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空気に逆らうって結構勇気がいる

更新遅れてすみません。高校生なので執筆時間があまり取れず……


不満があったら是非感想なのでお知らせください。


「この{転生者}ってなんですか?」


 マギサが指を刺したのは、ステータスの称号の欄にある{転生者}の文字。それは僕が別の世界の人間の生まれ変わりであることを示すものだ。


 マギサもそれは分かっているのだろう。目がいつになく真剣だ。


 他のみんなも僕のことを見ている。


 さて……どう答えるべきか。異世界転生モノの主人公達の中には打ち明ける者もいたが……僕はどうしよう?誤魔化すか、正直に話すか。正直に話すとなると、色々と問題が……うん?


 あれ?別に話しても良くない?前世にやましいことがあったわけでもないし、日本の知識はあって困るものでもない。それにここにいるのは全員僕の配下だ。口も硬いだろう。


 いやでも今ここで話していいのか?今まで読んできたラノベだと物語の終盤くらいに打ち明けてたし……だが、仮にこれが僕という主人公の物語なら、僕は最終回など迎える気はさらさらない。ならば、今ここで話すのがベストなのか?


 ………うんベストだな。しかしどう説明しよう。「僕は別の世界の記憶があるんだ〜」でいいのかな。マズイな。話していいけど情報量が多すぎる。どこから話そう。


「……ベル様。話したくなければ話さなくても大丈夫です」


 ……えっ、アイリス?


「アイリスさん。気にならないんですか?ベル様が転生者だということ。一番食いつくと思っていたのですがね?」

「気にならないと言えば嘘になります。ですが……」


 そこでアイリスは僕と正面に向かい合って、僕の顔をまっすぐに覗き込む。


「ベル様が話したくないのならば無理には聞きません。いつか話したくなるその時まで、私は待ち続けます」


 アイリス。今がその時なんだ。話したくないわけじゃないんだ。


「……確かにそうですね。今無理矢理聞く必要はないですよね」


 マギサー!そこで負けないで!僕は話したいんだ!聞いて欲しいんだ!


「そうですよ!私だって皆さんに話してないことたくさんあるし、ベル様だけが全部話す必要なんてありません!」

「レイさんいいこと言いますね。ま、まぁ私は皆さんに話してないことなんてないですけどー?」


 レイ!余計に話しづらいからやめて!それとモナカ。わんさかあるだろ話してないこと。


「皆さんもこう言ってますし、ベル様は話したくなったら言えばよろしいのです」


 違う!今話したいの!


 ダメだ。むしろ今話さないと話す機会がなくなる。


 僕の中の「話そっかなー」というふわふわした思いは、「話さなければ」という強い決意に変わる。


 言え、今こそ言うんだ!


「……ごめん、みんな。今話したいんだ」

「「「「えっ?」」」」

「どう話すか悩んでただけで、今話そうとは思っているんだ。だからその……ごめん」

「「「「………」」」」


 あー、マギサまで顔真っ赤にしてるよ。


 特にアイリスはやばい。茹でたタコみたいだ。


 ごめん。僕が優柔不断なばっかりに!


「ぷっ……クククク……!」


 だからカルパス!隠れて笑うんじゃない!


「えっと、どこから話そうかな……」


 僕は出来るだけこの空気をどうにかしたい一心で自分のことを話し始めた。


 日本という国に生まれたこと。実家で剣を習っていたこと。漫画やラノベ、アニメに出会ったこと。軽音部だったこと。漫画家になりたかったこと。女の子を庇って死んだこと。


 僕のことは全部話した。『輪道 廻』の全てを。『ベルリル・ハドルク』の中身を。


 そして全てを聞き終わったアイリスの第一声は、


「なるほど、だからですか」


 なるほど?何が?


「思ったより驚かなかったね」

「驚きはしましたけど、それより納得が強かったです」


 納得?


「……見たことのない流派の剣術。魔法へのまったく新しいイメージ。豊富な道具へのアイデア。どれも出どころが前世の世界のものなら納得がいきますね」

「なるほど。だからベル様10歳なのに物知りなんですね」

「私達にいろんなことを教えてくれますもんね。鎧武さんの鎧のデザインとかも見たことないですもん」


 だから納得したのね。


「それに、異界の記憶を持つ魔王など頼もしいではないか。異界の勇者達と戦う時は有利にことを運べるだろう」


 ……今なんかカルパスがとんでもないこと言った!


 異界の勇者?えっ、転生だけじゃなくて召喚勇者もあんのここ!?


「か、カルパス!その話詳しく!」

「それもいいが長い話になるのでな、ベル坊はそろそろ寝たほうがいいと思うぞ?魔王化で種族も変わっておる。休息も必要だろう」


 確かに体がダルいけど……その話はちょっと無視できない!


「日を改めて話してやるから、今日はもう寝ろ。今日明日現れるわけでもないしの」

「むぐ……」


 それなら……いいのか?体も微妙に重い気がするし。


「てな訳でマギサ。とっととゲートを繋げろ」

「あ、はい。ベル様もそれでよろしいですか?」

「あー……うん、お願い」

「かしこまりました」


 マギサは転移魔法で僕の部屋へと繋げてくれる。よかった。ここでもちゃんと転移魔法は使えるようだ。


「ベル様、おやすみなさいませ」

「おやすみ、アイリス」


 アイリスとはここで別れる。あとでマギサがアイリスの部屋へと送ってくれるだろう。


「みんなもおやすみ」

「「「おやすみなさいー」」」


 こうして僕はカルパスと部屋に戻った。


 それにしても異界の勇者か……なんとか平和的解決できないものか……あんまり戦いたくないな。


「……?眩しいな」


 今日はいつにも増して月明かりが強い気がする。気のせいかな?


 そう思って窓から空を見ると……


「………マジかよ」


 月が、二つある。


 一つはいつもの満月。そしてもう一つは……黒い大きな月。


「……《黒月》。魔王がいる時にのみ現れる、魔法の月じゃ。魔物達を凶暴にする力がある」


 マジか……これは魔王倒そうとするよ。


 僕は巨大な黒い月に圧倒され、しばらく眠れなかった。




Twitterでプラモの画像出したら、小説投稿したよりいいねもらえた。解せぬ。

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