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助けるようです。

2章の登場人物紹介を書きました。「後日談 帝国に行く話。Part,5」のあとに載せてます。ぜひ見てね!


この前は全然話が進まなかったけど、今度はちゃんと進むよ! 急展開? だよ!

 一緒にエルフの街に行き始めて3日目、それは突然起きた。

「……ん?」

 加護でついた「視力強化」と「聴力強化」を慣らすために目と耳に神経を集中させていたら、僅かではあるが怒声と馬車が走る音が聞こえた。かなり遠くからのようで見えないから千里眼を使って見ることにした。

 良い体格をした2頭の馬に引かれる何かの紋章がデカデカと横についた馬車と、それを追いかける数台の同じ紋章がついた馬車。後者には魔法使いが何人か乗っていて、詠唱をしている。あ、壁ができて前の馬車がぶつかって転んだ。中から出てきたのは20代前と思わしき女性だ。馬車の中を見て手で制しているから、あと何人か入っていそうだ。助けてやるかな。

「セリア、前方約1キロル先で襲われてる馬車を見つけた。助けに行ってくるからカシムさんに言っといて」

「分かりました。気を付けてくださいね」

 セリアに手を振って返事をし、心の中で「【飛行(フライ)】!」と詠唱し(加護で『詠唱省略』が重複した結果、声に出さなくてもよくなった)、飛んで行くと丁度中から人が強引に引きずり出されているところだった。最初に出てきた女性に似た顔の男女と、メイドらしき人が5人。男女は兄妹で、メイドは5つ子だろう。髪の色が違うだけで、顔が全く一緒だ。

 【パラライズアロー】、【アイスウォール】。

 8人を捕らえていた兵達を痺れさせて動けなくして、兵や魔法使い達と8人の間に透明な氷の壁と作る。魔法使い達は壁を見て驚いたが、すぐに火属性魔法で攻撃した。が、壁には溶けるどころか傷1つついていない。やがて飛んでいる僕に1人が気付いて声を上げると、みんな僕に視線を向けた。

「何者だ! 降りてこい!」

「通りすがりの冒険者でーす。助けに参りましたー」

 と言うと、一斉に兵達が笑い出した。その笑みには嘲りが含まれている。

「はっ、ただの下賤な冒険者か。この魔法の使い手はどこにいる?」

「いやいや、目の前にいるじゃん」

「面白い冗談を言うな。杖を持たない貴様がどうやってこのような派生属性を使えるのだ? ん?」

「確かに魔法媒体である杖を持ってたほうが魔法の効率が上がるけど、杖だけが全てじゃあないんだよ。こんな風にね」

 アインを呼び出してガントレットになってもらい、片手を上にかざして【サンダーランス】と口にした。

 頭上に巨大な雷の槍が出現し、カキン、カキンと音をたてて分裂していく。分裂した槍もさらに分裂し、しまいには100を超える数の短槍となった。

「あ、ありえん……。冒険者ごときが、そんな、そんな……

 貴様、まさか……」

「そ。僕は『氷雷』だ。たかが冒険者と侮るからこうなるんだよ。しゃべる前に防ぐ準備でもしたら?」

 僕に指摘されて急いで魔法を詠唱する魔法使い達。いくつかの壁ができたのを見て手を振り下ろした。降り注ぐ短槍は易々と壁を貫通し、手足を穿ち、命を奪って兵達に襲いかかった。降り止んだ後は、良くて重症、悪くて一撃死した兵達が横たわっていた。

   パッパラ~

 あ、レベルアップだ。やったね。以前は上がったレベル分しか上がらなかったけど、加護を見つけてからステータスの上昇具合が良くなったんだよな。今は上がったレベル×500だし。にしても久々のレベルアップのような気がするなあ。

「マズい、早く殺せ!」

 急に大声を上げた男の人のほうを振り返り、指を差すほうを見ると、まだ生きている兵が装着している鎧に不可思議な線が浮かび上がって鎧が光り、兵ごと消えた。

「逃したか……。これで知られてしまったな」

「あの、どういうことですか?」

「説明は後だ。早くこの場を離れるぞ」

「それなら、こっちの道から商団が来ます。僕が一緒に行動している商団なので安心してください」

 丁度ガラガラと音をたてて商団がやって来た。さて、なんて説明するかな。




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