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親に内緒で動物飼うムーブメント!


 さて。あれからのことを話そう。


 あの後、僕たち親子は父親ーハドルク男爵の屋敷を出た。


 あとで知った事だが僕の母ーアトラ・ハドルクは貴族ではなく、商家の娘だそうで第二婦人という扱いだったそうだ。


 そして今僕たちは母親の実家…ではなく男爵家の旧邸で暮らしている。


 理由は母親の実家である商会との縁と、単純に母親と離婚するのを嫌がった為である。


 ………どう考えても尻に敷かれる未来しか見えないけどなぁ……。


 そんなこんなで旧邸では僕たち親子と、母の実家からやって来たメイド二人。執事一人。それにコックが一人で暮らしている。


 ちなみに僕はというと…


「えっと…できた!」

「ふむふむ…お見事です!お坊っちゃまは文字の読み書きの上達が速いですな〜」

「まぁ凄いわベル。偉いわね〜」

「えへへ〜」


 はい。こんな感じでこの世界の文字の読み書きを覚えています。


 言い忘れていたけど、今の僕の名前はベルリル。悪魔にいそうな名前だ。今年で4歳になる。


 この世界の文字って英語みたいに一つ一つの文字を組み合わせて単語を作り、文章を組み立てていく。


 前世で漫画のネタの為に英語、ドイツ語を学んだ僕にはチョロいチョロい〜。


「奥様、ベル様。そろそろお茶のお時間にしてはどうでしょうか?」

「そうね、お願い。ベルもそれでいい?」

「はい、お母様」


 最初はどうなるかと思ったが、今の生活、決して悪いものじゃない。


 前世の僕の母親は僕が2歳の時に他界した。


 だが今は僕を大事に思ってくれる家族がいる。


 僕はこの先、やりたい放題してしまうかもしれないけど、家族にだけは迷惑かけないようにしようと誓った。

   

      ◇ ◇ ◇


 ある日のこと。僕は庭を散歩していた。


 この世界の草花も地球と大して変わらないんだなぁ、とか思っていると、


「にゃー」

「ん?」


 近くの花壇から猫の鳴き声がしてきた。


 覗き込むと、そこには夜空のような黒猫がいた。


「君どうしたの?どっからきたの?って聞いても分からないか……」

「にゃー」

「おやつの小魚があるんだけど食べる?」

「にゃ!」


 手のひらに置いた小魚をモリモリ食べる黒猫。やだかわいい。


 ふむ……せっかく異世界来たわけだし、従魔に黒猫とかいいかもしれないな……。


「君、うちの子になるかい?」

「にゃー!」


 よし!了承(?)も得たことだし、名前名前……。


 どんな名前にしようか。そういえば前世ではシバ犬を飼っていたな。確かその子の名前は…


「カルパス……」

「にゃ!」

「これでいいの?じゃ君は今日からカルパスだよ!」

「にゃー!」


 ふふふ、親に内緒で動物飼うというのはワクワクするな。バレないようにしないと。


 

 結局その日のうちに見つかって執事のテバスさんに怒られてしまった。でも飼っていいとご許可をいただきました。やったー!


ちょっと更新が遅れました。

自分の意見を形にするって難しいんだなぁ…

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