ブラブラするようです。
また1人称に戻りますよーっと。
活動報告を書いたので、よかったら見てくださいな。
次の日。ゼウスとの訓練も終わって昼ご飯を食べた後、たまには1人になりたいと言って気の向くままに街をブラブラしていた。
『ステータス操作』の【破壊】は結果から言えばうまくいった。【破壊】されたスキルはどうやら劣化するらしい。アイギスに『破壊耐性Lv,999』と表示された時はほんっっっとうにビックりしたものだ。動きが止まってアイギスに蜂の巣にされたけど。
露店を冷かしたり、アクセサリーを見ながら精霊達と歩く。精霊は基本的に契約した人とはあまり離れることはできないようだ。せいぜい5メルってとこだろう。
ふと後ろを向くと、路地裏に慌てて隠れる人影が見えた。そこを見続けていると、金髪碧眼の少女が頭を出して僕と目が合うとまた隠れた。言うまでもなくプレクラーラ様だ。僕が宿を出てからずーっとつかず離れずの距離にいる。
何を考えてるのかと思って『心眼を』使ってみたら、偶然を装って僕とぶつかり、一緒にいようという魂胆らしい。ここまでダダ漏れな思考は初めてだよ。作戦も大雑把だし。
僕は1人でいたいから、プレクラーラ様とはなるべく会わないように注意しながら歩いてる。どこかに立ち寄る時は『千里眼』を使ってプレクラーラ様の行動を見て、近づいて来たらすぐさま離れる。んで誰かが間に入ったら透明になる光属性魔法『インビジブル』を使ってるんだけど、見えてるかのように追ってくる。しかも僕の好みの食べ物や装飾品を正確に把握してるから驚きだ。声は聞こえてないはずだから、身振りや読唇術を使っているとしか思えない。しかもこっちの世界じゃ超がつくぐらいに高級な紙を使ってるから尚更驚きである。
「ゆきとぉ~」
「ら~らちゃんまだついてきてるの~?」
「うん。後方だいたい10メルの距離をピッタリだね」
「へ~」
「ほエ~」
「すごいね~」
「すとかーのさいのうあり~?」
こらこらダクネス、本人の前じゃ言っちゃダメだぞ? あとのばすとこ間違えてるし。
「とりあえず、あの女王様をどうやって引き離すか、だよ」
「それじゃ~」
「ワタシたちに~」
「いいかんがえが~」
「「「あるよ~?」」」
ふむ、最後がハモったのと疑問形なのかは置いといて、意見は聞いておくべきだな。
「ソル、シャラ、ウィド、どうするの?」
「あるぇ~?」
「する~?」
「かなしいな~」
シクシクと嘘泣きをする精霊3人。
「どうするのか言わないと、今度から魔力あげないぞ?」
「「「すいませ「しぇ」ん!!」」」
……。
「噛んだな」
「かんだねぇ~」
「かんダ~」
「かんだー」
「うう~……」
噛んだソルが恥ずかしそうにしている。周りのエルフや精霊達もクスクスと笑っている。
「ま、噛むことなんてだれでもあるさ。よしよし」
「うう~♪」
ソルの頭を撫でてあげると、途端に機嫌を良くした。
「で、どうするの?」
「えっとね~」
「まず~、ら~らちゃんがうごいたら~じめんをちょっともりあげて~、ころばせるの~」
「そして~、ワタシが~、みんなをみえなくして~」
「それで~、」
ソル、シャラ、ウィドの順だ。そういうことなら任せよう。
「んじゃ早歩きするから、タイミングは任せたよ」
「「「はいは~い」」」
『千里眼』を使いながら、早歩きする。ソルが短く気合いを入れて「え~い」を言うと、路地裏から出てきたプレクラーラ様が地面と思いっきりキスをした。その隙にシャラが僕達に『インビジブル』をかけて、ウィドが『ふら~い』と唱える。プレクラーラ様が顔を上げる頃には上空10メルぐらいのところを飛んでいた。よし、今度こそ見失ったようだ。
「いえ~い」
「やった~」
「だいせいこ~う」
「お前達ナイス。このまま森の上に抜けよっか」
「いいねぇ~」
「さんせー」
森の上に向けて飛んでいると、1人の精霊が慌てた様子で目の前に現れた。
「ここからさきはだめなの~!」
「駄目? 何で?」
「けっかいをはってるの~! へんなのがはいらないように~」
ああ、侵入者防止用の結界か。上は常に結界が実体化してるんだっけ、飛べる魔獣が入れないように。
「その結界に触れなきゃいいんだね?」
「そうだよ~?」
「んじゃ、ペスタお願い」
「はいは~イ。えいヤ~!」
ペスタが両手を前に翳すと、空間に穴が開いた。精霊に手を振りながら穴をくぐれば森の上だ。うん、風が気持ちいいや。
枝の上のおそるおそる乗ろうとすると、リーが蔦を集めて足場を作ってくれた。ありがとうと言って乗ってみる。たくさん蔦が絡んでるせいか、僕が乗ってもなんともなかった。安心して寝っ転がる。あ、ちょっと眠くなってきちゃった。
「ふわあ~」
「ゆきとねむいのー?」
「うん。ちょっとお昼寝しよっかな」
「じゃあワタシも~!」
「ワタシもぉ~」
「んじゃみんなでお昼寝しよっか」
あたまの後ろでてを組んで目を瞑る。加護のせいかすぐに眠気がどっと押し寄せてきた。おやすみ……
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