閑話 ゴブリンを皆殺しにするお話。Part1
20万PV、3万ユニークありがとうございます!
ミトレムに来てはや3週間、Fランクの掲示板をすっきりさせてランクが上がったから、今日はセリアと初Eランククエストを受けに来た。どれにしよう?
「ご主人様、これはどうですか?」
セリアが指を差したのは、中心に貼ってあるクエストの、薬草採取だ。恒久的に貼ってあるクエストみたい。
「これにするか」
剥がさずにカウンターに言えばいいと書いてあったからおっさんのとこに行った。
「薬草採取のクエストを受けるよ」
「あれ、今日はパシリじゃないのか?」
「うるさい。あれはちょっとした思いつきなの」
ニヤニヤしやがって。ぶっ飛ばすぞこんにゃろう。
「冗談だよ。じゃ、説明するぞ。これが見本だ」
取り出したのは、
「ヨモギ?」
「お、よく知ってるな。ヨモギ10株で1束だ。100束で5千メルンだぞ。
草原にも生えてるが、森のほうが多いからな。色々と危険だけどな。
あと、ヨモギに似た毒草があるが、そいつは根っこが赤いから見分けはつく。持ってくるなよ」
「分かった」
「じゃあさっさと行ってこい」
街の外に出る途中で草原と森のどっちに行くかをセリアと話した結果、森になった。僕がいるからなんとかなるんじゃない? みたいな感じで。
森までは僕がセリアを背負って行くことにした。
「しっかり掴まっててね」
「はい」
「それじゃあ超特急幸人号、発進!」
走るだけだけど。背負ったセリアがしがみついて当たってます。気持ちいいです。ありがとうございます。
そんな幸せをくれたセリア様はというと、
「きゃあああああああ!!!」
叫んでる。速いのが怖いのかな?
耳元でちょっとうるさいけど、背中の感触が素晴らしくてほとんど気にならない。
「とうちゃーくっ」
30分ぐらい走って森に着いた。セリアを下ろすと、地面にへたり込んでしまった。
「大丈夫?」
「えっと、膝が笑って立てません……」
苦笑いしながら必死に立とうとするのが、産まれたての子鹿みたいで面白い。
結局、立てるようになったのは少ししてからだった。
*
「いっぱい生えてるね」
「そうですね」
森に入ってすぐにヨモギの群生地を見つけた。採りすぎないように、間引きする程度に採取した。
「どれくらい採れた?」
「20束程ですね。ご主人様は?」
「70ぐらいかな」
「あの短時間でよくそんなに採れましたね」
ステータスが違うんだよ。ふっふっふ。
「にゃあ」
退屈そうに座ってたクロネが急に威嚇しだした。何か来るのか。
姿を現したのは、ゴブリンだった。小さい人型の体に緑の肌、腰にボロ布を1枚だけ巻いてこん棒を持ってる。まさにファンタジー。
「セリア、ゴブリンの特徴って?」
「体は小さいですが、大人と変わらない身体能力を持っています。あと、知能は低いわりに群れる習性があります。
普通のゴブリンは魔法を使わないのでただのモンスターですが、ゴブリンソーサラー等になると魔法を使うので、魔獣認定されます。
基本的にオスしかおらず、他の人型種族のメスと交配して数を増やします」
テンプレktkr。
「ギッ」
「ギャギャ!」
こっちを見るなり、こん棒を振りかざして襲ってきた。
「うるさい。【サンダーアロー】」
7本の雷の矢が頭を穿ち、死体に変えた。ステータスはもちろん奪ってるよ。
「ご主人様、今のは雷魔法ですか?」
「そうだよ。そんなに血相を変えてどうしたの?」
「いえ、雷魔法は風魔法が上級以上にならないと使えないのですが……」
「えっ ?僕Lv.4で使えたんだけど」
「えっ?」
「えっ?」
認識がずれてたから噛み合わせをすると、風魔法単体での話みたいだ。他の魔法も使って僕は覚えた。ついでだからセリアにも教えてあげたよ。
「こんな簡単に使えるようになるなんて……」
そしてびっくりしながら落ち込んでた。何故だ。
「ふふふふふふふふふ……」
「おーい、戻ってこーい」
猫騙しっ!
パンッ! といい音がして元に戻った。
「はっ! 私、何してました?」
「虚ろな目をして不気味に笑ってたよ」
「すいません……」
「いいよいいよ。それより、他にも群生地がないか探そう」
幾つかの群生地を見つけたけど、その度にゴブリンと遭遇した。あいつら多すぎる。うーむ……
「セリア、ゴブリンって殺しすぎたら何か問題ってある?」
「いえ、特にありません」
なら全部殺したって問題ないか。
「よし。セリア、クロネ。今からゴブリンの群れを潰しに行こう」
雷魔法の原理は雲です。ちゃんと細かいところは2章になってから紹介します。 …多分。
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