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違う、猫じゃねぇ!のじゃ猫だ!

今明かされる、衝撃の真実……でもないか。

今日初めてメンションという言葉とその意味を知りました。LINEで名前タップするやつか……。

しばらく、作品に行間作る作業します。


『蛍〜月夜照らして風に乗り、亡き人導きこの世に参る』


 ……何の歌だっけ、これ?


 目の前には淡い光が僕の頭上を踊るかのように飛んでいる。


 そして今僕の手を握っている女の人の顔を見て……「あぁ」と思い出す。


 この人は前世の僕のお母さんだ。


 そして今の歌は、母の故郷に昔から伝わる童歌だ。


 当時の僕は不思議に思って「なんで蛍さんが死んだ人をお迎えするの〜?」と聞いた。


『それはね、(めぐる)。蛍さんの明かりが死んだ人の目印になるからなのよ!私もよく知らんけど!母さんの受け入れだし!』


 着物を着こなして、いかにも「大和撫子です!」って見た目なのに、豪快という言葉が似合う性格だった母のギャップには、今でも笑ってしまう。

 

 そして――母の葬儀の後。僕は母恋しさに家の母の部屋に入って涙を流した。


 それからだろうか?僕の中で何が変わったのは。


 昔と比べて笑わなくなった。


 ずっと家にいることが多くなった。


 狂ったように母の実家に代々伝わる剣術に取り憑かれた。


 そのせいで父親との関係が悪化して家を出た。


 そして高校に入って、漫画に興味を持って、それから……



 気づくと、僕は母と蛍を見た小川に立っていた。


 腰には刀。着ている衣服は【黒鉄(くろがね)】。うん、ベルリル・ハドルク戦闘フォームだ。


『蛍〜月夜照らして風に乗り、亡き人導きこの世に参る』


 その時、僕の隣には、僕と同じように腰に刀を挿し、黒いコートを着た人物が立っていた。

 

 ただそこに居たのは僕ではなく、普段の僕と同じような白い髪に紅い瞳を持った女性だった。その髪は地面に着きそうなほど長く、雪のように白い肌を持っている。

 

 不思議と警戒心は沸いてこなかった。むしろどこか懐かしい……待て、この人の姿は……


『やっと会えたね。ふ〜ん……次は君なんだ』


 目を離していなかったはずなのに、その人は一瞬で僕の目の前に現れた。

 

 そして僕の手を取り……


『ありがとう。それから――負けないでね』


 そしてその人はそのまま僕の胸に飛び込んできて……


 ―――――――――――――――――――――――――


「う、う〜ん……ここ、は?」

「ベル様!お気づきになられましたか?」


 目が覚めたら……体は縮んでなかったよ、うん。

 

 ここはあの塔の玉座の間的なところだな。そして僕は今……モナカに膝枕されている。


 普段は目を閉じてるし、首に血の付いた包帯してるけど、モナカって美人だから結構照れる。


「あーー……うん。へいきへいき」


 僕は赤くなってるだろう顔を隠すように起き上がった。


「もう!ほんとに心配したんですから。いつのまにか居なくなるし、ここに着いたらいきなりやばい量の魔力が暴走してるし、ベル様は倒れてるし……レイちゃんとアイリスさんきっと怒ってますよ」


 やっぱりな……ちゃんと相談してから行動すればよかった。


「ごめんごめん。あの時は……その……おかしかったんだよ、うん」

「おかしかったってなんですか?」

「それも含めてみんなが揃ったら話すよ。ところでみんなは?」


 ここには僕も含め、モナカとカルパス、あとギロティナと鎧武だけで、レイとアイリスとマギサの姿がない。


「あっ、ベル様今何時か分からない感じですか?」

「えっ?まぁ、うん」

「今ですね、昨日から見て明日の夕方です。ベル様一日近く寝てたんですよ」

「…………ゑ?」

 

 思わず変な声出た。えっ?1、2時間くらいだと思ったのに……。


「なのでアイリスさんはもちろん、ベル様の代わりとしてレイちゃんが。そのレイちゃんに幻影魔法をかける為にマギサさんがお屋敷に向かいました。特にレイちゃんは、ベル様の代わりをする為に髪を切ってしまったので、あとできちんとお礼を言ってください」

「……うん。分かった」


 そこまでさせてしまったのか……失態だな。お説教はおとなしく受け入れよう。


 ていうか、あの謎の声が悪い。きっと催眠効果とかがあったんだ。


 それにしてもあの声……聞いたことないけど、何故か知ってる気がする……。


「イタタタタタ」


 立ち上がったら背中がバキバキ鳴る。痛い痛い。


「すみません……。できれば布団のある部屋にお運びしたかったのですが、この部屋に居た方がいいと言われたので……」

「大丈夫……それより言われたって誰に……」

(わらわ)じゃ」


 その時、この玉座の間で聞き覚えのない声が響いた。


 誰?さっきの謎の声とはまた違う、女王様みたいな……


「ここじゃここ。まったく、ベル坊は鈍いのぉ〜」


 声のする方を向いても、そこには玉座の膝掛けに乗ったカルパスしかいない……もしや……


「えっと……カルパス?」

「そうじゃと言っとろうが。おはようじゃな、ベル坊?」


 そこには……猫なので分かりづらいが、多分ニヤニヤと笑っているカルパスが居た。


 ば、馬鹿な……!テンプレと言えばテンプレだが、そんな……そんな……!


 カルパスが……のじゃ猫だったなんて!



○ゴルドウェイ・ミグラトリア

ベル君のおじいちゃん。武装商人。

その鋼の肉体と身に付けた剣技で如何なる場所にも行商を行ったことでその名を知らしめた。

孫のベル君と娘のアトラが大好き。

○テバス・シャン

ベル君の家の執事。

昔は冒険者として名を馳せていたが、膝に矢をくらって引退した。

今は自室の鉢に植えたチューリップを育てるのが趣味。

※モナカが登場した話で名前間違ったました。ごめんなさい。

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