日替わり戦隊ストレンジャー
「真っ赤に燃える、ファイヤーレッド!」
「俺もレッド!」
「俺も!」「俺も!」
「あ、僕はブルーです」
「ブラックです……」
見た目に反して、全く協調性のない登場。
これが、日替わり戦隊ストレンジャーだ。
その場に行けそうで、その時戦えそうな奴だけが参加すればいいというラフな考えのもとに活動する変わった戦隊だ。
敵を倒せば金がもらえるうえに、登録制で自由参加なので、メンバーもそこまでやる気はない。
正義のためとか、愛する人のためとかではない。
あくまで、お金のため。
子供が見たら泣いてしまうぞ。
とはいえ、仕事なのでちゃんと戦いはする。
それが、日替わり戦隊ストレンジャーなのである。
ラフな戦隊とはいえ、曲がりなりにも戦隊ヒーローなので、その戦いっぷりはなかなか凄まじい。
キック!パンチ!なんかレーザー!
刃物!鈍器!銃器!スリッパ(!)
絶えることのない攻撃の嵐。
さっさと帰りたい彼らは手段を選ばないのだ。
カッコいいエフェクトがついてはいるが、やってることはどちらかというと戦闘というより集団暴行である。
普通の戦隊なら見せ場くらい用意して、上手いことドラマチックにやるというのに。
敵の強さとかも、ある程度見せてくれるのに。
残念なことに、この怪物には運がなかったのだ。
あっけなくやられて、敵は消滅してしまう。
もはや可哀想になるレベルである。
同情しそうにはなるが、私は一応戦隊側に雇われているナレーターなので、それっぽいことを言っておく。
「正義のために、今日も彼らは悪と戦う。頑張れ!ストレンジャー!!!」




