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6話

22日ぶり更新です。

大変申し訳ありません!

お気に入り件数が減ってないのが驚き&感謝です!

 さて。マイキャラの状態を確認。真っ先に確認したことはログアウトできるかどうかだ。


 アイコンはばっちりある。押しても押しても無効デスと言うオチも考えられるが、その時は脳を自閉モードにし、ゲーム界との繋がりを絶ち、リアルボディの支配率を上げてから自力で強制的にデモンクレイドルの水中マスクを脱ぐつもりである。


 俺は、自分の脳の中に手が届いた新人類を自負している。できないはずはない。デモンクレイドルと言うデスギアに接続された恐怖など、感じない。


 マイキャラであるオーガ・スターの装備、所持品は、以前のままでいじられていなかった。ただ、あまり狩らないモンスター属性のマイナスがこっぴどい鎧を着ていたので、このまま出かけたのではクズヤにいいように隙を突かれてしまう。


 不利属性があまり出ないように組み替える必要があった。どうせ意味ないので速度指輪はしない。基本の4倍に適正SSSで+0.2、デモンクレイドルで+0.3の4.5倍速。


 数分を要したので、決戦班メンバーが俺の家に集結した。全員偽MAKURA接続で基本速度は4倍。そこに適正と装備で速度が若干向上する。


 ・陸自の装甲槍兵。訓練を経て適正SSに向上、装備込みで4.3倍速。

 ・空自の刀使いは適正SSSに向上。4.4倍速。弱点補正できる鎧資産なし。

 ・レスキューの後衛魔法杖。適正Aのまま。4倍速。指輪資産などはなし。

 ・リリスK。エロ鎧。パラライズ鎌。適正SSS、4.2倍速。速度指輪なし。

 

 ・・・あのなー。俺は偽の急造アーザートで入ってくると思っていたんだが。


 「そんなに見つめちゃってどうしたの?オーガ君。エッチな鎧に興奮したのかな?リリス栗原が逮捕しちゃうぞ!」


 さっき倒れたリリスの中の人が急に回復するわけもなし。正体は俺の妹に決まっている。何がしたいのか。他の3人はとぼけている。さてはログイン前に妹に言い含められたか。


ふむ。栗原婦警がリアルで倒れたことはクズヤにはわからないはずだし、加速兄妹の妹が入って来ないことで奴らのアテが狂うというのもわかる。リリスKがいきなり8.4倍速で動けば奇襲になるかも知れない。また、急造の偽アーザートよりリリスKの装備の方がいい。


 「何やってんだ!」という言葉を飲み込んで、あくまでリリスK(中身は栗原)として扱うのか。何か効果があるのかなそれ。4人してそういうつもりなら、付き合うしかないみたいな雰囲気が漂っているが・・・。


 「リリス、早くオーガ君のカッコいいとこ見たいな。クズヤをぶち倒すとこ!」


 妹は、へたくそな演技でやたらべたべたして来た。俺の腕をからみ取って胸を押し付けて、外へ引っ張って行こうとする。お前から見てリリスと俺ははそんな関係に見えるんかい!


 俺はデモンクレイドルでフルダイブ中なんだから、そんなやわらかくて気持ちいい物押し付けられたらドキドキしちゃうじゃないか。偽MAKURA接続だと胸むにゅのバック感覚はあまり感じないのだろうか。


 他人のアバターなのに、やりたい放題だな。栗原が健在と見せかけ、さらにオーガとイチャラブ作戦か。多少ねたまれるかも知れないが、戦闘が有利に運ぶとも思えん。


 俺は今、うまくしゃべれない状態にあった。素のカプセルと、キャラメルで包んだカプセル、キャラメル2個で包んだカプセルを咥えつつダイブしたからだ。


 これで3つのカプセルが時間差をつけて溶ける。うまく戦闘できるかは、後のお楽しみではあるが。


 だが、家の外に出た途端。別の心配が俺たちを襲ってきた。


 「あ、ここに出やがった!クズヤの一味の自分だけログアウト野郎!」


 家の周りに哨戒網が張られてしたらしい。道端で俺を発見した一人が騒ぐと、その仲間が急速によって来た。個人の家は、友人以外には特定されない団地のようになっているが、団地の周りの道を張っていると、だいたいどこなのかがバレてしまう。


 「俺たちを直ぐにログアウトさせろ!」


 命令口調は気に入らないが、彼らも被害者なので一組くらいならと思っていると、2グループに挟まれた。うかうかしていると、もっと寄ってくる。もちろん戦闘を仕掛けられることはないが、空間を埋められると困る。


 「先に行ってくれ、僕がみんなに説明する!」

 やむなくレスキューが足止めに残った。


 ギルドに向かうのはやめて、釣り堀に直行したが、その周辺もログアウトできない被害者が大勢たむろしていた。彼らは議員と違ってゲームの素人ではなく、妨害行為も念入りだ。なんでこういう連中をあらかじめ説得しておかないのか、警察は。


 仕方ない。正面から行って、ギルドを占拠している連中を説得して、どいてもらうしかないか。


 「話し合いがしたい。代表者はいますか」


 被害者の会の代表を決める時間はたっぷりあったはずだ。普通そういう人が、ログアウトの優先順位とかを決めておいてくれるもんだ。


 だが、ギルド内にも入れず、俺たちは被害者の会代表氏につかまって文句を言われた。警察の救助活動が止まって長く、みんなもう限界が近い。ボスを倒して解決するかどうか保証が無い。ゲームで遊んでいる場合ではない。今すぐ俺のログアウト権限で5名ずつの救助活動を再開してほしい。冷静を装っていたが、チャットの打ち込みがむやみに早い。


 「しかしこのログアウト権限は、そのボスから与えられた物ですよ。ボスは俺との決戦を待っている。行かないなら、早晩停止されるでしょう」

 「だからこそ、今のうちに私をログアウトさせろって言ってんだ!まずいんだ、もう本当に!」


 代表氏は、相当焦っていたようだ。俺も焦ってるけどな。最初のカプセルが溶けて、妹からもらった加速麻薬が無駄になりそうだ。


 代表氏の失言で、その場はめちゃくたになった。自分だけ先に!決めた優先順位を守れ!私は体調が悪くなったので優先してくれ!俺が!私が!


 ギルド前を占拠していた役割の人までが、文句を言いに前に来たので、ポイントが開いた。すかさず俺とリリスは加速してギルド内に侵入した。陸自と空自がその場に取り残された。あーあ、二人とも口下手なのに。


 ギルド内は、比較的に人数がいなかった。そもそもギルドに入れないようにしていたためだろうが、出発ポイントはやはり埋められている。


 「やっと来たか。俺たちを連れて行け!」


 話を聞くと、ギルド内占拠メンバーは外の連中とは逆の意思を持っていた。警察によって、出撃したら救助の順番を最後にすると言われ禁足をくらっていたのだが、決戦するという噂を聞きつけ、協力したくなったのだそうだ。


 「ゲーム内デスによる悪影響を忘れていませんか。俺たち決戦班は安全対策を施した接続ギアでログインしています。死んでもかまわない人だけ来てください」


 「なんだ、勝てるから勝負に行くんじゃないのか」「ちぇ、俺たちの方が警察より強いのに」「そもそも、お前警察なの?」「・・・こいつ葛谷と仲良かったランカーだぜ・・・」「いったいどうなってんだ、ちゃんと説明しろよ」「バカップル2人で救助活動とか、なめてんのかよ!」


 こいつらは、隙間なく出発ポイントを埋めている。動かない。打つ手がない。


 そもそも俺自身が、クズヤ・ロウというボスを倒したところで、ゲームマスター葛谷が皆を解放するということを信じていない。俺がクズヤならば、生意気なオーガを呼び出してリンチしたら、次は別の目的を遂行するまでだ。フェアに見せかけたアンフェアな戦場を用意するから、絶対に負けは無い。


 やめよかな。・・・弱気がさして妹の機嫌を伺おうとした時。


 「そのねぇちゃんが脱ぐならどいてやるぜ!」というベタなセリフが寝そべった男から発せられるや否や、止める暇も無く電光石火でリリスKならぬリリスアーザートのチクビームが光った!


 自分のアバターじゃない&エフェクトで18禁じゃないからって躊躇なさすぎ!


 「「「おお!!」」」

 「HEY HEY、COME ON BABY!」


 占拠していた連中の腰が浮いた。リリスAが仰向けに寝転がりM字開脚手招きで誘うと、実際に行為できるわけでもないのにふらふらと吸い寄せられていく。なんという悪魔のチャーム。


 某ハンティングゲームで俺もネカマプレイやったなー。3人吊ったぜ。


 ってか、くそ!妹にビッチの真似をさせてしまうとは!

 リリスAは、さっさと行けとばかり、手招きが逆方向に動いている。


 俺は開いたポイントから、やっとのことで広大なるフィールドに出撃した。

 どんどん計算が狂っていく。とうとう一人になってしまった。


次回はリリスかオーガの挿絵が描きたいです


早く戦いたいんですが、クリップスタジオを買って、まだ使っていないという体たらくでして・・・





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