爆誕!鎧武弐式!!
時間かかったー!
なろうは30話からが本番だと聞いたので、これでブクマと閲覧数増えるといいなぁ〜。
UO書いてなくてやばいので、次はUO書きまーす!
「よっこいせっと……」
魔竜王の化石から魔力の結晶(【竜血晶】という名前にすることにした)を掘り出し数週間……僕は毎日が楽しくて仕方ない!
だってー竜血晶のおかげでー魔力炉関連が一気に超進化を果たしたんだよねー!!マナジェットスラスタもロケットエンジンみたいに納得いくのができたし、竜血晶単体でみても、より高度な術式を描き込めるおかげでゴーレムのAIとしての機能に大幅な改良を加えることに成功した!これでゴーレム軍団も格が上がるってもんよ!
『ピピー』
「あっ、鎧武」
向こうの方から鎧武がやってきた。
ちなみに今僕たちが居るのは塔にある宝物庫。忙しかったから放置してたんだが、掘り出し物があるかもってことで鎧武とやってきた。アイリスや他のみんなは勉強とか訓練とか各々がしたいことをしている。自由時間は大事だよね。
「なんか気になるのあった?僕は今んとこなんにもないよ。広いよねーここ。今日一日じゃ全部は無理だねー」
しかもここ一つじゃないしな、宝物庫。
『ピッ』
鎧武が差し出したのは2本の刀。黒い鞘に細々と装飾がしてあって、歴史的な価値もありそうなやつだ。
「刀とかあったのか……でも僕には【千転夜桜】があるし、少し重そうかな……鎧武使えば?」
『ピッピ』
鎧武は腰に掛けた一本の刀を見せる。
「僕が作ったのがあるからいらないってこと?」
『ピピ』
なるほどそういうことか。
実はつい先日、鎧武の他の5人にも渡してあったデモンタイトのインゴット。それの魔力を流して馴染ませる慣らしが終わったのだ。
それと同時にみんなの目の桜の紋様が一段と濃くなったのだ。みんなが言うには今までとは違う、新しい自分になったかのような高揚感があるらしい。
気になってステータスボードで調べてみたら、みんなそれぞれユニークスキルを得ていた。
アイリスは{畜生道}。五感や身体能力が超強化されるスキルだ。シンプル、故に強い。
レイは{天上道}。偽霊の多数同時召喚や、作成能力に磨きがかかった。武器型の偽霊が多数召喚とか厄介そうだな……。
マギサは{人間道}。複数の効果があるスキルで模倣や適応などの効果がある。人間らしいといえばそうかもしれないが、具体的に何が起きるのか想像つかない。
モナカは{地獄道}。地獄みたいな異空間を生成する能力。発動条件に色々と制約があるらしいが、一度嵌まると抜け出せない。
ギロティナは{餓鬼道}。ステータスの大幅上昇と《侵食》という特殊効果が付くらしい。発動時に飢餓感に襲われるらしいが、骸骨だし大丈夫だろう。
目の前の鎧武は{修羅道}。こちらもステータス強化と空間認識能力向上に疲労軽減、集中力強化、痛覚鈍化などの戦い続ける事に特化した効果があるらしい。ゴーレムだからそんなのいらない気がするけど……。
あとついでに僕も{六道}ってスキルがあった。みんなのスキルをちょっとずつ使えるようになるスキルだ。やっぱラスボスって幹部の能力全部使うもんだよね〜。
まあ話を戻すと魔力を馴染ませ終えたから、とりあえず鎧武のだけ刀を作ってみたのだ。他のみんなのはこれからみんなの意見を取り入れつつこだわる予定だ。鎧武のも手直しするし。
僕は鎧武の肩……には手が届かなかったから胸部装甲をポンポンと叩く。
「まあ大丈夫だよ。僕が作ったのも、鎧武が見つけたのも、全部持てるようにするしさ」
『ピ、ピピ?』
ふっふっふ。実は昨日鎧武に付ける予定の強化パーツ、及び改造計画書を完成させたのだ。
つまり鎧武はMarkII、弐式とも言うべき超進化を遂げるのだ!
さーて、男のロマン……叶えちゃいますか!
―――――――――――
こんにちは。私はベル様の配下《六道》が一人、《天上道》のレイです!
今私は訓練場で『土人形100人組手マシンver.2』で100体のゴーレムを相手にした後休憩中。マシンは今アイリスさんが使ってる。
「……せいっ!はぁっ!」
今もゴーレムを拳で穿ち、蹴りで粉砕するアイリスいや素手て……武器も無しに……。
ところでこの組手マシン。何がバージョンアップしたのかというと、土人形だけでなく、剣と盾を装備した石人形まで作れるようになったのだ。魔力炉による出力が上がったことにより、様々な機能を追加することができたらしい。その証拠に……
「!くっ!」
石人形が砕いた土人形を投げてきた。自分の味方を壊してそれを投擲するなんて人間では考えられない……。
さらに他の土人形が回り込んでアイリスさんを包囲しようとする
「——ふっ!」
ですがアイリスさんが強く地面を踏み締め、すごい勢いで回し蹴りを放つと、呆気なく土人形たちは爆散します。
そしてベル様の作った短剣を握ると、石人形に突っ込んでいきます。
……あっさり対応されてしまいましたが、ゴーレム達は明らかな戦略を持ってアイリスさんを攻めます。
その秘密はゴーレムを作る大本である杖型の魔導具、バージョンアップで『指揮者』と呼ばれるゴーレムの指揮を行うゴーレムの上半身がくっついています。ベル様曰く、これからもどんどん経験を積んでより厄介な指揮をするようになるそうです。これからの訓練に身が入りますね!
「レイちゃ〜ん〜!」
「あ、モナカさん!」
吸血鬼疑惑のあるシスター、モナカさんです。何やら白い箱を持ってる。確かあれはベル様が作った……。
「私も訓練場使おうかと思いまして。はいこれ、差し入れのアイスバーです」
「アイスバーですか!」
ベル様の作った冷たいお菓子、アイスバー!お風呂上がりに食べると美味しんですよね〜!そしてこの箱は冷たい物を入れておけるクーラーボックスでしたね。
「ブドウの木のトレントから取ったブドウ味のアイスバーだそうですよー」
「美味しそうですね!」
「それはありがたいです。体も熱ってましたから」
アイリスさんも手に持った石人形の頭を投げてこちらにやってきます。指揮者は訓練終了を知らせる白旗を上げています。哀愁漂う演出ですね……。
「はい。急いで食べたら頭キーンってなっちゃいますからね、ゆっくりどうぞ」
「いっただきまーす!!」
四角い魅惑のブドウアイスバー!まるで宝石のようにキラキラして、白い冷気が神秘的な雰囲気を醸し出してとっても美味しそう!
「はむ……ん〜っ!!」
美味しい!一口食べてからブドウの酸味がブワァってきて後から甘味が口の中に広がって美味しい〜!
「んむ……美味です。おかわりが欲しくなりますね」
「ダメですよー。アイスは一日一個です。ベル様に言われたでしょう?」
「この私がベル様の言いつけを破るとでも?逆らったりなんかしませんよ私は」
アイリスさん達も高評価のようですね。まあ当然ですよね!なんてったってベル様がお作りになった物なんです。間違いないに決まってますよ!
あっという間になくなってしまったので棒を近くのゴミ箱に捨てます。むー、ベル様に言われたとはいえ、たしかにおかわりが欲しくなりますね。
でもまあ他にも美味しい物たくさんありますしね!ベル様がくれる物はどれも最高ですし!
食べ物は美味しいし〜、布団はフカフカだし〜、お風呂は毎日入れるし〜、設備は充実してるし!
ああ!もう本当にーー
「私、ベル様に一生付いてきます!!」
「激しく同意」
「右に同じく」
この御恩を返せるよう、よりいっそう訓練に努めなければ!
「エルフの一生とは……ずいぶんと長そうですね?」
「あ、マギサさん」
魔法使いのマギサさんです。気配はいきなり現れたから、転移でやってきたのでしょうか?
「ベル様が訓練場を使いたいとおっしゃっておりまして……今大丈夫ですかね?」
「あー大丈夫ですよ。ベル様がおっしゃるなら構いません」
次に使う予定だったモナカさんがOKを出します。
「そうですか。それはよかった……あっ、来ましたね」
マギサさんが振り向いた方向を見ると、巨大な筒のようなものを抱えたギロティナさんとアイアンゴーレム達がやってきます。
「新しい魔導具のお披露目ですか?」
「それもありますが、本命は鎧武さんの強化改修の成果をご覧になりたいそうですね。私はまだ見ていませんが」
「鎧武さんが!」
そういえば最近見てないなーって思ってたら改造中でしたか。
ベル様の作る物は便利ですけれど、それよりデザインがユニークで私も大好きです。ニホン?では流行っていたのでしょうか?
その時、ギロティナさんが短剣を取り出し、地面に突き立てます。そして次の瞬間、
「ごめん遅れた〜」
短剣のすぐそばにベル様が現れました!
「べ、ベル様!?今のって転移魔法ですか!?いつのまに……」
「あっ、アイリス。うんそうだよ。まだ練習中だけどね。起点を置かないと転移できないしさ」
そう説明しながらベル様はアイアンゴーレム達に指示を出し、訓練場に筒を設置していきます。その数全部で5本。何に使うんでしょうか?
「指揮者。適当にゴーレムを生成して待機。鎧武がやってくるから迎撃よろしく」
周りに指示を出すベル様は、とても魔王らしく思えます。
「鎧武〜!いいよ〜!!」
ベル様は大声を上げてどこかに手を振ります。
「鎧武さん?一体どこに……」
「……あそこですね」
私たちの中で一番目がいいアイリスさんが上に指を指します。あそこ……?
「!?」
あそこ……私たちがいる訓練場から遠く離れた塔の頂上。なんであんなところに!?
そして鎧武さんも手を振り、ベル様に応えます。
ううむ?鎧武さんの背中に何か付いてる?改修の結果でしょうか?
私がそんなことを考えていると、
ーーピョーン
「えぇ!?」
鎧武さんが塔から落ちた!?いくらベル様の作ったゴーレムでもあんな高さから落ちたら壊れちゃう!
そう考えたのは私だけではなかったようで、全員がどよめいています。
ベル様を除いては。
「クックックッ……さあ鎧武!新機能を見せておやり!」
ベル様の声が聞こえたわけではないだろうけれど、鎧武さんから強い魔力の高鳴りを感じた。
ーーバシューーー!!
なんと、鎧武さんの背中から青白い光が出てきて、鎧武さんの体が天高く登って行きました!と、飛んでる!
鎧武さんは真っ直ぐに飛ぶだけでなく上空で旋回。急降下、急上昇、急停止などの様々な動きを見せます。
「ふっふっふっ……あれこそ魔力噴射式推進装置【マナジェットスラスター】!その名の通り竜血晶製の魔力炉【竜血炉】で生成した魔力を噴射して推進力を得る魔導具さ!」
「ああ、ベル様がよく爆発させていたあれですか」
「ああ……アイリスさんによく怒られていた……」
正座で説教されていたベル様のお姿は記憶に新しい……。
「ひ、必要なことだったんだよ……そんなことより、基本動作は完璧だな。では次の段階……筒型砲台ゴーレム【つっつん】起動!」
『『『『ピー!』』』』
「うわっ!」
訓練場に設置した筒のあちこちがガションガションと開き、中から鎧武さんと同じゴーレムの目と、両側に魔石の付いた杖が2本ずつ出てきました。
ベル様は手をバッとこちらに飛んでくる鎧武さんに向けます。
「目標!修羅道の鎧武!」
それに合わせて、つっつんの目も鎧武さんに合わせて、杖が上を向きます。
「遠慮は要らん……ぶっ放せ!」
ーーダダダダダダダダダダダダ!!
「えぇー!?」
杖から白い光の玉が鎧武さんに向けて打ち出されます。魔力弾?あの魔力量なら当たったら怪我では済まないはず……あの弾にあったら鎧武さん落っこちちゃう!
しかし鎧武さんはそれらを紙一重で躱し、しかも口から雷の矢を出してつっつんを攻撃!攻撃の当たったつっつんは機能停止していきました。
「あ、あれは!?」
「フェイスパーツに仕込んで置いた【雷面】さ!不意打ちから中距離戦までこなせるぜ!しかし思ったより命中精度がいい……ライフル銃でも持たせてみようか……」
ベル様がぶつぶつ物騒なことを言っている間に、五体のつっつんは全てやられ機能停止しました。
そして鎧武さんは地面にまっすぐに急降下しながら、両手に持った刀で土人形2体を真っ二つにします。
指揮者がゴーレム達に距離を取らせたので、パワーアップした鎧武さんの姿がよく見えます。
全体的なシルエットは変わっていませんが、背中の一際大きい噴出口の周りに4本の突起物。脚にもマナジェットスラスターの噴出口が付いており、頭にはオーガのようなツノが生えていてとても強そうです。
それと背中に噴出口と一体化した刀の鞘が二つ。さらに両腰にも今手に持っている物も入れて4本の刀。つまり6本の刀を装備しています。
指揮者は鎧武さんを警戒して石人形を前に出し、その後ろで大量の土人形を生成しています。石人形で時間を稼いでいる間に土人形の数の暴力で押し切るつもりですね……。
たしかに石人形は武装している上にとても硬い。一体倒すのにもそこそこ時間がいる。私の弓形偽霊でのヘッドショットでも仕留めるのには苦労する。
既に100体を超えた土人形たちを2本の刀と雷面だけでどう戦うのか……。
ですが、私はまだベル様の技術力を侮っていたようです。
背中の4本の突起物。
それが「ガションガション!」という音とともに変形し、4本の腕となって挿してあった刀を掴みました!ろ、六刀流!
「フハハハ!!追加腕【阿修羅アームズ】!いっけぇ鎧武!君の力を見せてやれ!」
『ピピー!』
ベル様の掛け声と共に、マナジェットスラスターで石人形に突っ込む鎧武さん。
その圧倒的な速度は、石人形に盾を構えることすら許さずに6等分にバラバラにされてしまいました。
横から石人形が剣を振るも、鎧武さんは2本の刀で受け止め、残りの刀で反撃し、石人形を切り捨てます。防御もバッチリか……。
雷面で頭を吹き飛ばしたあと、他の石人形に押し付け2体ごと切り捨てる。両手両足を少しずつ切り、小石レベルにまでして倒す。マナジェットスラスターで加速した突き技で粉砕する……。
1分もしないうちに石人形たちは全滅しました。こ、これがパワーアップした鎧武さんの実力……。
そのまま土人形の大群に突っ込むかと思えば、逆に後ろに飛んで距離を取ります。
当然土人形もあとを追う。100を超える群勢が列をなして突撃する様子は圧巻の一言に尽きる。
対する鎧武さんは、6本の腕を広げ、腰を落とした姿勢をとります。
そこで私は違和感を感じました。
鎧武さんはバージョンアップする前からもゴーレムのパワーと2mを超える巨大を持ってましたが、基本的にスピードファイターです。反射神経もすごぶるいいので、私の放った矢も避けるか切り落とします。あんな風に、何かを受け止めるような体勢は取りません。
でも腕を広げてるから防御ではない?あれはいったい……。ベル様が「ふっふっふっふっ……」と笑ってるのも気になりますし……。
『ピピー!』
突然鎧武さんの胸部装甲が開いて、中からマナジェットスラスターの噴出口が出た!
いや噴出口じゃない。口径が背中のものより遥かに大きい。
その噴出口に今まで感じたことのないほどの魔力が集束していきます。
そして噴出口から強い光の塊が近づいてきた土人形たちに向かって放たれました!
光は土人形を粉々にし、何もさせず消滅させていきました。
あれは魔力の塊……つっつんが使っていた魔力弾とは比べ物にならないほどの魔力量。ありとあらゆるものを消し飛ばす死の光!
あんなもん正面から受け止めたくないよ……。
「ハーッハッハッ!!あれこそが攻勢魔力噴射装置【無双砲】!純粋な魔力だけだからなんに対してでも使えるし、とっても環境に優しい兵器!いや〜、僕って天才かも!」
ベル様……恐ろしい子!さすが魔王!
鎧武さんは指揮者が白旗を挙げたのを確認すると、刀を鞘にしまい、4本の腕を収納します。
こうして私たち魔桜に強力な味方ができました!
でも模擬戦はできるだけ断ろう。無双砲……あれだけは喰らいたくない!
モルガン様最強




