運用開始当初こそ、「AIに裁判など出来るはずがない」といった意見が多数でしたが、膨大な法律知識と過去の判決データを分析し、適正な判断を出来る為、今や「AI無くして裁判は出来ない」と言われる程になりました。


判決を下す裁判官のAIは、来年より死刑執行人の役割も担う事が決定しました。

死刑判決を受けた被告の、絞首刑のボタンを押すようです。

これにより死刑執行命令を下していた法務大臣と、執行ボタンを押していた刑務官の負担も軽減される事となりました。


世論はこの事を好意的に受け止めています。

「AIに任せておくのが一番」という風潮にすっかり傾いている様です。


しかしひとつだけ言わせてください。

本当にAI裁判は正しいのでしょうか?間違いはないのでしょうか?

死刑執行までAIに任せるという事は、我々の生殺与奪の権利をAIが、機械が握っているという事です。

これでは機械に支配されているのと同じではないでしょうか?


2000年以降、SiriやAlexaといったシステムが運用され始めているかと思います。

そして更に電子化が普及するにつれ、我々は機械に洗脳され始めたのに気づかないまま、AIの進化も止められなかった。

人類は機械を操っていたようで、実際は機械に操られていたのです。


告白しますが、私は2188年の未来から来ました。

今、私がこの時代で、この話を書く事で過去を変え、私がいる未来が変わっている事を切に望みます。

どうか皆様、電子化、機械化の流れをこの時代で絶ちきって頂きたいのです。


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