ナッシング突拍子
フィルタリング設定が憎い!
なろうは健全だろがい!
5月の折り紙の折り方とかもっと健全じゃろがーい!
魔王になって半年が過ぎた…。無事11歳になれた今日この頃。魔王の力に振り回されていた僕は……
「ふふふふふふ………」
黄金に輝く金貨の山に寝そべっています。
いやー魔王の力さいこー!さすがはダンジョンマスター特権だね!
僕は今ダンジョン最深部にある塔の金属の保管庫にいる。この塔は丸々僕のものだ。
ダンジョンの管理者たるダンジョンマスターは、DPというエネルギーを消費することによってダンジョンに様々な物を設置することができる。魔物はもちろん、罠に建物。宝箱の中身の宝石まで。
そして鉱床!僕は図らずも当初の目標だった鉱脈を手に入れることができたのだ!
今では鉄や金だけでなく、銀、銅に魔鉄、ミスリル、アダマンタイトにオルハリコンなどの魔法金属も手に入れられるようになった。これで鎧武の強化や、僕やみんなの装備も充実させられるだろう。
しかしこのダンジョンの管理システムを作ったのは絶対日本人だと思う。だってDPを入手する方法が『デイリーボーナス』だとか『デイリーミッション』とかまんまソシャゲじゃん。なんだよ『ダンジョンマスター就任祝い!』とか。お陰で100万DP貰えたけどさ。
桁がおかしいと思うが、剣山のオプションのない落とし穴の設置に1DP。一番弱い魔物のスライムの設置に5DP。それが100階層分だから、各階層にこだわると100万でも足りないんじゃないかな?
今のところは前の設定を使っているが、いずれ僕好みのダンジョンにしたい。
ちなみに普通の金属の鉱床の設置に5,000DP。魔鉄で8,000DP。ミスリルとアダマンタイトだと10,000DP。オルハリコンにもなるとなんと50,000DPだ。うん、100万あってよかった。
あとレイ達にもダンジョンの方に拠点を移してもらった。前のマギサを封印していた施設より安全だろう。
そのため食料にもなる魔物を設置した。具体的にはオーク等の肉とか魔物化した魚とか魔物化した果物とか。僕とアイリスは食べてないけど、魔物は基本的に美味しいらしい。テンプレだな。
海もあるから塩も採れるし、必要なら岩塩が取れる岩場を設置すればいい。一気に食料事情が良くなった。
また魔物を狩ることにより、レイ達のレベルアップと実戦経験を積むことに繋がる。一石二鳥だね〜!
「ベル様ー!終わりましたよー!」
「お?ありがとうアイリス!」
僕は金貨の山の上から、アイリスと金属のインゴットが乗った荷台を運んでいる鎧武とギロティナの前に降り立つ。
彼らに頼んでいたのは僕の作業部屋に運ぶ金属の運搬。そのために持っていく金属を荷台に運んでいてくれていたのだ。
とりあえず魔法金属はミスリル多め。アダマンタイトとオルハリコンはちょっとずつ。普通の金属も装飾用に金と銀を少し。足りなければまた持ってきて貰おう。
そういえば採掘には鎧武とギロティナにやってもらったな。きちんと二人にもお礼を言っておかなきゃ。
「二人もありがとうね」
『ピピピピ!』
「カタカタ!」
相変わらず何言ってるか分からん……翻訳機の開発も進めようかな。
「じゃあ作業部屋までお願い」
「かしこまりました」
『ピピピピ』
「カタカタ」
金貨はそのままにして僕達は部屋を出た。このまま上の階の作業部屋に向かう。
「えーと……12階っと……」
「……便利ですね。この『えれべーたー』というのは」
ダンジョンの機能が回復したおかげでエレベーターなどの便利な施設も復活した。これなかったら数百キロの金属運ぼうとか思わんわ。
そして12階にある広々とした部屋……作業部屋にたどり着いた。部屋の中にはシンプルに作業用の机と椅子があるのみだが、これからはもっと錬金術師っぽい道具を置くんだ。
「おお、戻ったかベル坊。ずいぶんと色々持ってきたのだな……」
そんな机の上で寛いでいたカルパスが声をかけてきた。横には魔王を選んだ大剣……《魔王剣》とでも呼んでおくか。僕大剣使わないけど。
「うん。これで武器作ろうと思ってね。みんなの分も」
「ほほう。まぁベル坊の腕ならオルハリコンも問題なく加工できるだろうな」
「たしかにオルハリコンも使うけどね……」
僕は魔王剣の前に立ち、刀身を撫でる。
「これを使う」
「これ……?魔王の大剣か?どう使うんだ?」
「大剣は趣味じゃないので分解する」
「「は?」」
カルパスだけじゃなくアイリスもぽかんとしている。
「ま、待てベル坊!魔王剣分解ってどういうことだ!?」
「いやだって僕大剣使わないもん……」
「使わないからって数百年、下手したら千年以上の歴史を持つ魔王の大剣分解するとかアホか!」
「今の魔王は僕だからね。どうするかは僕が決めるのさ……」
「まさにベル様の仰る通りかと」
いつも通りのアイリスの肯定を横目に、右手に赤いスパークを纏わせる。
そして一気に魔王剣目掛けて振り下ろす!
“錬成”のスパークに対抗するように魔王剣も黒いスパーク放出し、僕の魔法と拮抗する。
「さ、流石に一筋縄ではいかないか……」
「ほ、ほら。だから言ったじゃろ!いい加減やめーー」
「仕方ない。もういっちょだ!」
今度は左手にもスパークを纏わせてチョップ!
黒いスパークが段々と赤いスパークが押してきている…。
「も、もう少し……」
「だからやめろとーー」
「魔王の力……舐めるなよ!うぉぉぉぉぉ!」
「魔王の大剣分解しといてなに言っとるんじゃぁぁ!!」
黒いスパークが消え、赤いスパークと共にヒビが走りそしてーー
ぱきん!
「あ、いけた」
そんな音を立てながら大剣は綺麗に七つに割れた。
カルパスがワナワナと身を震わせる。
「べ、ベル坊……なんてことしたんじゃ……」
「だって使わない大剣とか持ってても無駄だもん」
「だからといって!ベル坊の次の魔王はどうするつもりじゃ!いや!ベル坊も魔王の力を失うかもしれないんじゃぞ!!」
「そこは大丈夫」
僕は柄に埋まっていた黒い宝石を“錬成”で取り出す。うん、スムーズにいけるな。
「それは?」
「魔王剣の“核”みたいなものだと思う。剣自体はアダマンタイトなんだよ、この宝石から流れでる魔王の力で変質してるけどね。『デモンタイト』とでも呼ぼうか。まぁ、重要なのは剣じゃなくてこの宝石なんだ」
「なんで………そんなことわかったんじゃ?」
「魔力と似た流れを感じたからね。アイリスにも確認してもらったけど間違いないよ。ね?アイリス」
アイリスを見ると静かに頷く。僕のわずかな魔力痕跡を辿って追いかけてくる娘だ。その魔眼の凄さは保証済み。
「つまり、この宝石さえあれば次の魔王も問題なしってことさ。それが何百年後になるかわからないけどね」
僕は“錬成”で7つのデモンタイトをそれぞれ長方形のインゴットにした。それを鎧武の持っていた荷車に積む。
「あとはこれをみんなに渡すだけだね」
「なぜじゃ?武器を作るうえでアイリス達の意見が必要なのはわかるが、その状態のデモンタイトを渡す理由はあるのか?」
「少し考えがあってね。あとでまとめて説明するよ。アイリスもそれでいい?」
「ベル様のやることに私がとやかく言うことはありません」
『ピピピピ』
「カタカタ」
「そ、そう?」
少し不安にもなるがアイリスの了承を得たことだし、みんながいるだろう隣の塔に行くか。
鎧武、よろしく!
受験生ちゅらい




