砂嵐
掲載日:2026/05/13
久方ぶりの詩
私は自分と世界の境界線を無くす。
そしていつも存在し、同時に存在しない砂嵐の中に足を踏み入れる。
砂嵐は私の体を切り裂き、血が流れる。同時に私以外の体を切り裂き、血が流れる。
それを私は一身に受ける。暖かく、新しい血を受ける。
そこに砂嵐はある。自分が砂嵐の一部だと認識する。
暴力的で排他的な砂嵐だと認識する。
それはそこに存在し、同時に存在しない。
私の中にだけあり、私以外の中にある。
その砂嵐は私だ。それ以上でも以下でもない。
そう考えた時、はっきりと世界との境界線が生まれる。
自分を取り戻した。




