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呪いを解くようです。

やっとヒロインの登場です。


あとサブタイトルを変更しました。


 呪いか。どうりで血のように赤い目には絶望と諦めしか映っていないわけだ。

 ……チッ。

 こいつを見てると日本にいた頃の僕を見ているようでイライラするな。呪いのせいか。

 なら呪いをどうにかすればこのイライラは収まるか。

 額に生えている黒い結晶(クリスタル)に触れて念じる。

ーーーステータス操作・【分離】ーーー


 セリアの額から結晶(クリスタル)がゆっくりと抜けた。それを解析してみると、呪いの結晶(クリスタル)と出た。これでいいはずだ。

「セリア、来い」

「……?」

「いいからさっさと立て。僕は君にする」

「……えっ?」

 拍子抜けな顔をしている。さしずめ何が起こったのか分からないといったとこかな。まあ仕方ないか。

「僕のスキルで君の呪いを体の外に出したんだ。これだよ」

 結晶(クリスタル)を見せると、自分の額を触ってないことを確認してからゆっくりと立った。

「あ、ありがとうございます」

「気にするな。僕がイラついてやっただけだから」

「はあ……」

 善意で呪いを解く程僕はお人好しじゃない。

 セリアを外に出すと、そのプロポーションがあらわになった。

 整った顔。引き締まった腰とは裏腹に、強調の強い胸と尻。スラリと細い脚。雪のような白い肌。少し汚れてはいるものの、肩まで伸びた綺麗な銀色の髪の毛。同色の尻尾と耳。耳は頭の上だ。

 うん、可愛い。地球にいたら10人中10人綺麗と言うだろう。

「おや、セリアを選びましたか。ですが、その娘は呪い持ちで……」

 セリアの額を見た後、僕の手中にある結晶(クリスタル)を凝視した。

「呪いなら、僕のスキルで取り除きました。それがこれです」

 結晶(クリスタル)を差し出すと、おずおずと取った。

「よろしければ、差し上げましょうか?」

「いいのですか?」

「ええ。セリアも見たくはないでしょうから」

 さっきから結晶(クリスタル)を忌み嫌うように見ていたからね。

「しかし、タダでもらうわけにはいきませんな。20万メルンでどうでしょう?」

「いいですよ」

 ぶっちゃけタダで手に入れた物だしな。

 しかし、そんなに高値でいいのか?

「では、奴隷の契約を済ませましょう」

「契約?」

「はい。これをしてちゃんと奴隷と認められるのですよ」

 なるほど。どのようなものか聞いたら、カシムさんが詠唱を唱えるだけのようだ。

「すぐに済みますので、落ち着いていてくださいね」

 カシムさんが何かブツブツ言ったら、僕とセリアが結びつけられるような感覚がした。それと同時に、セリアの首に鎖状の巻きついたような紋様ができた。

「これで契約完了です。ユキトの言うことは逆らいませんし、逆らえば全身に死ぬほどの激痛が走るようになってます。

 何をしても咎められませんが、死なせた場合は犯罪になりますのでご注意を」

「分かりました。セリア、これからよろしくね」

「はい、ご主人様」

 ご主人様、か。なんか恥ずかしいや。


 その後は、ちょっとした常識や、たわいもないことを話しながらのんびりと進んだ。そして、ミトレムの街が見えた。

 とは言っても、15m程の壁に囲まれてるから中は見えない。穴のように空いている門の前には鎧を着た人が何人か立ってる。騎士なのかな?

「止まれ。荷物を確認させてもらう」

 門の前まで来ると、キャラバンの荷物を検査するために騎士が中に入ってきた。

 その間僕は暇だから、モブを引き渡すことにした。

 聞いた話だけど、こいつには懸賞金がかかってるらしい。ステータスにも賞金首って出てたしな。だからカシムさんも殺さないようにと言ったみたいだ。

 縄で縛ってるモブを引きずって、退屈そうにしてるおっさんの前に差し出した。

「すいません、盗賊を引き渡したいのですが」

「こいつはモブじゃないか! やるな坊主。ちょっと待ってな」

 そう言うと、駐屯所みたいなところに引っ込んだ。少し待ってると、小袋と木の板を持って戻ってきた。

「ほら、これが懸賞金の120万メルンだ。確認してくれ」

 中身を覗くと、銀貨1枚と純銅板2枚が入ってた。

「高いですね」

 僕の素直な感想だ。

「こいつは大した商団は襲わないが、被害件数が多くてな、それで高くなってたんだよ」

「要するにこいつは臆病者だったってことですね」

「お、坊主分かってるじゃないか。がっはっは」

 おっさんと少し話してからカシムさんのとこに戻ると、ちょうど検査が終わったらしい。そのまま街の中に入った。




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