表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/42

神任の宿命

「テティ、」

カーテン越しに呼びかけたが、返事がない。

おそらくもう寝てしまったのであろうと、カーテンを少しまくって覗いて見たが、案の定その通りだった。

「……………、」

彼女の日本人に近い黒髪は、思わず親近感が湧いてしまう。

艶のある長いサイドテール?と言うのだろうか、幼げな顔立ちのわりには少し大人っぽい髪型である。

ふと目を逸らすと、彼女のスカートのポケットから、一枚の写真がはみ出ていた。

起こさないように静かに近寄って、手にとって見る。

「…家族写真……?」

いや、兄姉の写真だろうか。

彼女の黒髪によく似た二人の男女がテティを挟む形で並んでいる。

テティが随分と幼い頃の写真のようだ。

「その写真に写っているのは、お兄ちゃんと、お姉ちゃんだよ。」

「……………、起こした?」

「………うん。」


「…あのね、今日のお昼頃に学校長のランスロットさんから聞いたんだ、京くんも私と同じ神任の家系なんだね。」

テティもあの人に呼び出されていたのか。

「私の家系はね、兄妹で代々受け継いでいくんだ。それで、今はお兄ちゃんが憑依体の器になってくれてるんだけど……。」

兄妹で……?

「………なら、お姉さんは……、」

「……そう、お姉ちゃんはもう死んでるよ。」

「………… 、そうか、」

神任の家系の宿命である。

媒体に憑いた神は、その器の命が亡くならなければ、決して出ていくことは無い。

つまり、神任の家系には、家族の死がつきまとうのだ。

「………すみません、変な話しを、してしまって。」

「いや、勝手に見た僕が悪いよ、」

「……それもそうですね。」

テティはクスッと笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ